俺とコスプレ−その25− 2001/07/12

時は98年3月、春とはいえまだ肌寒い日の京都
みやこめっせこと京都市勧業館の前に私はコスプレ参加証&サークル参加証を持って立っていた。

説明しよう。当時のコミコンではコスプレは事前登録制。
つまり、郵送もしくは前週までのイベントで登録しておくのであった。
これのメリットはイベントで行列を作らなくていいってことなんだけど、
後に当日登録に変更された。(私見だが、ライブの京都進出に関係すると思われる)

衣装の製作に・・・2万円ぐらいかかったような気がする。
材料だけじゃなくって、裁縫道具なんかも揃えたからなんだけど。
とにかく当日の朝までにはボタンをつけるだけって状態には漕ぎついた。
一人で寂しくデビュー?・・・ふっふっふ、その点も抜かりはなかったっす。
パソ通の友達を招待。しかも運のいいことに、その前のイベントでサークルさんの
知り合いができて、一緒にサークル参加しませんか?と誘われ、即OK
(絵の師匠との出会いである。が、コスプレするって言ったらちょっと引いてたな・・・)

朝の阪急梅田駅、ビッグマン。某小説のラストシーンでもおなじみの場所。
そこに友達と待ち合わせ。特急電車に乗り込んで、おもむろにカバンから
衣装とボタンと糸と針を取り出して仕上げにかかる。その間も、ずっと
テンション上がりっぱなし。メーター振り切れっぱなし。レッドゾーン状態。
「こんなDaleさん、初めて見た」と言われる始末。
まわりのお客さんの視線が痛かった(ようだが、本人は全く気づいていない)

そして、京都へ着いた。
一瞬のできごとだったような気がする。
とにかく興奮していた。ジャンルもくそも関係ない常態でいろんな人に、
ツーショット写真を要求(でも断られなかったのが不思議だよな)
とにかく痛い行動をとっていたような気がする。
今、そのとき撮った写真見たら、めっちゃ緊張してやんの>俺。


俺とコスプレ−その24− 2001/04/03

さて、衝撃のコスプレ撮影から1年が過ぎた頃だらうか。
私は未だカメラマンであった。いつかはコスプレを!との熱き思いを、
胸に秘めながらも、デジタルカメラを手に会場を闊歩していた。
そう、デジカメ!初体験当時の「写るんです」から驚異の進化を遂げていたのである。
哀しきかな、41万画素機。640*480が精一杯ではあったが。

しかし、そこへ超兵器の登場。オリンパスのデジタル一眼レフ!
(上記デジカメも含め友人からの借り物だったりする)
その素晴らしい描写に俺のカメコ魂はインスパイアされた!!!

ただね、このデジカメの最大の欠点がスマートメディアの容量。
4Mのんしか持ってなくってさ、最高画質で保存するとたったの4枚しか撮れねえでやんの。
4枚だぜ、4枚。まったくもって雀の涙。ほんま涙ちょちょぎれるわいな。
冬コミ(コミケ53)にも持っていったんだけど、4枚撮っては交換の繰り返し。
撮ってる間に友人がノーパソにデータ転送。それでよく100枚以上も撮ったよ。

4枚撮って友人のところへ戻る途中にさ、以前に大阪で会った関東の人に出会ったんよ。
でね、撮らせてもらおうと思ったんだけど、メディアは満タン。で、仕方なくってさ、
予備で持ってた必殺「写るんです」の登板よ。多分、相手はこう思ったに違いないよ。
「そんな立派なカメラ持ってるのに、なんで私は写るんです?」

コミケ53、俺にとっては初めてのコミケ、のみならず初めての東京でもあった。
1日目が行われている日曜日のお昼過ぎ。その時点まで行く気はさらさら無し。
だから友人の誘いも袖にして、家で静かな午後を楽しんでいたのさ。
が、一本の電話によって事態はたちまち風雲急を告げる。
「今晩からコミケへ行かない?車で。」
いつもデジカメを貸してくれる友人からであった。
計画を立ててというのが面倒で東上を嫌っていた私には、受話器の向こうから
ぷんぷん感じられる行き当たりばったり性がとても魅力的であった。
ゆえに、一言、「諾」
夜を徹して高速道路をひたすら東へ、有明へ着いたのは翌未明。
駐車場へ車を入れて、あの長大な行列の最後尾へ並び、
誘ってくれた友人はどうしているだろうかと思った私の目の前に、
なんとその彼が並んでいたのである。こんな偶然ってあり?
この時、私はコスプレ神の存在を感じずにはいられなかった。

こうしてカメラマンライフを楽しむ一方で、私のコスプレ計画は着々と進行していた。
イベントへ足繁く通うかたわら、どんな衣装だったら作れるだろうか、
(衣装を買うという考えは、俺的にも、当時の京都の状況的にも無かった)
どんなコスプレだったら俺でも似合うだろうか、そんなことを考える毎日。
知り合いのコスプレーヤーさんも出来た。
一人はデジカメでの撮影ということに興味を持ってくれたリリス。
一人はアフレコサークルを運営していたアスカ。

冬コミの興奮が少しずつ冷めていき、暦が新しい年を迎えた頃、
私のお題は決まった。
レオン・S・ケネディー、バイオハザード2の主人公である。

前回から復活なんて書いたくせにちょっと間が空いちゃったね。
ま、いいや、俺の気まぐれ更新さ。それに衣装製作が忙しかったからね。
あっ、衣装製作日記、ぜんぜん書いてねぇや!

