07年4月28・29日
【山域】 北ア主脈 新穂高−槍ヶ岳
【コース概要】新穂高1100−槍平1990−飛騨乗越3007
【メンバー】 Ume Hira Monta
【報告者】  Monta
【日程】   07年4月28-29日(土日)
【装備】ダイナフィット 170cm, ディアミールFR, ノルディカTR12
    Hagan150cm ディアミールEXP スカルパ
    アトミックC6-18 160cm ディアミールEXP ガルモントアドレナリン
【気象】28日 雨 曇 霰 雪 微風
    29日 晴れ 微風 稜線は強風
タイム28日 新穂高08:00−白出沢09:50−チビ谷12:00−滝谷12:40−槍平14:00
   29日 槍平05:30−飛騨乗越09:30−10:50槍平11:50−滝谷12:05−
      チビ谷12:25−白出沢登り返し12:35−新穂高14:50

 雪不足の今シーズンもいよいよスキー納めのつもりで、2ヶ月分の憂さを晴らしてみよう
かと。初日は新穂高から飛騨乗越往復で槍平泊まり、2日目は南沢と西穂沢の2本を欲張っ
てみようか。長期予報では晴天続きの筈が一日前の予報から28土曜日は荒れる予報に変わっ
た。どうなる事やら。

 27日外回りから直帰。18:30戸塚発、大井町19:40、00:30新穂高到着。奥飛騨路ではエッセ
ン調達がうまくいかなかった。栃尾温泉から逆方向へコンビニ探しの旅へ。都合1時間のロス
となった。新穂高駐車場での車中宴会はプレミアムビールに赤ワイン。

 28日は予定通り4:10起床だが外は大雨。ラジオの予報では午前曇りで午後雷雨なので沈殿
と決め込んでもう一眠りだ。沈殿の一日は長いと覚悟していたが雨が上ったので早めに槍平
小屋まで行ってみようかと8時に出発した。林道通しで歩くと柳谷を過ぎた辺りから雪が出
始め、その後途切れる事は無かった(帰りは一ヶ所途切れていた)。白出沢からは右俣谷川
沿いに進む予定だったがトレースが夏道沿いだったので、谷沿いは雪が途切れているのかと
チビ谷まで登山道に苦労する。川沿いに比べ1時間はロスしたか。ブドウ谷を過ぎた辺りか
ら雨が降り出し、すぐに霰に変わり、滝谷辺りでは雪に変わった。かなりの降りは止まない。

 槍平冬季小屋では、缶ビールと余市シングルモルトで宴会。小屋内は約20名位で満員の
盛況。テント泊予定の人達がこの雪で避難してきた様子だ。7時には話し声も聞こえず、ほ
ぼ全員ご就寝の様子だ。こちらもそうしよう。

 29日は4時起床。廻りの活気に起こされた観もある。5時半、飛騨沢向け先頭で出発。気温
−7度。積雪は10cm程度、上の方では処により20cm程度有った。軽い雪なので快適なシール
登行が続く。2500m辺り07:20頃飛騨乗越から御来光が見えた。山の端から昇り登り慌てて写
真撮影。ホンの数秒で全容が出てしまう。カメラマンに集中力が必要な事に納得。2950m辺り
で氷になり、アイゼンに履き換える。ピッケルのスピッツェも刺さらない。飛騨乗越は強風。
風と氷で槍の穂先は諦めた。スキーを履くのも一苦労。お楽しみは9:50スタート。わずかの
ハードアイスをこなしてからは、この時期に思いも懸けない軽い新雪をたっぷりいただいた。
晴天の新雪には人生の至福を感じる。2400m位で雪はかなり重くなってきた。標高では無く日
差しの問題だろう。2200mまで来ると湿雪の腐れ雪になってきた。本日の最高級の雪を味わっ
たのは我々の他は後続の一人だけかも知れない。

 槍平小屋で大休止の後は、腐れ雪を一気に新穂高へ向かって下る。南沢も西穂沢も中止で一
路新穂高へ。チビ谷からは川原沿いコースを選んで槍平から白出登り返しまで45分の滑降だっ
た。白出から柳谷までの林道も良く滑った。雪の切れる処にはマウンテンバイクが7〜8台デ
ポしてあった。流行に乗り遅れまいと歩いて1時間の処へ自転車使う人が何だか気の毒に思え
た。穂高平からは自転車では入れない登山道でショートカットだ。仕上げは温泉玉子に銀河ビ
ール。橋の下の新穂高の湯は15年振り位だろうか。今も無料だが掃除は行き届いていた。ぬ
る湯で35度有るか無いかの超長湯コースで暖まったかな? 予定のコースは半分しかこなし
ていないが、まあ満足の山行でした。大井町21:30、戸塚22:30、若葉台23:00で終了です。

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07年2月3日
【山域】    北信/頸城 乙妻山
【コース概要】大橋−佐渡山南コル−1912P直下−2297P直下−北東斜面−戻り
【メンバー】 Ume Monta
【報告者】  Monta
【日程】07年2月3日(土)
【装備】アトミックC6-18 160cm,ディアミールEXP,ガルモントアドレナリン
    ダイナフィット 170cm, ディアミールFR, ノルディカTR12
【気象】晴れ 無風 −11℃〜−3℃
コースタイム 大橋(1132)5:20−佐渡山南コル(1583)8:00−渡渉8:30−(1912P直下)13:00
       −15:00トラバース(2201)15:30−渡渉17:30−佐渡山南コル18:30−大橋19:35
 金曜19:10神奈川大井町19:10出発、23:15大橋着、宴会後就寝1:00。メニューは琥珀エビス
+ワイン白、ゴーダ・ソーセージ・ハム各大量。

