もるでぃぶ日記 6/6(火) 1日目
6/6(火) 1日目
 いよいよ今日から出発だ。家内のお父さんに成田まで送ってもらい、出国手続きへ。
何を隠そう、自分の力でこういう手続きをしたことがなく、常に親や,誰か任せだったぼくは、
家内の手に引かれ、ガキんちょそのものであった。(”家内”と呼んでみたが、どうもしっくり来ないので
以降、いつも通り゛あゆちゃん゛と呼び名を変更させてもらう)
大変なことに気付く。毎週欠かさず読んでいるジャンプとスピリッツを読み忘れている。
今日読まないと、今週はもう読めないではないか。あゆちゃんに1度だけ"だだ゛をこねてみるが、
一蹴。今週はぼくの想像の中で「HUNTER×HUNTER」も「奈緒子」も進めとこう。
無事に飛行機に乗る。まずはシンガポールへ向かうのだ。
サービスの良さは世界一とも噂されるシンガポール航空に、大いに期待。
スッチーは何をしてくれるだろうと想像が膨らみまくる。しかし結果は、中学以来外国に行ったことないぼくには
まるで想像もつかなかった事であった。
まず、一人一人の席の前に液晶モニタがついてる!どこにいても映画が見れるじゃん!
さらに、肘掛けの脇の方から、コードにつながれた、ゲームのコントローラくらいの大きさに
音量、チャンネル、その他いくつかボタンがついたリモコンがついていた。リモコンの裏には
クレジットカードでかけれる電話になっている!
さらにッ!!先ほど”ゲームのコントローラのような大きさ”と言ったこのリモコン、じつは
本当にゲームが出来るのだった。外国版スーパーファミコンのゲームが8種類も遊べるのだ!
とかく退屈になりがちな6時間半の空の旅は、「カービィボール」一色に染まった。
たのしいなあ。なんてさいさきの良いハネムーン!
機内食も、「洋食」という単語がわからず和食が運ばれる羽目に会ったが、なかなか上手く、
ただ懸念していた茶そばだけがやはりゴムのような味だった。
二人とも、ガンガン食って、カービィやって、そんな間にあっちゅー間にシンガポール空港到着
ここで、5時間のトランジットである。5時間も何をしようと思ったが、その前に
シンガポールで入国できるのかどうか分からず、うろうろしてみた。
結局入国は出来ず、空港内で時間をつぶさなくてはならなかった。
この空港、成田よりよっぽどでかくて、免税店をぶらついているだけで疲れてしまった。
へたなデパートよりでけぇ。見ごたえがあったが、店内はシンガポールドルの値札しかなく、
USドルしか持っていないぼくらを大いに悩ませた。安いのかなんだか、全然分からん。
大体ここでお土産を買うと、荷物になるだけだ。ぼやくぼくらの前にパソコンが並ぶブースが現れた。
インターネットカフェだ!やるぅ!早速、USドルが使えるのかどうか聞いて(多少割高だが使えた)
1つのパソコンに座った。ぼくのこのHPのアドレスを入力すると、ご存知のぼくのアフロ画像が現れた
シンガポールでぼくのページが見れるなんて!感動して掲示板を開いたが、ここで日本語入力が
出来ないことに気付き少々冷める。まあ、見れただけで十分とするか。一応ローマ字で書き込んでおいた。
結局この後すぐ精算し、その後は中国風のラーメンを食べたり、サイエンス何たらという科学館のような
所で時間をつぶすうちに、いよいよもるでぃぶのマーレ空港行きの飛行機に乗り込んだ。
また、ゲーム三昧にしたろうかと思ったが、今度の飛行機は普通のタイプでモニタなどなく、
日本語アナウンスもないので、食事を食べたら後は5時間、ほとんど犬のように寝まくった。
あゆちゃんが変な夢をみたようなことを言っていた。
こうして、東京を出て約15時間、ついにモルディブに入国となった。若い日本人女性が迎えてくれる
もうあとは、ここからモーターボートに乗って1時間でリゾートに着くと、最後の気力をふりしぼろうと
していたぼくらにその日本人ガイドが静かに言った。
「海が荒れて危険なので、マクヌドゥリゾートへのボートは出せません。代わりに首都マーレでホテルに
泊まって、明日朝6:45に待ち合わせしましょう。」
最初はハイ分かりましたと了解したぼくらだったが、死ぬほど揺れるボロ船に乗せられマーレに向かい、
そこからアリさんというモルディブ人(インド人系の浅黒い黄色人種である)にタクシーで連れられていくうちに
ぼくは拉致されてるのではという不安に駆られた。タクシーは普通の自家用車で、メータが無いし、
まるで道を分からせまいというかの様に、細く寂れた道を何度も曲がるのだ。
何といったら分かってもらえるだろう、ともかく、あやしいのだ。こいつら。結局、10階建て位の
比較的大きなシティホテルに降ろされたのだが、ぼくの不安はまだどこか消えず、ぼったくられるかもとか
寝て起きたら荷物が消えてるかもとか、よからぬ想像ばかりが頭をよぎった。でも、それはそれ。
疲れてたぼくらには、明日も早いし、寝るしかない。こうして、新婚旅行一日目はあっという間に過ぎた
のだった。そうだ、これは新婚旅行なのだった。書いてるうちに冒険談のようになってしまった。でもね。
こう書きたくもなるよ。2日目の朝があんな目覚めだったんだから・・・   つづく
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