今宵はここまで。「カメコとして」編でした。


俺とコスプレ−その23− 2001/03/08

こんなに長い更新の不在・・・

ネタはいくつかあったんだけれどもぉ、わりと自由に書きたいなと思って始めた
この俺とコスプレのコーナーなんだのに、思ったよりも読まれてるような気がして
これは慎重に書かねばならんと思ったら書けなくなっちゃった。
が、そろそろ頃合いかなぁ(多分、読む人少なくなったッしょ?)
なんて思ったので密かに再開しましょうかね・・・。
それに、もうすぐ一周年だもんね。

今回から何回かに分けて、俺のコスプレ歴について語ろう。

某大学の電気研究会なる同好会の部室に、さりげなく飾られた2枚の写真。
そこに熱い視線を送っていたのは、のちにDaleと呼ばれることになる
一人の少年(編者注:自称であって、事実ではない)であった。

あ、でも何の写真やったんか覚えてないねん。
時は流れて数ヵ月後、大阪梅田は阪急東通商店街にある、とここまで書いたら、
もうあの店しかない、そう、まんだらけで初めての「生」コスプレを見ている、
少年(重ねて言うが、自称である)の日のDale。

そやけど、こんとき見たのも何やったんか覚えてないねん。
さらに時は流れて数ヶ月後、インテックス大阪。
少年(しつこく言うが事実無根)はコミックシティのパンフレットを見て色を失った。
そこに明記された「コスプレ禁止」の文字に完膚なきまでに叩きのめされたからである。
・・・哀しかった。運命はかくも残酷な仕打ちを僕に用意しているのかと天を仰いで嘆いた。
頬を伝って流れ落ちてくる涙の塩辛さは今もって忘れはしない。

初めて行ったイベントやったし、インテはコス禁止って知らんかったから、
今日は沢山見れるぞってかなり期待に胸を膨らませてたんやけどねぇ・・・。
仕方ないかってさらにパンフをめくってたら、翌月に京都でイベントがあるって。
しかもコスプレ可やんか。こりゃ行くしかないやろ。行くに違いない。行くために僕は生まれた!
そうして運命の日は訪れる。

ミスマルユリカがいる!
そう思うや否や(英語で言うところのAs soon asだな)「写真撮らせてください!」
それが初めてコスプレを撮った瞬間であった。
同行した友人の言葉を借りると、会場へ入ってすぐにDaleさんって声をかけようとしたら、
隣に居たはずの私の姿はすでにそこにはなく、遠くのほうで写真を撮っていた、らしい。

こう書くとカメラ登録は?って思ったあなたは鋭い!
実はそういう制度を知らなくって後でスタッフに叱られたのだ!(って胸張って言うなよ)
今思うと不思議なんだけど、その日はパンフを買わずに入れたの。
なんでだろ?たまたま入り口スタッフがいなかったんやろかねぇ?

それまでと違って、この日見たユリカはしっかり覚えているよ。
もう一度撮らせて欲しいなぁと思っていたけど、それ以来見ていない。
多分、もうコスプレやめちゃってんだろうねぇ。そうかと思えば、
その日がコスプレデビューだったという人と数年を経て再会して、
今もつきあいがあったりする。不思議なもんだねぇ。
そして俺のデビューはこの日からさらに1年以上を経過するのである。

今宵はここまで。「コスプレとの出会い」編でした。


俺とコスプレ−その22− 2000/08/15

今回の更新は早かったね。
昨日原稿を上げたばっかりだったのに、もう次を書いている。
だって、コミックマーケットへ行ってきたんですもの。

コミケ−言わずと知れたおたく達の聖地。
もちろん、俺もおたくであるからして巡礼の列に加わるのも無理からぬこと。
一日だけとはいえ、きっちりお参りしてきたよ。コス無しだったのだけどもね。
近頃のコミケは云々、なんて偉そうに語れるほど毎回参加してるわけでもないのだけど、
コスプレに関してだけは、ここのネタを拾えないかと(笑)、いろいろ見てきたつもり。

一人のコスプレーヤーを大勢のカメラマンが囲む、この構図は関西では見られないね。
カウントダウンでいったんはその輪も無くなるんだけど、すぐにまた、一丁あがり。
俺はこの輪を見るとミステリーサークルを思い出してしまう。きっとコスプレ広場を
上空から見ると面白いと思うよ。
中に入ったコスプレーヤーに声をかけて必至に目線を貰おうとしてるカメラマン。
撮られる方も360度オールレンジから来るカメラに向けて必至にポーズを取っている。
人形か何かみたいにせわしなくポーズを変えてる人もいたけど、ちょっと怖かったよ(^^;

現在売り出し中ってことなのか名刺を配りまくってる女性もいたね。
関西にはそういう人、ちょっといないよね。求めもしないのに配ってるのは。
(あ、俺、ガンダム集合のとき、配りまくったような気がする(^^;;;)

ほかに面白かったこと。無断撮影をしようとした者がいたらしく、
俺が撮影していたコスプレーヤーが、突然そっちを向いて注意したんだ。
目の前で笑顔でポーズを取ってたのに、いきなり、大声でね。
で、次の瞬間、また笑顔に戻ってこっちを向いてるんだよ。
そのクイックな変化が面白かったので、そっちを写真に撮りたかったぐらい。
でも、それしたら、今度は俺が注意されちゃうよな(笑)

・・・コミケってまさに最前線なんだよね。

なりきってる人もいたよ。寅さん。俺ってば、この映画見たこと無いんだけど、
妙に嬉しかったね。しゃべり方まで寅さんなんだもの。

ふと思ったんだけど、こっちで流行ってるのって向こうでも流行ってるんだね。
幻水はやっぱり集合やってるし、封神なんかも相変わらず妲己が溢れかえってる。
耳にサイコロつけた人は沢山歩いているし、FFは7も8も9もいた。
(でも、アーレンブラフォードは見なかった。流行ってないんだね、やっぱり。)
もちろんコミケでしか見られないようなコスプレってのも沢山あったのだけど、
そういう流行ってのはどうやって出来てくるのだろう。
コスプレーヤーの心を掴むキャラは東西を問わないということなのだろうか。