 4:30起床、5:20スタート。気温−11℃寒い。トレース全く無し。新しい積雪は下で15cm
上部で50cm位だ。佐渡山コルへの登りからラッセル深い。渡渉点は、雪が少ないのでブリッ
ジを選んで通過。見上げる東斜面の沢は、昨年の様子と全く違い同じ場所かと首を傾げる。
平らにならない沢に閉口し1550mから尾根に乗り上げる。ラッセルは部分的には腰まで有り進
まない。いつもなら12:30辺りで引き返すのだが上部で北東斜面へトラバース予定なので進む
しかない。幸い快晴・無風。帰りルートは暗くなってもトレースを見失う心配は無い。

 北東斜面は上部ウインドクラスト。途中から重い深雪(パウダーと呼ばないでね)。下部の
沢部分は所々水流が出てきてルート取りに難儀する。氷沢川へ出ると歩行トレースが出来て
いて渡渉点へは楽に戻れた。各所のトレースから見ると我々の後から少なくとも6〜7パー
ティは乙妻方面に入ったのだろう。人のトレースを黙々と進むよりは、ルートの合理性は別
として、1番乗りで良かった。雪の質と斜面の面白さから言えば北東斜面を登って、東斜面
を滑った方が面白いだろう。佐渡山コルへの途中からヘッデンのお世話になり、コルからの
下りは視界が無いのとクラストパリパリ雪とブッシュ・枝の三重苦です。

 日本全国雪が少ないらしいが、乙妻では昨年3月と比べると3m程雪が少ないのではない
だろうか。何処の山も雪の量で地形も見誤るしルートも変わるかも。WEBサイトでの情報
も鵜呑みにすると、左岸を進むべき所を平気で右岸に線引きしてあるものも見受けられるの
で、気を付けなければ。勿論雪の状態でも様子は変わる。今年は沢を避けて尾根が本筋ですか。

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1月27
【山域】   乗鞍/御嶽  四ツ岳
【コース概要】6:00平湯キャンプ(1300m)−(1620m)−9:00渡渉(1550m)−
       12:20(2100m)13:00−13:30渡渉(1550m)−14:25登り完了−
       15:00平湯(1300m) 
【メンバー】 Ume 森川
【報告者】  森川
【日程】07年1月27日(日)
【装備】アトミックC6-18 160cm,ディアミールEXP,ガルモントアドレナリン
    ダイナフィット 170cm, ディアミールFR, ノルディカTR12
【気象】一日中小雪 −3℃〜−5℃

 今シーズンの初登行なので歩行訓練と称し距離と標高差の大きい北斜面で近めの場所
と言う事で、四ツ岳を目指す事になった。しかし前夜26日は17:00からの仕事上の打合
も有り代々木発19:05、横浜若葉台出発20:20、大井町21:00と遅くなってしまった。平湯
キャンプ場には00:50着、おでんとカマンベール、酒はプレミアムビールと赤ワイン、宴
会後就寝2:00。起床は予定より遅れて5:20、出発は6:00となってしまった。

 前日の雪と今日の一日止まない雪はコース全体を柔らかい雪で包んでくれた。トレー
スは最初の1時間位は見え隠れしていたが、その後は無し。1504Pを通過し、渡渉
予定点は通過し少し先まで行ったが対岸が登れそうもなく、予定の渡渉点まで戻りスキ
ーを脱いで沢を渡る。50分の時間ロス。対岸は50m程はつぼ足で腰超ラッセルで必
死に登る。1804Pを東から巻いて尾根伝いに2289Pを目指す。平均膝深のラッ
セル。雪の故か体力の故か進まない。2100m辺りで12:00を過ぎ、主義に拠りここら
で登行終了とする。

 下降は快適な樹林滑走で始まった。緩斜面には閉口するが、まあまあの斜面がチラホ
ラと。雪は重めだが深雪。所々では、下にクラストのフィルムを感じた。きっと本州の
スキーヤーは「激パウ」とか言うのでしょうね。でもパウダーと言うのは登りでも沈ん
だスキーの跡が崩れてしまう雪を言うのです。その意味でこれはパウダーでは有りませ
ん。渡渉点前の急斜面もスキーなら苦も無く降りられます。スキーの偉大な力です。自
分の登りトレースは見え隠れ程度で見失い勝ちでした。

 渡渉後50mの登りはつぼ足で約1時間を要しました。おまけに往きの微かな下降ト
レースを追ってしまい登り返し有り。でも数箇所の快適格好を楽しめました。濃い樹林
の中、ラッセルとルートファインディングはGPS無しではとても動けないでしょうか
。だが明確な大沢とスキー場を思えば、何処を歩いても遭難に至る事はないでしょう。
だけれども針葉樹が広葉樹に変わり、はい松帯に変わる辺りの上部に至り、眺望も楽し
みたいものですねえ。

 15:40平湯出発、19:10大井町到着。横浜若葉台は19:50着でした。21:00寅さんの最終
48作目を鑑賞し感傷の涙で寝つきも悪く、うなされました。山田監督曰く「しいて言え
ば、リリーさん(浅丘ルリ子)の出た作は別物です。渥美さん?天才ですね。こんな俳
優は二度と現れる事は無いでしょう。」さて、寅とリリーは一緒になるのでしょうか。
もし第49作が有るならば、寅とリリーは、満夫と泉は・・・・・・

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12月30日-1月2日
【山域】北海道ニセコ連峰
 パウダーを少し見つけた
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