静態保存蒸気機関車E10 2号機

青梅鉄道公園

2007/12/23撮影


C111の後に展示

蒸気ドームと前後砂箱の
ケーシング

後面(製造時はこちらが前)

後部水槽と炭庫

側水槽の番号板

動輪

フランジのない動輪

従台車

動力式逆転機

蒸気分配箱

日本の蒸気機関車としては
珍しい右側運転台
 E10形蒸気機関車は、板谷峠の急勾配区間を抱える奥羽本線庭坂−峠間の為に、1948年に製造された日本国内最大のタンク式蒸気機関車です。先輪1軸・動輪5軸・後従輪2軸の軸配置を持つ1E2型の軸配置となっており、急曲線通過の際に摩擦抵抗を低減するために、第3・第4動輪はフランジレスの車輪となっています。小径動輪と日本最大の貨物用蒸気機関車D52形と同様のボイラーにより発生する牽引力21.7tfは、日本の蒸気機関車の中でもっとも強力です。
 就役した翌年の1949年には板谷峠が電化されて、肥薩線人吉−吉松間で半年ほど運用されたが大型過ぎて線路を傷めることから、北陸本線石動−津幡間に転用され、1955年の勾配緩和新線完成時まで使用されました。その後は1957年に米原機関区へ転属して、交流電化区間と直流電化区間の接続のための非電化区間専用機関車として運用されて、1962年に廃車されました。運用期間は僅か14年に過ぎなく、重量ゆえ活躍の場が限られた不運な蒸気機関車でした。

 訪問時は日曜日の午前10時頃とはいえ来園者数は数えるほどでした。大宮に鉄道博物館が出来た影響からなのか、来園者数が減っているのでしょう。しかし保存状態は大変良好で、雨上がりの晴天で綺麗になった保存車両を、つぶさに観察することが出来ました。日曜日の鉄道博物館はかなり混雑するので、穴場といえるでしょう

●E10形蒸気機関車について
 1929年(昭和4年/ )に誕生した旅客用テンダー機で、戦前は東海道本線の区間快速列車等にも使わました。
 軸配置/1C 動輪直径1,600mm ボイラー圧力14kg/cm
3 機関車重量53t 全長16,880mm 最高速度90km/h 動輪周最大出力610PS
●E102号機について
  製造: 1930年(昭和5年/ )5月2日 日立製作所笠戸工場
  新製配備: 1930年( )5月6日 早岐
  移動: 1930年( )10月24日 浜松
  移動: 1939年( )5月5日 成田
  移動: 1942年( )7月6日 小山
  廃車: 1970年(昭和45年/ )8月13日 小山
  静態保存開始: 1971年(昭和46年/ )1月19日

 屋根付き施錠で大切に保存されており、破壊・盗難等による欠品も少ないです(警察による昼夜巡回パトロール対象)。個人的感触になりますが、一般的な公園での保存車両の中では日本有数の優良な状態と思います。
 通常の見学については、公園の管理人さんがいる時に許可を得て見学することができます。公開日時は原則として火・木曜日を除く9時〜16時まで。詳細は小山市 水と緑の推進課 TEL0285-49-3526 へ。
 地元のポランティア団体による「C50123号お掃除会」の活動が行われています。活動内容は会名の通り、C50123号内外の清掃作業塗装等の補修作業が主で、年に1回位の一般公開のイベント活動が行われます。入会ご希望の方は、現地公園の管理人さんか、小山市 水と緑の推進課 TEL0285-49-3526 に聞いてみると良いでしょう。

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