今回のコミケ行は俺にとっては確かに楽しいものであったけれど、
関西でのイベントとはコスプレーヤーの意識がちょっと違うなと感じたよ。
もっともそれが分かっていたからこそ、今回はカメラマンでの参加だったのだけど、ね。
それでも冬にはコスプレでの参加を、相棒のさもはんと誓っている。
ネタは今から仕込んで置かなくっちゃね。何といってもコミケなんですもの。

まだ現像に出していない、あそこで使った夥しい数のフィルム。
あの熱気と喧騒が俺の中で静かになるまでは、もう少し寝かしておこう。
そして、ゆっくり追体験するのだ。少しずつ思い出すように。
現像代が無いというのが正しいのだけれど、いいじゃない、そういうことにしておいても。


俺とコスプレ−その21− 2000/08/14

実はここの原稿のために手帳にネタをメモってたりする。
んだけども、まとまらなかったり、観察と考察が不十分だったりで、
ほとんどが書けないままなんだけど、ようやく一つ仕上がりそうだよ。長かったね。
見る側から語ろうと思ってたんだけど、まさかする側になっちまうとは
思いもよらなかった、そのネタとは、・・・(充分間を取ってから)・・・「化粧」です。

以前コミケ53で、あるコスプレーヤーに今日は着替えは無いんですか?と尋ねたところ、
別のキャラをやるには別の化粧が必要で、それはコミケでは不可能に近いと言われました。
それまで化粧について深く考えていなかった俺は目からウロコが落ちる思いでした。
そうだったんです、化粧もそのキャラへアプローチする一つの手段だったのです。

とはいえ、自分自身が化粧をするという発想にはなかなか結びつきませんよね。

某女性レイヤーに化粧をしてあげようか、と言われました。
自分のコスレベルアップに行き詰まりを感じていた俺は、
これは渡りに船とばかりに「よろしくお願いします!」
思えば、それが人生の転機だったのです、と何年か後に語る
「俺」じゃなくて、「アタシ」がいるかもしれない、
などと化粧に危険を感じつつも、当日を迎えたのです。

数日後、できあがった写真を見て、おどれーた。
人はこんなにも変わるものなのか!
印画紙に写っているのは確かに俺のような気がするけど、俺じゃない。
そこに写っていたのは、悪魔との契約を結び、魂を代価に禁忌の魔法を施して
永遠の若さを手に入れた男の姿であった!

世の男性レイヤーよ、もっと化粧をやりたまえ、と俺は言おう。
化粧は女性だけのものという古い因習に囚われる必要は無い。
最後に、実際に俺がどれだけ変わったかを示して、筆をおくことにする。


俺とコスプレ−その20− 2000/07/02

イベントへよく行くようになって分かってきたこと。
ていうか「ブルータスお前もか」なんて感じで「コスプレ、お前もか」と思わされたこと。
それは派閥なんである。人間は三人以上集まれば派閥ができるって
誰かが言ってたけど、コスプレの世界でも同じなんだよね。

俺はこの派閥ってのが苦手で、学校・サークル・バイト、どれをとっても、
どこにも属さないけど、どことも仲良くってのをやろうとしてきたよ。
せっかく知り合える機会があるのに、特定の集団の人しか知り合えないって、
勿体無いじゃんって思うから。有名にはなりたいなんて思わないけど、
全ての人と知り合いたいと思っているんだよ。

ここでしか出会えない友人ができるから、なんて言葉をよく耳にする。
でもそれって、多分、そこに自分の居場所を見つけるってことじゃないかな。
幾許かの知人を作って、その人たちとの距離で自分の居場所を特定する。
それで満足できたらいいんだけど、残念ながら俺はそうじゃない。
できるだけ多くの人との距離を測ってみたいんだ。
(ひょっとしたら嫌われるということも含まれているのかもしれないね)

ただ知り合うだけじゃ簡単なんだろうけど、相手にも自分を見てもらうためには
俺自身もそれ相応の何かを持ってなくっちゃならないんだろう。
それは素晴らしいコスプレであったり、話術であったり、根本の人間的魅力だったり・・・。
そんなものを磨くために、また誰かと知り合いたいと思う。永遠のループなんだよ、きっと。

そんなわけで、今日もまた、明日もまた、俺は誰かに会いに行く。
カバンに衣装とカメラを詰め込んで、ね。


俺とコスプレ−その19− 2000/06/16

前にも書いたけど、またポーズのこと。

その立居振舞い、おぬし只者じゃないなって思わされる人達がいる。
何かのモデルでもやってたの?って訊いても、そうではないらしい。
(チナミに俺は赤ちゃんのときモデルをやったことがある。もちろん覚えてないけど。)
ってことはイベントで積み上げてきたのか!
キャリアを訊くとやはりその通りのようなのだ。
レンズが彼らを磨き、見られることによって成長していったということか。

少し前、撮影会というのを経験させていただいた。
俺「が」ではなくて俺「を」撮影する撮影会!!!
当たり前のことだけど、撮影会と云うからには何枚も撮影するわけで、
いろんなポーズを考えなくちゃいけない(と思ってただけで、考えてなかったケド(^^;)
が、実は何も考えなくても大丈夫だったのだ。
カメラマン達がその都度、細かい指示を与えてくれるし、
撮られているということが俺をインスパイアして(笑)、自ずとポーズが出てくるのだ。
何人ものカメラマンによって撮られることが俺に不思議な高揚感をもたらし、
俺ではない何者か(おそらくはコスプレ神と思われる)が俺に憑依し、
俺の体を操ってポーズを決めさせるのだ。とまで言うと大袈裟すぎるケド(^^;

