扉船(とせん)について原理と使い方をCG化(推定) 2001/05/06
すばるさんから教えていただいた原理から想像したものをCG化しています。

(1)赤は扉船を示します。内部は海水を入れることができるタンクのような状態です。左CGの扉船は海水が少ない状態で浮き上がっています。ドックの断面は下が狭くなっている台形のような状態で、扉船も同じ形と思います。

(2)扉船内部に海水を注入するとドックに刻まれた溝に自らの重さでガッチリ喰い込んでいき、海とドックを仕切ることになるのでしょう。



(3)ドックの海水を抜いてその圧力で海水の進入を止めています。

(4)船を建造します。

(5)船体が出来上がってからドック内に海とほぼ同じ圧力になるまで海水を注入します。





(6)扉船内部の海水を調整しながら排水して浮き上がらせ、ドック外に退避させます。(呉の場合は海上でしょうか)

(7)船を海上に出します。
以上、すばるさんから教えていただいた原理から想像しましたものをCG化しました。

横浜船渠株式会社のランドマーク横にあった扉船。戦艦大和を作った扉船はどれくらいの大きさだったのか。








説明書き:1号・2号ドック用排水ポンプ
旧横浜船渠株式会社創業時導入され、補修を重ねながら約85年の永きにわたってドックの排水機能を全うさせました。イギリス・アレン社の製品で、明治20年(1896)製です。当初は蒸気機関で運転され、ボイラー共の買入代価は当時の金額で37,11?円29銭でした。1号ドックと2号ドック渠口部の間に築造された地下ポンプ室に2基設置されていました。横浜船渠株式会社修船部門を象徴する設備としてここに保存展示します。

  1. 横浜のランドマーク横にあったドックは水路の奥にあったらしく、船を海上に出すにあたって扉船を退避させる場所?があったようです。
  2. そのドックの扉船は、断面が下に行くほどレンズのように膨らんでおり、海からの水圧に耐えれれる構造?のように見えました(大和を建造した扉船の厚味はかなりあったのでしょうが想像もつきません)。上は渡り廊下に似ているようで、手すりがついていて歩くことができます。
  3. 扉船には注排水のためと思われるパイプが溶接されていました。
  4. >IHI呉第四修理ドック(扉船の写真あり)
  5. CG再現に間違いがありましたらご指摘下さい。 kkatsumi@opal.plala.or.jp
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