ドイツ軍列車砲 K5E Last up date 2002/12/20

  • 砲車重量 218t
  • 全長 31.1m
  • 方向射角 1度
  • 高低射角 0〜50度
  • 初速 1,120m/秒
  • 射撃速度 約15発/時 
  • 配備 1640年までに8門
  • 口径 28cm
  • 最大射程 59,000m(35式特殊榴弾使用時)

 K5Eは1945年の敗戦までに、合計25門が完成しています。バランスのとれた性能ゆえ、ドイツ列車砲部隊の中核として、東西の両戦線で活躍しました。

 一部の列車砲部隊はドーバー海峡沿いに配備され、イギリス軍の列車砲部隊と撃ち合いをしています。K5Eは口径のデータから、カレー〜ブランネの間に配備されたプリンツ・ハインリッヒ大隊が装備していたと思われます。K5E自体の戦果は不明ですが、1940年10月11日に、38km先を航行するイギリス貨物船(インバー号1543総トン)を損傷させ、以降毎月1隻ずつ戦果を上げました。ノルマンディー上陸作戦から18日後の6月24日には、イギリス南岸のフォークストン港を砲撃し、イギリス貨物船(ガーデン・ゲート号1791総トン)を大破、4日後には小形タンカーのダルグラース号(825総トン)をドーバー港の南西で損傷させています。

ドーバー海峡に配備されたドイツ軍列車砲部隊

部隊名

大砲の数

設置場所

ジークリフト大隊

37cm砲×4門

グリネ岬の南

フリードリッヒ・アウグスト大隊

30.5cm砲×3門

ブローニュの北

グロッサー・クルフェールスト大隊

38cm砲×4門

グリネ岬

プリンツ・ハインリッヒ大隊

28cm砲×2門

カレー〜ブランネの間

オルデンブルク大隊

24cm砲×2門

カレーの東

M1〜4大隊

17cm砲×14門

グリネ岬とカレー港