そうして出来上がった沢山の写真を見て、俺はどんな姿をしていたのかが分かった。

また少し前、さる有名な御方々と合わせ写真を撮らせていただいた。
かなり緊張し、相当に緊張し、鬼のように緊張した。緊張すること火の如し、である。
が、出来上がった写真を見てみると、両側の二人は何事も無いかのように
涼しげな顔をして写ってゐた。これが貫禄の差というものなのか!
そりゃぁ修羅場(コミケ)をくぐり抜けてきた方々なのだから。

結論、鏡で見て練習するのもいいが、やはり実践である。
そして、その結果(写真)をフィードバック。
撮られることが少なくても、いつかブレークスルーがやってくる。
俺の場合、それが上記の撮影会であり、合わせ撮影だったのだろう。
関係者各位、謹んでお礼を申し上げる。


俺とコスプレ−その18− 2000/06/12

俺の中で一つの時代が終わった。

すまぬ。今回はかなり個人的な話なのだ。
今年初めにこの世界へ復活を果たして、ただがむしゃらに一つのことを
目標に突っ走ってきた俺自身へ、やっと安らぎを与えることが出来た。
その3で書いた悔しさにとりあえず終止符を打つことが出来たのだ。

実際にはずっと悔しいと思っていたわけではないよ。当たり前だけど。
でも何らかの目標を設定しておくとより活動に力を与えられるからね。
コスプレやってる人って多いんだけど、皆、漠然とやってるのかなぁ。
俺の場合、その3で書いたような動機なんだけど、それを達成できたかどうかは
別にしても、そうやって活動してきて、得たものは多いなぁって思う。

まずHP。自分の考えをこうやって表現できる場ができた。
それから人。これは本当に嬉しいな。いろんな人と知り合えたからね。
そして、次なる目標。これは今は明らかにはできないけど、同じように
これを達成していく上で、いろんなものが得られるのではと期待している。

難しく考える必要は全然無いんだし、所詮は趣味と割り切ってしまうことも出来るけど、
俺の性格がこんなんだからね、いろいろと考えちゃうよ。それを止めちゃうと
俺が俺でなくなっちゃうからね。だから俺は俺のやり方でコスプレをやっていくんだ。

なんてことを考えた日曜日でした。


俺とコスプレ−その17− 2000/06/03

俺にはかつて師匠がいた。
コスプレの師匠じゃないよ、絵の師匠、同人の師匠なんだ。
透明水彩と色鉛筆を使った独特の雰囲気のある絵を描く人でね、
俺の絵は彼女の絵にかなり影響を受けてるんだ。
イベントではかなりの売上があって、スケブ人気も上々。
スペースの前にはいつも人だかりが出来ていたよ。

が、師匠は同人が嫌いであった。
そして、コスプレが嫌いであった。
俺がコスプレをすることに関してあまりいい顔をしなかった。

スペースにまったく立ち寄らない(つまり売上に関与しない)
コスプレ&カメラマン達に無駄に混雑を招くものとして、
また、同人業界そのものに関しても嫌悪感を抱いていたようだ。
当時の俺も、そんな師匠に感化されて次第にコスプレから遠ざかっていった。

師匠の話は極端な例としても、少なからず今のコスプレは同人屋に
嫌がられている面が無いだろうか?
コスプレが同人から独立して一つのジャンルを形成しているのは確かだと思うけど
同人を無視してコスプレを語るのは少々無理があると思う。

最近の俺はコスプレにあまりに傾倒しすぎていて、同人に気が回っていない。
スペースを確保していながら売り物がほとんど無かったり、
撮影に奔走して素晴らしい絵を描く人がいるのに気が付かなかったり、
自分のことながら駄目だめ、イケてないって思うな。
そろそろ、初心に戻って自分のスタイルってのを考えてみなくちゃなぁ。

もっとも、コスプレオンリーのイベントもあるので、そちらの様子は
また違ったものなんだろうけど、恥ずかしながら小生まだ行った事が無い。
大阪だとリズミックスなどのダンパがあるのだけど、踊りに耐えれる衣装では
ないので(激しい動きをすると絶対壊れる)まだ行けないのだ。



俺とコスプレ−その16− 2000/05/16

数日前「コスプレーヤー 松村昭宏写真集」なる本を買った。
より正確に言うと、買ってしまった。
ホームページのためにFreeBSDのサーバーを構築しようと思って関連書籍を
漁りに行ったハズなのに、気が付くとこの本を持ってレジ前に立っていた。
買った瞬間から後悔するのは分かっていたけども、絶版になってしまうと
より大きな後悔がやってくるから仕方が無い。
少しでも買ってよかったと思えるように、ネタ本として活用してみましょう。

表紙は私立ジャスティス学園のティファニー。
本の表紙を飾るだなんてまさにコスプレ冥利につきるってやつ?かな。
中身は関東のイベントでの写真ばかりなので関東人がほとんどなんだけど、
中にはこっちのイベントでも見る顔がちらほら。遠征してるんだねぇ。
いつか機会があったら本に載るってどんな気分か取材してみたいよ。

興味を引いたのが、各人が書いているコスプレの魅力という項目。
これでんがな、これ、俺がほんまに知りたいんは。
友達ができる、かわいい服が着られる、違う自分になれる、自己表現の手段。
う〜ん、だいたい俺と変わらんねぇ。もっと違う解答、例えば、
撮られる時の快感。フラッシュが光るたびにエクスタシーを感じます。
なんてのを期待してたんだけど、さすがに出版物には書かないか。
でも撮られることについてどう感じてるのか知りたいなぁ。

撮られなくてもコスプレは充分楽しいと思うんだけど、撮られて嬉しいのも事実。
撮影ってのは写真が出来るってことだけど、見ることの典型的手段だとも思う。
イベントで人に見られるのは当たり前なんだけど、撮影という手続きを経ることによって、
見られているということがより明確に意識できるんじゃない?
でも、見られることが恥ずかしいってのも同じく事実なんだよナァ。
それから見られることはつまり見ることでもあると思うんだけど、
長くなりそうだから、また別の機会ということで。


俺とコスプレ−その15− 2000/05/16

俺の好きなコスプレの傾向について考えてみた。

まずお気に入りの漫画のコスプレ。
例えばファイブスター物語。
殊に血の十字架を見ると俺は無条件降伏の白旗。
漫画自体の人気は上々なのに、コスってる人はあまりいない。なんでじゃろ?

