ハーブのある豊かな暮らし『ハーバルライフ』
私たちの体は一定のリズムを持っています。呼吸数や脈拍の周期に始まり、毛が生え始めて抜け落ちるまでの周期、1つの細胞が分裂して成長し崩壊するまでの周期、そして女性に特有の生理の周期など、おおよそ私たちの体はある秩序に基づいて代謝しています。
私たち生命は、この「秩序」によって維持されていると言っても過言ではありません。それでは、私たちの命を支えているこの重大な秩序は、どのようにして決められたのでしょうか?
それは長い進化の過程で獲得してきたものなのです。厳しい外部環境の変化に適応し、それらの秩序を取り込んで、よりよい状態に変化してきました。つまり、私たちの祖先はよりよく生き延び、そしてより快適に生活するために、長い期間をかけて自然のリズムを巧みに取り入れてきたのです。
このように私たちの体は、私たちを取り巻く環境や自然、そして大宇宙のリズムと共鳴する関係にあるのです。
「ハーバルライフ」。それは「ハーブのある豊かな暮らし」を意味します。
ハーブに関心を持って学んでゆくと、私たちの日常生活を成り立たせているものの多くが、植物、つまりハーブに由来していることがわかってきます。人の生活の基盤である「衣食住」は、本来ハーブを基本として成り立っていました。植物の繊維で生地を織り、植物由来の染料で染色しました。穀物や野菜、果物を食べ、特に薬効を持つ植物で病気を癒しました。そして、それらを利用したあとは自然へ戻したのです。
しかし、現在の私たちは合成繊維に合成染料で染色した衣服をまとい、化学肥料と農薬で育った野菜を食べ、ハーブの有効成分を手本として合成した新薬で病気を抑えます。その中には、自然を犠牲にして作られ、そして自然に戻りにくいものもあります。
私たちはハーブによって生かされてきた「命あるいきもの」であるにもかかわらず、ハーブへの感謝を忘れ、ハーブそのものを文化から捨て去ろうとしていたのかもしれません。
心身の健康、社会問題、環境問題などが叫ばれている今、「本来の人間らしさ」「自分らしさ」を取り戻すための方法の1つとして「ハーバルライフ」が注目されています。それは、ハーブそのものが癒しの要素を持っているからです。ハーブを適切に用いることで、私たちの生活に自然のサイクルを取り戻され、どこにいても自然と共鳴できる心身が取り戻せます。
「自然の恩恵を受けて感謝する。」
ごく当たり前のことのようですが、本当に心の底から感謝出来たならば、これ以上の喜びと幸せはないでしょう。
ハーブ療法&植物療法
ハーブを活用する癒しのことを「ハーブセラピー(薬草療法)」といいます。
また、植物を活用するセラピーを「フィトセラピー(植物療法)」といいます。
西洋では俗に「魔女」といわれていた人々が、自然の、植物の癒しの力を用いて病み手をサポートしていました。一見、怪しげに考えられている魔女は、実は自然の力をうまく取り入れる智慧をもった人といえます。
西洋だけではなく、世界各地には、植物を総合的に用いる癒しの体系がありました。
近代に入り、薬草の中にある様々な有効成分の内、強く効き目のある成分のみを取り出す技術が開発されました。また、薬用成分を人工的に合成する技術も大きく進み、現在、私たちががお世話になっている合成医薬品(新薬)が誕生しました。医薬品のもつ、ある疾病に対する的確な効果は目を見張るものがあります。その反面、あまりに鋭すぎるその効果が、副作用や薬害という問題も引き起こしているようにも思われます。
鋭い医薬品と異なり、生きものである植物は多種多様な有効成分を含んでいます。そのため、使い方によっては、それぞれの成分が非常にバランスよく働きます。そして、特定の疾病や患部だけではなく、一つのシステムである人、全体に働きます。これは、中国医学やアユルヴァーダ、ユナニなどの伝統医学がもっている思想と一致しています。
自然は、多様な個性が集まり、それらがお互いに関わり合い、集まり(システム)を創り上げています。癒し(Heal)は 全体(Whole)に繋がることといえます。
このように自然の豊かな贈り物を癒しという形で活用することが、「植物療法(フィトセラピー)」といえます。その意味では、アロマセラピー(芳香療法)やフラワーレメディーも植物療法に含まれるでしょう。
ところで、日本の医療水準は世界でもトップレベルに達し、世界一の長寿社会を生み出しました。しかし、その一方で、生活習慣病などの慢性疾患が増加し、医療財源に大きな影響を与えています。また年々少子化が進行して労働力人口が頭打ちとなり、保険制度を支える社会基盤が大きく揺らいでいます。
これらの対策の1つとして、私たち一人一人が自己責任の意識で健康管理に高い関心を持ち、医者やセラピストなどと適切な共同・協力関係を築きながら、健康の維持・増進、病気の予防・治療にあたることを「セルフ・メディケーションSelf Medication」といいます。この考え方は先進国、発展途上国を問わず、世界の医療の大きな潮流となっています。
セルフ・メディケーションにおいて、ハーブはどのように活用できるのでしょうか。その活用範囲と限界を見極めることは難しいことです。それはハーブを用いる方の知識と経験、そして信念に依存するからです。
いつもの食事の多くは、穀物や野菜など植物で成り立っています。穀物や野菜など食材の力を上手に引き出すことができれば、これも一種の植物療法といえます。もちろん、いつもの食事にハーブを意識的に用いることもできます。また、ハーブの中の大切な成分だけではなく、ハーブティーそのものをゆっくりと楽しむこと、ハーブ・チンキを時間をかけて作ることなどで、リラクゼーション効果を得ることもできます。工夫一つで、ハーブの活用は相乗効果が期待できます。
このような日常生活の中で、より調和的な健康を目指すことを、「プライマリー・ヘルス・ケア(PHC)」といいます。ここでは、あくまで「治療(Cure)」よりも「予防(Care)」に重点を置いています。
『ハーバルライフ・クラブ』
ハーブと一言でいっても、ハーブを利用する方の状況・環境によって、様々なバリエーションがあります。生活を彩るオシャレなハーブから、心身の状況に合わせたメディカル・ハーブまで、様々なアレンジが可能です。どのようなアレンジであっても、ハーブは根源的な癒しの力を持っています。その力を引き出すのがハーバリスト(ハーブセラピスト)の仕事です。
日々ハーブを用いて様々な応用をしていくと、プライマリー・ヘルス・ケアの力が付いていきます。ハーバリストやフィトセラピストは、自然界からの恵みである植物そのものについて精通し、それを取り入れる方(クライアント)について深い洞察でもって状況を把握します。
ハーバリストの使命とは、自然と人とをマッチングさせる「仲取り持ちの役」といえます。まずは、自然に関心をもち、ハーブを日常的に用いることで、ハーバリストの道がはじまります。
ハーブを「調和」のシンボルとして掲げる「ハーバルライフ」は、私たち一人ひとりが望む本当の豊かさに至るための、とても自然な、そして最良の手段です。他ならぬハーブに少しでも関心を持たれた、その心を是非とも大切にしていただきたいと思います。その心には「調和」を求める意志が強く働いています。そして、ハーブと共に生活を送ることで、ハーブからそして大自然からのメッセージを受け取ることができるでしょう。
ハーブのある豊かな暮らし「ハーバルライフ」を通して、ハーブの素晴らしさやハーブの力を引き出す智恵を広く伝えていただきたいという想いから、「ハーバルライフ・クラブ」を設立いたしました。
ハーブを通じて大宇宙、大自然の営みに感謝し、永久にその恵みを享けられますように・・・・・・
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