『彼』の物語
第二章 『大いなるちから』
作 謎の嘘つきさん 「……ああん???ざっけんな!!! 何でこのオレ様がこんなだっせーロボットに乗らにゃならんのだ!!!??」 使徒とかゆーカルト教団員をぶち殺しに行こうと、そのまま外に出よーとしたオレを恐る恐ると言った感じで引き止め、偽外人女がオレにエヴァとかゆーのに乗せようとしてきやがったが…。 全くいちいちうぜーやつらだぜっ!!!! 「て、敵は使徒よ…いくらあなたでも生身のままじゃ──」 「るせー!!よく見てやがれ!!! っがああああああああ!!!!!」 偽外人がそれ以上言う前にオレは先ほどから練り上げていた気を実体化させ、強烈な光弾に変えてだせーロボットにぶちまけていた。 ばむっ!!! 勿論のこと、ロボットはオレの強烈な一撃を受けて爆裂する。 いや…貫通はしたよーだが、何とか大破はしなかったようだな。 け…思ったよりはましだったな…。 まぁ、所詮はゴミだがな!!!! 「…で? こんなガラクタでどーしよーってんだ!!?」 「う…嘘…」 「ふん!!!! てめーらの力などそんなもんだ!!! 残念だったな!このために何兆もの金と何年もの時間を費やしたよーだが、所詮はこのオレの前には全部ゴミクズだったってことだ!!!!!」 「ぶ…無様どころじゃないわね…」 「ぎゃーはっはっはっはっは!!!」 「ば…バカな…ゆ、ユイーーーーーーーーーーーーー!!!!!」 さっきまで呆然と目の前の凶行に意識を飛ばしていたひげが復活して絶叫を上げる。 くっくっく…死ね!!! ん?? 「おいヒゲ!ユイってのはどういうことだ!!!?」 「ユイ!ユイ!わ、私のユイが!ユイがーーー!!!」 涙を流して暴れまわるヒゲ…。 ちっ、何か知らんがもーダメだなこいつは。 オレは仕方がないのでヒゲの腰巾着のじじーを首根っこを捕まえてさっきと同じことを聞く。 「おお、ジジイ!ユイってのはなんだよ!!? おっと、あらかじめ言っとくが某ギャルゲーのあれじゃねーぞ!!? これいじょーボケたらジジイの短い余生が一気におわんぜ!!!?」 「し、し、し、シンジ君!!わ、私がそんな詰まらないボケをかます訳がないじゃないか!!!」 なら何故冷汗かいてんだ!!! まぁいい…それよりもユイだ…。 「…ん?」 「えいえんは、あるよ。ここに、あるよ…ああ、ユイ君…久しぶりだね」 「…余りの恐怖で気が触れたか!!」 全く話にならねーぜ!!! だああ、もう!!! オレはラー○ンマンにロメロスペシャルを掛けられて泡を吹くブロッ○ンジュニアのごとく虫の息のジジーをLCLの中に蹴り込んだ。 じゃぼん!! 「親父ー、仇は取れなかった。すまねー!!!」 「うるせーよ!!!」 全く腐ってやがるぜ、NERVってのはよ!!! 「とにかくもーどーでもいい!!オレは行くぜ!!!」 とゆー訳で…一人で外に来たオレだったが…。 ……おいおい…。 使徒とかゆーのを一瞥してオレはもー切れかけだぜ!!! だーもー!!! いちいちオレをおちょっくってんのか、この町の連中はよ!!!!!!! 「…っつ…なんだ、てめー。全身黒タイツだと!!!?」 使徒とか言うやつは全く常軌を逸した奴だぜ! とにかくでけー上に全身黒タイツ! しかも仮面…。 「ふん。怪しげな宗教儀式でも行って筋力増強か!!!? だがでけーだけじゃこのオレ様には勝てねーぜっ!!!」 「…………」 無視。 「なっ、無視だと!!!ざけんな!!!てめー、アンス○サクスだって喋るってのによ!!! 舐めてっと殺すぞ、おお!!!? っらー!!!天覇龍○拳!!!!」 どむっ!!! まともに喰らった使徒が地面でのた打ち回った。 ぎゃーはっはっは!!! よえーんだよ!!!話になんねーぜ!!! 「くくく…く?」 オレが勝利の哄笑をあげよーとすると何故か背後に気配が感じられた。 「誰だ!!!」 素早く振り向いた先にいたのは…やはりウサギ女か。 中々回復のはえー奴だぜ。 さてはてめー人間じゃねーな? ん? だが様子が少し変だ…て言うか、何だその巫女服のよーでいて微妙にファンタジックな服装は…。 …。 は、まさか!!! 「お見事です、イェ○ンの鬼し「飛○三連脚!!!」ぶ!!!」 オレはとっさに重力を無視した蹴りをくれてウサギ女を沈黙させた。 ったく、またかよこいつは!!! 「ったく、マジで訳わかんねーよ!!! …と…ん?なっ…うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 いきなり背後から強烈な衝撃を喰らってオレはもんどりうった。 振り向いた先にはさっき殺したはずのタイツがのっそりと立ち上がって勝ち誇ってやがる!!! 「な…!!」 ミジンコより頭わりーくせに・…!!! めんたまもないくせに…つまり目玉の○父以下のくせに!!! それが…それが…この超絶スーパー美少年のこのオレに!!! 「なぁにファックサインくれてんだ!!!??おおおお!!!!!???」 ぶち。 オレは強靭なバネで跳び上がり、タイツの目の位置で腕を掲げた。 「きさまー!!!邪○の力を舐めるなよーーー!!!!! 喰らえ!炎殺!黒龍○ーーー!!!!」 がおーーーーー!!! ずん!!ばむ!!!ぎしゃーーーーー!!!! ところ変わって…NERV発令所…。 もはや何がなんなのか訳が分からなくなって呆然と見詰める一同の前に黒焦げになった使徒と冥王ジ○ダのごとく勝利の哄笑をあげるシンジの姿がモニター越しに広がっている。 それは…良くないが…まぁ、良いとして…。 「な、何あれ…??」 信じられないことに…シンジの額には第三の目が…。 何のネタなのか分かったスタッフはどうしていーのか分からなくなっている…。 そこへ…。 何故か陶然とした表情を浮かべ、マヤが変な石像を掲げて叫び声をあげた。 「あぁ、鬼○王さま…ニン○ンの像はこれに!!!」 違うって! 「ま、マヤまで!!!…わ、私たち…これからどうなるのぉ〜??(T-T)」 「さ…さぁ…(T-T)」 滂沱の涙を流しながら抱き合うミサトとリツコであった…。
後書き by 謎の嘘つきさん ふふ…ごめんなさい。 今回は少し濃すぎたわね…? でも、もし全部分かったと言う人がいたらそれは凄いことよ? …ただ、そんなあなたはもう末期ね。 じゃ…先、逝くから…くす。 |