それから女性格闘家。だってかっこいいじゃん!
春麗や不知火舞なんかで本当に闘えそうな人を見ると嬉しくなる。
一度でいいからスピニングバードキックをくらってみたいねぇ。

あと、衣装がしっかりしてるコスプレ。
布を切って貼っただけってんじゃなくて、
その世界の人々が本当に着てるんだって思わせるような、
実用的な衣装。特に洗濯に耐えられそうなのね。
チナミニ俺のレオンは洗えません。背中を水彩絵の具で描いてるから(^^;
裏布をつけたりとか、部位ごとに布を変えたりとか、
鎧なら一枚板から板金仕上げだとか!そんな気合入ったのは好き。

見たくないコスプレ、それは同じやつ。
だって見比べられるじゃん。とかいいつつ、他人のコスプレを
見比べてたりするんですけど・・・。悪趣味ですね。

でもでも、大前提は楽しそうにやってるってことね。
見てるとこっちまで嬉しくなるんですの。


俺とコスプレ−その14− 2000/05/06

GW、イベントの帰り、京都の街を歩いていると天野喜孝の展示会がやっていた。
俺はグインサーガという小説が好きで、ずっと読んでいるんだけれど、
その表紙を天野喜孝が描いていた事もあって、天野喜孝も嫌いではない。
というわけで、同行者二人と入ってみた。

するってぇとだな、言葉巧みに(でもなかったけど)売ろうとして来るんだな。
絵のある生活はいいですよ、どうですか?なんて言っちゃってさ。
展示即売会にはよく絵を見に行くので、そういうのには慣れていて、
いつも適当にお断りしながら、心の中では、
「そんな高い金出して買わなくても、イベントにも素敵な絵は沢山あるぞぉ」
なんて思ったりしてるのだが口には出さないでいる。
天野喜孝もスケブを描いてくれるんだったら考えてもいいが(笑)

そんときも財産としての価値を示して、欲しくないですか?なんて言うもんだから、
「絵は所有しなくてもいいと思っています。素晴らしいと思える心さえあれば、
自分が持たなくても誰かが持っていればそれでいいんじゃないでしょうか?」
なんていう模範的ではあるが売る側にとっては都合の悪い答えをしておいた。
意地悪で言ったんじゃなくて本気でそう思ってるんだわ。
絵を飾りたいとは思うけど、自分が気に入ってる絵だったらそれでいいと思うので、
いつもイベントで見つけた絵を飾っているよ。

ここまで読んで、どこがコスプレの話と思われちゃったかな?
いえいえ、ここからが本題なんです。
頑張ってコンテンツを増やそうと、いろんな人に写真の掲載許可を求めてたけど、
そんなことする必要なんてないよね。有名人の写真だったら、ここに掲載しなくても
どこかのHPに掲載されてるだろうし。それに、コスプレが素晴らしいと思うのは
写真を見て思うんじゃなくて、コスプレを見て思うわけなんだから。

これからも写真の掲載は続ける積もりだし、枚数も増えると思うけど、
掲載のための掲載というスタイルはやめて、本当に素敵と思えるコスプレーヤー
または親交のある人を中心に掲載していこうと思いましたとさ。


俺とコスプレ−その13− 2000/05/03

集合 1)集まり合うこと。寄り合うこと。 2)集め合わせること。寄せ合わせること。
   3)集まり。寄り合い。4)ある特定の条件・範囲に当てはまる要素の集まり。
                        −角川 新国語辞典より−

その5)として「楽しいこと」と書き加えておかねばなるまい。
封神演義やワンピース、ハンター×ハンターなどの集合を見るにつけ、
うらやましさを感じつつもそれを認めたくない自分がいて、
独りであることを選んでいた昨日までの俺。そんな自分自身に言おう、
「お前は何を知り何を知らざるかを知らなかったのだ!」

辛かった思い出が走馬灯のようにかけ巡る。(はい?)
矢尽き、刀折れ、無残に散っていった奴らの最期の微笑み。(おい!)
だが今なら言える、おまえ達の命は無駄では無かったと。(何でやねん)

いやはや、集合ってのはほんと楽しいんだ。
それが思い入れの強い作品であればあるほど、ね。

フラッシュが次々とたかれている、ほんのわずかな時間、
確かにそこに俺がいて、俺のいるべき場所があって、
俺と同じモノを好きな人達に囲まれ、俺は俺達になり、
そして同じモノを見ている。それが本当に嬉しい。

誰も真似しない自分だけのキャラをやるってのも一つの喜び。
沢山の人々と思いを共有するのも、コスプレの醍醐味。

コスプレの懐の深さを垣間見たようなゴールデンウィークであった。


俺とコスプレ−その12− 2000/05/01

ポーズ。
そろそろポーズを考えなきゃならんのかもよ。

写真馴れした人はいろんなポーズを持っている。
レンズを向けたびに違った姿を見せてくれるし、表情も豊富だ。
    (余談だけど、表情が豊富ってのは女性に軍配が上がると、)
    (そうは思わないかい?男性諸君。騙された経験あるだろ?)
 
俺はほとんど写真を撮られることのない日陰のコスプレーヤーだと
自分では思ってたのだけど、近頃撮られることが増えてきたみたい。
その都度、適当な構えしかできなくて申し訳ないなぁって思う。
皆、家で鏡に向かって練習してるのかい?

