もるでぃぶ日記 6/8(木) 3日目
6/8(木) 3日目
前の日、あれだけ寝たぼくらだったのに、今日も8時まで寝てた。時差ぼけという事にして欲しい。
朝食をとりにレストランへ行くと、昨日ぼくらについてくれたウェイターがいない。代わりに、何度か
昨日から話しかけてくれた、顔のわりに妙に声の高いスタッフが世話してくれた。「タノシィ〜」
「オイシィ〜」など、形容詞の好きな彼だったが、特に「サミシィ〜」が気に入ってるらしく、
目が合うたびにしょっちゅう言われた。モアイのような顔をして、なにがさみしい。
また、もうひとり、背が低くて、他より若い感じのスタッフもよく話しかけてくれた。なんだか、
どこかで見たことのある顔だなあと思っていたら、自分から「ジャパニーズ、オカムラサン
と言ってきた。そうだ。ナイナイの岡村に、背格好、顔、ぼそりとつぶやく時のしゃべり方が、そっくりだ。
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岡村さんこと、アスラム(本名)

彼らが本当に食事を楽しませてくれる。食事が終わったものの、今日も特にやることがない。
また桟橋に行ってみた。やはり、昨日の彼がいた。少し英語で話していると、彼らは夕方バレーボール
をよくやるらしい。そういえば、島の真ん中あたりにバレーコートがあるって言ってたっけ。よかったら来い
と言うので、背が低いからダメ、とジョークを入れてみた。余裕が出てきたなあ、おれ。
海には今日も魚がたくさんいたので、パンをいっぱいあげた。ここで、その彼に、「They eat me?」
などと、ここでもジョークを入れてみる。no、no!と笑って答えてくれた。ちょっと海にもなれたので、
ぼくだけ、桟橋の裏の深いところへ泳いで見た。水深5mくらいまでずぅんと一気に深くなり、少しビビッたが
浅瀬では見れない大きい魚、カラフルな魚が自分の下を通りすぎていくのは圧巻だった。
もっと遠くへ行けと彼が言うので、こわいよと言いたかったが、英語でなんと言うかわかんなかったので
てきとうにお茶を濁した。日本人は、noと言わないなあと彼は思っただろうか。なんか、歯がゆい。
昼食からは、サミシィ〜の人ではなく例の岡村さんがウェイターになってくれた。普通、ウェイターは
最初から一人がずっと担当するはずなのに、ぼくらにつくウェイターはころころ代わる。こんなに
代わったら、最後にまとめて払うつもりだったチップはどうすればいいのだろうという疑問をよそに、
彼らは今日も陽気だ。今日のバーベキューは味付けが濃すぎてちょっとなあと思った。
マクヌドゥに来てから、ずっと空は薄曇りだったが、今日の午後は少し日が差していたので、昼食後は
コテージの外の海辺に、よくあるビーチチェアとサイドテーブルを引っ張って持ってきて、サイドテーブル
にワインと、灰皿と、ウェイターにもらった花を飾って、いかにもリゾートのCMのようなことをした。
こんなしゃれたこと、ぼくらには普通できないけど、となりに泊まっている白人達は当たり前の様に、グラサン
をかけてトロピカルドリンクを飲みながら本を読んだり、日光浴をしたり、気が向くとふらっと海に入って
ウィンドサーフィンをはじめたりと、いちいち格好よく決まっていて、それをぼくらは少しマネたのだった。
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リゾートのCMのような真似をするが、いまいち似合わない


ひとしきり、カニやヤドカリとたわむれた後、ワインを飲んで、少し昼寝した。少しするとまた曇ってきて、
波も荒くなったので引き上げたが、日焼けはほとんどできなかった。
イスやテーブルを片付けると、今度はまた散歩に出た。時折イグアナのような大きめのトカゲを見つけ
追いかけたり、卓球台を見つけて卓球したりしているうちに夕方近くなってきた。島の西側に初めて行ってみる。
そこには誰もいなく、真っ白な砂浜、原生のままのやしの木、うっすら夕焼けに染まる空にぼくらは声も出なかった
このまま日没までいたかったが、雲が掛かってしまい、あきらめてまた散歩を続けた。
バドミントンコートがあり、現地の少年が遊んでいたので混ぜてもらった。すると、いつも桟橋で会う例の青年が
あらわれた。何してるのと聞くとバレーボールをしてたと言われ、あ、そういえば朝言ってたっけと思い出した。
ここで、初めて彼の名前がgayen(ガエン)だと知り、握手した。しばらくバレーは面白いだの試合があるだの話
を聞いてると、今度はそこに岡村さんもあらわれた。彼は「背が低いのに、バレーボール上手いの?」ときくと
「プロフェッショナル レシーバー」と答えた。言いおるわい。しばらく現地語のディベヒ語を教わったり、
日本語を教えたりして楽しんだ。
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ピンぼけだが左からおれ様、岡村さん、ガエン、・・・あれ、誰だ、右のオヤジ?!こんな奴いたっけ?タイ辺りの世界ボクサーのセコンドにいそうですね

疲れたので部屋に戻る。あれだけ寝たのにまた眠気が襲ってきて、夕食まで
の1時間、また眠る。起きるともう夕食の時間が始まっていた。ねむいままレストランへ向かい、食べる。
うまいが、眠い。岡村さんのほかのウェイター達もぼくらが無害だと分かったのか、みんないろいろ話し掛けて
くるが、ねむくて聞き流すばかりであった。レストランからの帰りに、一番楽しみにしていた無人島ツアーが
明日あるのだときき、予約をして、帰ってまた寝た。いいかげん寝すぎだとは言わないで欲しい。
ここはリゾートなのだ・・・せせこましい日本とは違うのだ・・・おやすみぃ・・・・

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