『彼』の物語
第一章 『ウサギ女と邪教徒』
作 謎の嘘つきさん




 「だああああ!!!
 ったく、胸糞わりーぜ!!!
 てめーら全員殺されてーのか、ああん???
 オレをおちょくってんのかよ。
 特に貴様!そう、てめーだよ、金髪偽外人女!!
 染めるんならとりあえず眉毛も染めとけ!てゆーか化粧濃過ぎでくせーんだよ!!!
 死ね!!!」


 ここはネルフ内、ケージ。
 ぶっさいくなエヴァとか言うロボットが無様にも黄色くて怪しい液体に漬けられている部屋だ。

 牛に案内させてモグラのごとくこんなところまで来てやったオレだが。
 があ!!!とうとう我慢の限界だぜ!!!

 水着の上に白衣などというセクシーなんだかどうしようもない馬鹿なんだか訳わかんねーカッコで現れた自称博士の偽外人女!!!
 こいつが又むかつく!
 すっげー、もう今すぐばらしてやりてーくらいに!!!

 更にはこいつ!
 碇ゲンドウ!!前会った時から数段怪しくなって再登場したかと思えば…


 「よ、よく来たな…シンジ…」

 「ああ、何言ってんだ、こら!!!
 あんま調子くれてっと瞬殺すんぞ、おお!!?」

 「す、済まなかったな…」


 済まんで済んだらけーさつはいらねーんだよ!
 いや、例えけーさつがいなくてもこのオレがゆるさねーよ!!!


 「ふん…。で、てめーら…
 結局のところオレにこれに乗ってほしーとか言ってる訳か??」

 「そ…そうよ…。あなただけが希望な「るせー牛!!!」ぶ!!」


 ごちゃごちゃこうるせー牛は殲滅。


 「な…あ、あなたなんてことを…」


 オレが牛をいたぶっていると偽外人女が僭越にもオレの神聖かつ崇高なる行動を制限しようとしてきやがった。
 くっくっく。こいつはまだ自分の立場ってゆーもんが分かってないらしーな。


 「…しもべ風情が何オレ様に命令してんだ、こら!!!」


 オレは素早く偽外人女の背後に回ると延髄に鬼のような一撃を叩き込んでやった。
 勿論偽外人は絶叫を上げて悶絶する。


 「ぎゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!!(ばたばた)」


 くっくっく。
 更にオレはもがき苦しむ偽外人の体にサッカーボールキックをかます。


 「っっっっ!!!」

 「ぎゃーはっはっは!!余りの苦痛に声も出ねーよーだな!
 だが安心しろ!いずれそれが快感になる!!!!」

 「し、シンジ…貴様…」

 「ああ???」


 そこで何故かヒゲメガネが無礼にもオレのほうを睨んできやがった。
 何だ、てめーは偉そうに!!!


 「てめー…死にたいよーだな!!!」


 オレが烈火のごとく睨めつけるとヒゲはびびったのか黙り込みやがった。
 ちっ…よえーくせに調子くれてんじゃねーよ!!!!


 「ったく…話にならねえ…って、ああん、誰だてめー!!!」


 気が付けばいつの間にか変な女がいる。
 趣味わりー蒼い髪にウサギくせー紅い瞳…ほとんどオレをおちょくってるとしか思えねー外見のくそアマだな…。
 犯されてーのか!!!

 そいつは何考えてるのか知らんが一心不乱にタイヤキを貪ってやがる…。


 「タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…タイヤキ…」


 ……ぶち。


 「るせー!!!タイヤキタイヤキタイヤキタイヤキ…何が言いてーんだてめーはよ!!!
 大体このオレ様の有難いお言葉に耳も傾けず、タイヤキなど食ってるとは無礼の極みだぜ!!!
 矯正してやる!おらおらおらおらおらおらおらおら!!!!!!!」

 「────うぐぅ」


 オレが北斗百○拳並みのラッシュを仕掛けるとタイヤキウサギ女は訳のわからねーうめき声をあげてタイヤキを取り落とした。
 っざけてんのか、こらぁ!!!


 「何が『うぐぅ』だきさまー!
 てめーはどこぞのタイヤキうぐぅ女かよっ!!自縛霊はとっとと成仏しやがれや!!!!」


 オレは叫びつつ強烈な後ろ回しゲリを叩き込んだ…。
 ウサギ女は昏倒しそうになりながらも必死で体制を立て直し、何処から出しやがったのか今度は思った通りに肉まんを…。


 「悪即斬!!!!!!!!!!」

 「────────あうぅ」

 「殺!!!」

 「つっ」

 「てめー人をおちょくんのも大概にしやがれや!!!
 この上アイスクリームとか出しやがったらぜってー殺す!!!」


 大体何のネタかわからねーやつらもいるだろーが!!!
 全く呆れた女だぜ!!!


 「…じゃあ、イチゴ「抹消!!!!!」」

 「!!!!!」


 流石にこれ以上はやばいのでオレは声も出せないくらい強烈な一撃を見舞って女を黙らせた。
 ヒゲが絶叫を上げていたが知ったこっちゃねえ。

 ああ…大体オレはここに何しに来たんだ!!?


 「だあ、もう!!!
 とにかくムカツクぜ!!!!」


 何がなにやらもーわかんねー!!
 オレが憂さ晴らしに暴れよーとしたちょうどその時。
 ケージを激しい振動が襲ってきた。


 「おお!?」

 「や、やつめ…ここに気が付いたか…」

 「やつだぁ?何処の組のもんだ、こら!!!」


 このオレ様がいると知っての狼藉か?随分舐められたもんだぜ!!!


 「く、組ではない…使徒だ!!!」

 「何だそりゃ…どっかのカルト教団かよっ!!?」


 ちっ。
 邪教を崇めるバカ者どもがー!!!
 この世で祈りを捧げ、崇め奉るに値するのはこのオレだってことが良く分かってないよーだな!!!

 くっくっく。良かろう。このオレが身をもって教えてやろーじゃねえか!!!


 「上等だ!使徒とかゆうやつらども!!!
 授業料は高くつくぜ!!!!!!!!」


 やれやれ…しょうがないやつらどもだ…。
 しょうがないからこの前会得した神○の拳でも叩き込んでやるか…。

 オレは舌なめずりをしつつ体内の気を練り始めた…。


BACK/INDEX/NEXT


後書き by 謎の嘘つきさん

また読んだの?
くす…前回の後書きはこのための伏線だったのよ…。
あら…分からない…そう、そうなの…。
残念ね…。