でもさ、家でしっかり練習してきたその日に限って
誰も撮ってくれなかったらすんごく空しいよなぁ。
今日の晩御飯は任せとけと言って出かけたお父さんが
帰りに魚屋さんで買い物したりとか、
オーディションで優勝したときのコメントを考えて徹夜したのに
書類選考で落とされたりとか、
2/14に大きな鞄を持って登校したのに、自分の学校が男子校なのを
忘れてたとか(っていうかそんなやついねぇ)
そんな空しさに通ずるよな。

このあいだ、剣を持ってみたんだ。借り物だけど。
レオンのコスプレで日本刀っていうのも変だけど、
それでもウキウキしたね。ポーズが決まりやすいんだ。
武器を持ったコスプレ、これからはそういうのをやりたいな。
ってレオンにもちゃんと武器があるんだけど、
ミリタリーショップでデザートイーグルの値段を見て
手ぶらでいいやって思っちゃった。


俺とコスプレ−その11− 2000/04/22

衣装は凝った物のほうがいいのか?
基本的には俺の考えとしては必ずしもそうではない、と思う。
着る人(コスプレーヤー)が満足できればそれでいい
というのがコスプレの大前提なんじゃぁなかろうかねぇ。
俺はやるからには良いものをって思って作るけどね。
(でも洋裁技術が追いつかねぇや、ははは)

コスプレーヤーによっては、素晴らしい衣装を着たいって人もいるだろうし、
簡単に衣装を作れたらそれでいいやって思ってる人もいると思う。
俺が出入りしている同人イベントにはそんな人たちが混在してるようだよ。
多分、ほとんどの人が良いものをって思ってるとは思うけど、
自分のできる範囲でやってるってのが同人ベースのいいところだと思う。
もっともコスプレ専門イベントへ行くと事情は変わってくるのだろうね。

だから俺を含めて、多くの人がコスプレレベルってのを云々してるけど、
そういうのとは関係無しにコスプレしている人もいるってのも知らなきゃ
いけないなって思うよ。コスプレレベルを語るのは自由だと思うけど、
それを他人に押し付けるのはいけないなってのも感じるな。

コスプレコンテストってのもあるけど、あれが絶対ってわけじゃないって思う。
人に評価されるためにやってんじゃねぇっていう人もいるだろうからね。
あ、でも俺はいいものが出来たらコンテストに出たいって思うよ。
それに評価もされてみたいっ!
マイナス評価でも、きっと自分のやる気を起こさせるハズ。
だからご意見カムカム。悪口だけってのはヤだけどね(笑)


俺とコスプレ−その10− 2000/04/17

秋晴れ、天高く澄み渡る空。
親バレ、甲高く響き渡る声。

いやいや俺のコスプレが親にばれたわけじゃないよ。
怪しいことをやっているなとは思われてるかもしれんけどな。
コスプレの皆さんはどれぐらい親バレ、家族バレしてるのかねぇ。
たとえば露出度の高い衣装を着ているお姉さん方。
たとえば完全ウケ狙いのきぐるみ系の人。

俺の場合、年齢のこともあって親に無用の心配をさせたくないので、
(そろそろ初孫の顔を見たいと思っているようだ(^^;)
秘密にしているのだけどね。

でもぜんぜんバレても大丈夫って人もいるんだよね。
完全フルオープン、親子二代の血統書付き、
父は昔アムロでございましたっていう人に会ったことある。
夫婦でやっている人も見たことあるな。しかも紂王と妲己(^^;
夫婦関係がほのかに伺えたり(って円満なんだろうけどな)

家族に限らず、民間人の友人にも隠してたりするよな、俺もだけど。
やっぱ、人には言えないことをやってるって自覚があるってこと?
ま、でも、その気持ちがあるから無茶をやったりしないかもしれない。

でもさ、でもさ、こんなHP作ってるといつかバレると思うわ、はっはっは。
そんときゃそんときだよね。多分、俺の場合、やっぱりと納得されそう(^^;


俺とコスプレ−その9− 2000/04/17

有名コスプレーヤーと知り合いになれる。そりゃぁ嬉しいったらありゃしないよ。
が、まてよ、向こうは俺と知り合いになって嬉しいのか?
っていうかそもそも知り合いになりたくはなかったのかもしれん(^^;
じゃぁどうすればいい?

う〜む、たとえば俺が億万長者だったら?
大盤振る舞いの好きな俺は知人コスプレーヤーを招待して、
毎晩のように酒池肉林の宴を開く。そりゃぁ嬉しいかも。
ってあんた、ただのフリーターだろ>俺

う〜む、たとえば俺がビジュアル系人気バンドのボーカルだったら?
今夜は君のために歌ってあげる・・・。そりゃぁ嬉しいかも。
ってあんた、無茶苦茶音痴だろ>俺

閑話休題。

面白い人だったらいいんじゃない?
幸い俺は人を笑わせることが好きな人種なのだ。
のわりにはあんたの文章面白くないぞってツッコミ入る?

素直に考えると、こっちも知り合いになりたいと思われる
有名コスプレーヤーになればいいんだけどね。
もちろんそっちも頑張るよ。熱きコスプレを、ね。


俺とコスプレ−その8− 2000/04/17

よくカメラマンにこう言われる。一眼レフを買いませんかってね。
入門機ならそんなに高くないらしい(伝聞推量の助動詞)
が、俺は頑なに「写るんです」を使い続けている。

写真を撮るけどあくまでコスプレーヤーでありたい、というのが一番の理由。
コスをするカメラマンではないという自分なりの無言の主張。
綺麗な写真が欲しいのなら何も自分で撮らなくてもいい。
HPに載せる写真は現状でも何とかなってると思っている。

もちろん、コスプレーヤー達が綺麗に撮られることを望んでいる
ということも知っているつもりだ。何故なら俺もそうだから。
でもその場合には俺には似顔絵という代替手段があるつもりだ。

実際問題、コスプレやりながら一眼レフを持ち歩くのはかなり無理があると思う。

もっとも完全にカメラマンに徹する機会があれば(撮影会など)
借りるなどして一眼レフを用意してもいいなと思う。


俺とコスプレ−その7− 2000/04/10

神戸へ行ってびっくりしたのがカメラマンの行列ができるってことだね。

ありゃりゃ、そんなに人気ある人が神戸にはいるのかぁ!

