2004GW 白馬鑓方面
森川 記
参加者:風流士亭所属 平田和男 森川孝雄(もんた)
日程 :5/1−5/2
29日夜出発の予定が、世間のしがらみで30日夜出発に延びてしまった。
飛び石を休まないのは、もんた的美学に反するが「泣く子と地頭にゃ勝てませ
ん。」予定では、杓子沢を一発と鹿島槍北股本谷だ。1年以上トレーニングを
怠けている平さん、と云う事でのんびり山行で行きましょう。拠出金は一人約
1.5万円になった。
4月30日
仕事が中々片付かず、森川家19:30の出発となった。平田家に寄り、東
名横浜20:30通過。猿倉駐車場24:00着。例によって宴会開始。酒は
発泡酒とジンロ。就寝時刻は25:30位?
5月1日
猿倉(1220)6:15−(1840)7:45−岩室(2350)9:50−(2740)11:15−11:45コル
(2680)12:15−12:40登り返し点(1620)13:20−小日向のコル(1810)13:50−
猿倉14:00
5時半起床。気温5℃。快適なシール登行から1840地点でアイゼンに変更。
思い出の岩室から左のコルへ進路を変える。稜線に出たら雪はほとんど無く、
アイゼンを脱ぎ鑓と杓子の最低鞍部へ向かう。風は強い。杓子の頂上辺りに人
影が5〜6人程度。稜線ですれ違った山屋さん二人。鑓と杓子の間のコルは、
標高2680m。気温7℃。ここから登り返し点1610mまで1070mの
滑降の開始だ。出だしは快適なザラメ。斜度はかなりのはずだが雪質の故か恐
怖は感じない。アイスバーンなら、ちと手強いぞ。中間(2400−2100位)から
は斜度は緩くなり、かなり重い湿雪になった。ジャンプを繰り返す。その下は
、又快適な(やや)ザラメ。これだけの一発斜面は中々のものだ。オリンピッ
クでも使わせてあげたいくらいだ。
鑓温泉方面からの広大な斜面と合流したら、登り返し地点だ。シール着脱の
時間を考えツボで登る事にした。30分のアルバイトを終えて小日向のコルか
ら見返すと、あの杓子沢の風景が一望だ。シュプールは2本だけだ。鑓温泉方
面は沢山のシュプールが有るが、本日の杓子沢は我々2名で独占したようだ。
混雑を覚悟した今回の山行だが、ラッキーであった。温泉は小日向の湯。
夕食前に大谷原(桜町山荘近辺、1130m位)に明日の偵察に出掛けたが、雪の
匂いがしない。猿倉近辺と違って1400〜500m位まで雪が無いような雰囲気だ。
多分扇沢方面からの爺が岳も同様かと、動揺した。では、明日は鑓温泉にして
みるか。そうと決まれば、白馬村へ一直線。夕飯にしようと捜した蕎麦屋はい
ずれも、閉店。?。ほんとに連休中? 未だ入った事が無い白馬飯店へ。ここ
はいけます。横浜人でもOKの味ですな。猿倉駐車場へ戻り、宴会の開始。本
日のビールは「えびすビール」です。明日は早立ちで、固めの雪を滑りたい。
5月2日
猿倉(1220)5:00−小日向コル(1810)6:50−登り返し点(1620)7:20−8:15
鑓温泉(2010)9:00−(2320)10:00−11:00(2600)11:30−12:00(2740)12:20
−登り返し点(1610)13:20−小日向コル(1810)14:00−猿倉14:20
起床は、ちょっと遅れ気味4:15。真っ暗で起きたが、出発時はすっかり
明るく成ってしまった。残念。気温5℃。無風。本日は軽装で行く。シールも
置いて行く。ツボで小日向へ。ガスが掛かっているが多分晴れて来るだろう。
登り返し地点からは、アイゼン歩行。2320m地点辺りまでは、快晴無風
で暑いくらい。気温15℃。ここら辺りから風が出だし、2600m地点では
気温8℃。風17〜8m位か。下界の雲海がとても綺麗で言葉も出ない。立っ
ているだけでかなりの力とバランスが必要になってきた。平さんは、ここで引
き返し「鑓温泉で待っている。」と言う。では一人であと150m行ってみま
すか。30分で辿り着いた雪壁は超えられず、稜線はガレ場をトラバースの必
要が有り、2740m雪上で終着とする。最低鞍部よりは高いようだ。雲海も
ほぼ晴れた。
急斜面の中、アイゼンを外し、スキーを履くのに苦労した。置いたザックま
で飛ばされそうな風。ビンディングまで刺したスキーも雪から外れるのが時間
の問題だ。滑降は快適。締まったザラメ。飛ばして行くぞ。2300m辺りか
らは、締まった湿雪になり、スキー取り回しに苦労し疲れる。鑓温泉で平さん
と合流し、一路猿倉へ。小日向のコルから見た杓子沢のシュプールは未だ残っ
ていた。温泉コースのシュプールが多くて、杓子沢が少ない理由は、良く判ら
ない。今日の温泉は倉下の湯。ビールは恵比寿と黒ビール。
白馬町発16:00。豊科INT直前でカレー屋さん。INT18:00発。平田家到
着22:00。連休の人出は、1日と違い2日はすごかった。