3DCG D51形蒸気機関車1号機
2005/11/22開設


主要緒元
 機関車重量 78.4t
 全長 19.730m
 最大軸重 15.0t
 軸配置 1D1 動輪径 1.400mm
 シリンダー 550×660mm
 加熱式
 火床面積 3.27m2
 ボイラー圧力 15kg/cm
3 シリンダー最大牽引力 18.1tf
 動輪周最大出力 1,280PS
 最高速度85km/h
 ワルシャワート式弁装置
 炭水車重量 47.4t
 石炭8.0t×水20.0m
3

 制作したCGは設計図に基づいて1936年当時を再現したので、ATS関係を装備していません。「架線注意」などの標識も装備していません。T.K生さんからご提供いただいた図面を元に、連結噐を戦前使われた物にしました。
 番号板は梅小路機関車館のD511号機の前面番号板と同様に、若干縦長で小さな文字の「形式D51」が下段に追加されているものを前後左右に付けました。
 砂撒き管・電気・給油等の配管や配線は、歩み板や罐被い等に隠れるような設計となっています。複式空気圧縮機や給水ポンプを被う部分の歩み板は、現在と比べると若干小さい設計です。
 現存のD511号機と違って随分シンプルに見えるのは、設計主務技師である島秀雄氏の「体裁良く小綺麗に」という職人特有の思い入れがあったからなのでしょう。
 その一方、現場では使いやすさを重視して配管や配線関係を外側に露出させる等の改造が施されました。

3DCG制作の資料
 鉄道史資料保存会/編 D51形機関車明細図集
 他 関東圏に保存されている70号(つくば市)、96号(横川)、118号(小手指)、231号(国立博物館)、426号(交通博物館)、451号(昭和公園)、513号(板橋区)、516号(横浜本牧)、609号(成田市)、787号(長野県御代田町)、853号(北区)を取材しました。3DCG制作に際して、現地にある保存会さんを始め数々の皆様から、資料や情報のご提供とご教示を頂きました。深く感謝申し上げます。

 今回制作したCGは学研さんから2005年11月18日発刊の歴史群像シリーズ[図説]蒸気機関車(SL)全史(1)に掲載されました。


    ↑とれいん けいつぅー OPEN!