って思ったよ。京都だとそんなことはあんまり無くってさ、
コスプレーヤー同士で写真を撮りあったりしてることのほうが多かったんよ。
だから俺もコスプレしたほうが写真は撮りやすいなぁって思ってた。
神戸はそうじゃないんだな。専業コスプレーヤーも多いしさ。

写真を撮られると、やっぱり嬉しい。
俺みたいなコスプレーヤーでも撮ってくれる人がたまにいるんだわ。
でもポーズとか考えてないから、戸惑ったりすることも多いな。
それにひきかえ、行列ができてる人はすごいね。カメラを向けられるたびに
違うポーズがでてくるの。撮られ慣れてるってのはああいうことかって思う。
HPにも写真が沢山載ってたりする。一種のアイドルなのかな?

知り合いでこんなコスプレーヤーがいる。
コスプレするのも好きで見るのも好きだけど、写真は好きじゃない。
京都の子なんだけど、神戸へ行けば人気者になれるのにって思うのに、
そういうのは望まないみたい。京都だと静かにコスプレできるからね。

つまり神戸でコスプレをするってのはそういうことなんだ(???)
ちょっと意味不明かもしれんけど、とにかくそういうことなんだと思う。
よく神戸と京都の両方でコスプレしてる人が少ないってな話を聞くけど、
そういうことだからだよ、多分。

う〜ん、今回は言いたいことがよく分からんかもしれんけど、
勘弁してくれ。(って読んでる人、そんなにいるのか?)


俺とコスプレ−その6− 2000/04/05

イベントでさ、よくペーパー貰うよね。
あ、コスプレ専門ですっていう人は知らないかも。
(同人屋さんが配ってるチラシのことです)
あれにさ、住所が載ってるんだよね。奥付とか言ってさ。
それにね、たまに自分の家の近くの住所が書いてあったりするんよ。
ってことはだよ、知らないうちに会ってたりするかもしれんのだよ。

いやいや、これは何も家の近くに限ったことではないな。
梅田やミナミなんかの繁華街。あんだけ人がいるんだから、
イベンターの人が一人ぐらいはいるんじゃなかろうか。
あと日本橋。あそこなんか他の街より遭遇率が高そう。

コスプレしてるとだな、人に顔を覚えられやすいんじゃないかねぇ。
いやまぁ、俺はまったく無名のコスプレーヤーなんだがね。
で、何が言いたいのかってぇと、つまり悪いことはできんなってことだ。
別に普段は悪いことをしてるってわけじゃないんだけどな。
たとえば、
 あ、あのレオンのコスしてる人、
 この間、女と歩いとったで、とか
 この間、酔っ払って街中で踊っとったで、とか
 この間、聖コスプレ学園から出てきたで、とか(東京にあるイメクラ。一応言っとくけど行ったことないよ)

そんなこと思われたりするかもなぁって思うのは、考えすぎ?


俺とコスプレ−その5− 2000/04/03

コスプレネーム、みんなどうやって考てんだろ。
俺なんかさ、パソコン通信時代から使ってるハンドルネームそのまんまだもんで
コスプレにはちょっとそぐわないかなぁって思っちょるよ、「Dale」ってのは。
なんせ読み方分からんしなぁ。

1)漢字姓+ひらがな名ってパターン、わりと多いよね。
2)本名(下の名前ね)をコスプレネームにしてる人も多いかな。
3)コードネームっぽい名前もあるなぁ。

同人界にはペンネームってのも存在して、同人誌を書いてる人は
このペンネームってのを使うんだけど、この業界だと1)のパターンか、
4)漢字+漢字のパターンが暗黙の了解になってるみたい。
1単語だとすわりが悪いからかな?

これらのことを鑑みると、俺のコスプレネームも「Dale」ではなく
「でいる」とひらがなにしたほうが、よりコスプレーヤーらしいのではないだろうか。
もしくは、適当に漢字を組み合わせて、
「天翔でいる」「蒼海でいる」「如月でいる」「幻幽堂でいる」
などとしたほうが、同人ちっくかつコスプレちっくで、よろしいかと思われる。

が、名前を変えるつもりは毛頭ないので、やっぱり「Dale」なのである。

で、その「Dale」の由来なんだけど、これは学生時代に宴会でやらされた、
バニーボーイ(バニーガールの男版)の芸名「ガンデール」から取ったものなんだよ。
やる前は嫌でしょうがなかったのだが、思いのほかウケが良かったので、
以降もことあるごとに変身していたのが思い出される。
思えばここに俺のコスプレのルーツがあるのではないだろうか。


俺とコスプレ−その4− 2000/03/30

コスプレ適齢期っていつごろなんだろ。知りたいのは上限。
そりゃぁもちろん、いつまででもOKなんだろうけど、ね。
でも、ずっとやってるわけではなくて、なんらかの事情で
いつかはやめちゃうんだよ、多分、きっと。
ストーカー被害とか、多忙とか、ほかにすべきことを見つけたとか。
おいら自身も1年以上やってなくてさ、もうしないだろうなぁって思ってたよ。
なんで再開したのかってのは前回書いたとおりさ。
で、年齢ってのもその理由の一つなんじゃないのかなぁ。

