「都立図書館再編問題の今後」



                                   会員・加藤裕史

 都立図書館再編計画の撤回・見直しを求めた我々の運動は、18,700名もの署名を集め
都議会へ請願したものの、最終的には保留という結果に終わりました。今後、都立多摩図書館
は、児童・青少年サービスに重点を置いて運営されていくことになります。皆様にご協力いた
だいた署名も、残念ながら何の効力をも発揮されることはありませんでした。
しかし、今回の運動を通じて、市民の方がいかに図書館に関心を持っていただいているかが、
実感でき、今後の図書館のあり方を考える上で、非常に意味のある署名であったと思います。
 図書館は公的なものであり、図書館から市民へサービスを提供するという一方向の流れを見
出しやすいものでありますが、実は市民と双方向に関係し合って存在するものであり、またそ
うでなければならないのです。
 さて、今日の日本経済の不況という事態は、当然、図書館をも巻き込んでいるわけであり、
それが今回のような問題を生んだのですが、こうしたことは我々市町村の図書館運営において
も発生しかねない問題です。今後一般利用者に出来る限りよりよい環境を創るよう活動を続け
る必要があると考えています。この不況の時代だからこそ、図書館という公共機関が重要な役
割を果たさなければならないし、また、生涯学習という面においても充実したシステムが不可
欠であるのではないでしょうか。
 私自身、立川図書館の司書として、この最終的な決定を悲観することなく、市町村の力量が
試される試練であると思っています。これまでの都立図書館の利用者が不便を感じることのな
いようにいかにしてフォロー、バックアップしていけるのかが、今後の我々の課題であり、都
と市町村の新たな連携を強固なものにし、より快適な環境を創れるよう努力していかなければ
ならないでしょう。
 もちろん、こうした問題は今回の問題同様、我々図書館側の人間だけでなく、市民すべてが
問題意識を持って、参加していけるようにすべきであると考えます。今後は、市民・職員など
広範な人たちと協力してプロジェクト・チームを立ち上げて、その中で今後の多摩地域の図書
館サービスのあり方を検討していきたいと考えています。今後とも皆様にご協力をお願いします。



TOPへ戻る。 メニューへ戻る。