【補足実験】糖度Up大作戦。
<目的>
本実験では、栽培期間中、糖度が上昇しなかったが、これは、溶存酸素ストレスにより吸水が抑制されたとともに、糖の合成に必要な養分の吸収までもが抑えられたためではないかと考えられた。この点を改善するために、液肥の葉面散布実験を試みた。
<材料および方法>
各処理区10株を用いて、実験を行った。液肥'くみあい液肥(全農)'(N-P-K=12-5-7)を12月7日、18日、25日、1月8日の計4回葉面散布した。各処理区の葉面散布した株と葉面散布なしの株とで12月20日から1月20日までの計10回収穫した果実について、糖度を比較した。
<結果および考察>
全ての処理区で12月20日、24日以前から葉面散布の影響が現れる傾向がみられた(第51〜56図、第9表)。D区、N区、対照区では葉面散布により糖度の上昇がみられたが、DO2区、N+M区では糖度の上昇はそれほどみられず、N+A区では1月3日以降、むしろ減少した(第51〜56図、第9表)。N+A区で減少したのは、この時点で処理区のほとんどの植物体が枯死しており調査可能な株が少なかったことと、非常に顕著な萎凋症状を呈しており葉面散布による効果も植物体の生存維持に大部分が回されたことによるのではないかと思われる。いずれにせよ、今回の実験では調査数が少ないので、今後の実験で更なる調査を行いたい。