イベントで昔の知り合いコスプレーヤーに会ったんだよ。
でも、そのときはコスしてなくてさ、「しないの?」って聞いたら、
「私も二十歳になりましたからねぇ」だって。
二十歳をとうに超えてから始めたおいらはちょっとショック。

二年前ぐらいってさ、インターネットが今ほどには普及してなくて、
コスプレホームページってのも少なかったわけよ。
それでも自前のホームページを持ってるコスプレーヤーさんっていてさ、
おいらも何個かブックマークに入れてたんだけど、今でもやってる人って少ないよ。

つい昨日も、ある有名コスプレーヤーさんのページで、
もうしませんってなカキコを見ちゃいました。寂しいな。

で、おいらはいつまでするんだろって思ったんだ。
年齢じゃぁないけど、目標が達成されるまで、かな。
その目標って、まだ人には言えないけどね。

その日までは、ここの営業も続けていかなくっちゃね!


俺とコスプレ−その3− 2000/03/28

その1、その2と文章が硬くなってたから、今日は柔らかく書いてみよう。

たとえば頭の中にこんな情景を想像してみて。
とあるイベント会場、そして撮影ゾーン。
そこには撮影の列に並びながら異様に興奮している二人組の男がいたとしよ。

誰かって?そんなこと聞かんでも分かるやろ。俺と相棒のさもはんやんか。
何で興奮してたってか?インタネで見たことあるコスプレーヤーがそこにおったからやん。

そしたらさ、後ろから会話に割って入ってきた人がいたんよ。
っていうか、会話に入り込もうとしてたんやな。
俺ら別に分からんかったことがあったわけやないで。
聞こえへんフリしてたんやけど、あんまりしつこいから相手になったんや。
この時点でちょっと失礼やと思うけど、まぁこれはええとしようや。
そしたらな、どうもその人は俺らのことを初心者や思て、
自分の撮影歴が長いのを披露したかったみたいやねん。

ああだこうだと話を聞かされてるうちにやな、俺らの前の人が
コスプレーヤーと会話を始めたんやわ。
俺はびっくりして「うわっ、あの人トークしてるで!」って言ったらさ、
後ろの人が「当然でしょう、私も五分は会話するつもりですよ。」なんてこと言い出すんよ。
あんたこんだけ列が出来てるのに五分も喋るんかいな、とか
で、何を喋ることあんねん、最近のコスプレ事情か?それとも世間話か?とか
心の中ではいろいろと思ったけど、黙っておいた。

いよいよ俺らの番が回ってきて、
レンズはいいかぁ?よし!
フラッシュはいいかぁ?よし!
安全ベルトはいいかぁ?よし!
足元いいかぁ?よし!
本日も御安全に!じゃなくて(^^;
まぁそんな感じでさらにボルテージを上げてたら
興奮した初心者は手がつけられないみたいなことを言いよったんや、その後ろの人が。

これには俺もちょっと頭に来た。
俺ら周りに迷惑になるほど大声出してたわけやないで。
会話に割り込んできといてなんでそんなこと言われなあかんねん。
と思ったけど、また黙っておいた。
そんなとこで言い合いしてもしゃぁないしな。
そやけどくやしいやんか。
俺、これでも元コスプレーヤーやで。
コスプレ友達もおったし、写真も撮られたことあんねん。
久々のイベントで少々(?)興奮しとっただけやんか。

俺は思ったんや。
よし、こうなったらまたコスプレをするぞ!
そして初心者扱いされへんようになったる!ってね。

と、まぁこんな話はどう?
しょうもないことで、意地になってるって思う?
だって、負けず嫌いやねんもん。
これは書き出しにあるように、あくまでたとえばの話だからね(笑)
限りなく現実に近いかもしれんけど、フィクションってことにしといてね(笑)

あ、でも、その後ろの人にはある意味感謝してるよ。
だって、その人がいたから今の俺があるんだもんよ。


俺とコスプレ−その2− 2000/03/22

良い時代になったと思う。
コスプレーヤーが自前のホームページを持つようになった。
かくいう俺もその一人で、ここを運営しているわけだ。

さて、俺は一体なんでコスプレをするのだろうか。
いや、その前に俺はコスプレーヤーなのだろうか。
レオンの衣装を着て写真を撮られたりもするのだから、
それはもうコスプレーヤー以外の何者でもないとは
思うものの、いまいちピンと来ない。

大学に入ったけど、大学生って気がしない。
就職したけど、社会人って気がしない。
そんな感じ?いや、ちと違う。
多分、なんとなく分かっている。
コスプレーヤーである以上にカメラマンであるからだ。

そこらへんがこのホームページを微妙なものにしている。
同人屋・カメラマン・コスプレーヤー、イベントに集う様々な人。
そのどれでもあるのが俺だと思っている。
だからこそ、俺はその全てにアピールできるコスプレをしたい、
と、今、書きながら決めた。 これが俺のコスプレの理由ということにしておこう。


俺とコスプレ−その1−

’96年秋、京都市勧業館。
俺はミスマルユリカを前に「写るんです」を構えていた。
初めてのコスプレ撮影。緊張は感じなかった。
より正確に表現すれば、緊張を感じる前に体が動いて
撮影許可を貰っていたというのが適切だろう。

’98年春、京都市勧業館。
俺はレオンの姿で「写るんです」の前で構えていた。
初めての被コスプレ撮影。緊張していた。
それは出来上がった写真からも伺える。

以来、いろんなことを感じ、思った。
知りたいと思ってることもある。
ここではそんなこんなを語っていこうと思う。
読みにくい文章だったり、てめぇ勝手な文章だったり、
大阪弁やったりするかもしれへんけど、
読んでくれる人がいたら嬉しいなぁ。