びんぼーソロツーリングin飛騨高山

2005、8,27 28

データ  走行距離 行き 320km 帰り310km 計630km

      時間    行き7時間半  帰り6時間半

      燃費    26.99km/ℓ

      費用   燃料代23.34ℓ・・3,068円(平均131円/ℓ)

            有料道路代・・・・・ 150円

            宿泊代・・・・・・・・・5300円

            食事代・・・・・・・・・3045円

            観光代・・・・・・・・・420円    

            その他・・・・・・・・120円    計12,103円   

     ルート 行き  152号→県251→153号→県8→256号→19号→361号→県441→県437→41号

          帰り  41号→19号→257号→473号→152号

ツーレポ

   第1日目  自宅出発7:00 快晴

        台風11号が暴れまくりそして台風一過となりいつものように会社にSBで出勤する。昨日とは打って変わり      僕の目には大快晴のような空に映る。ここしばらく 突然のように雨が降っていた予測不可能な天気も昨日で終わったように思える。天気の心配なんか当分しなくていいような感じを受けた。そのことが僕のライダー魂に火をつけた。

仕事も終わり明日のツーリングをどこへ行こうかといろいろ考えた。案はいくつかあった。がどっちにしろ長野方面には間違いなかった。伊那の知り合いの家に行くか、松本城を目指そうかとか 妻籠にしようかとか いろいろ考えたが、これらはすでに何度も行っている。やはり高山には一度行ってみたいなっと思っていたが、とても遠い存在に思い決心がつかず、朝を迎えてしまった。家も者には「松本か妻籠か高山に行ってきます」と告げ家を出た。放浪の旅とでも言いましょうか?宛がこれほど決まらないのもめずらしい。何でかと考えるに、高山に関しての予習なるものをまったくしなかったことにある。所持金はわずかで1万5千円ほど財布に入っていた。心細いかぎりであった。地図を見てもなんだかルートがすっきりしていないしね。もともと地図を見ながら進むのはあまり得意ではない。大体の主要幹線の数字と地名だけを記憶する程度。なんとなくではあるが国道とは名ばかりのおそらく細い道がたくさんあるような感じを受けていた。

最初の152号は何度か走っているので道なりに走れば飯田に着くのは知っている。まっ気楽ではある。燃料の給油のタイミングさえ間違わなければ楽勝。と思うのですが実際は交通量が非常に少ないので結構心細かったりしますよ。この道はほんとは高遠まで繋がるはずなんだけどここの所途中通行止めで飯田に下りるように自然になびかれています。その道が県道251なんです。さてこれからが未知への世界で県道8号(大平街道)です。この前途中雨で引き返した道なんですが、飯田から直に妻籠に行けれます。真っ青な空で天気の心配はまったくなく、ぼくの好奇心はうなぎ上りでウキウキモードでした。これでもかというほどのくねくねした道で途中に廃墟のように見える大平宿を通りました。人影は見ず ここに泊る人は相当の猛者でしょうと思える民宿がちらほらありました。そしてしばらく行くとこんな山奥にボツンと一軒の蕎麦屋がありました。あばら屋でしたがお客はいましたよ。ちょっと立ち寄ろうかとも思いましたが、先が見えない旅なのでまたという事で通り過ぎました。と思いきやすぐに妻籠路である256号に出ました。妻籠は11時ごろでしたがそれほど多い感じではなかったです。本来はここでUターンなんですが、まだまだ先は長いとここも素通りです。妻籠を過ぎるとすぐ19号にぶち当たります。19号(中仙道)は僕にとってはふるさとのようなもので、小さい時はこの延長沿いに住んでいました。(何十キロも先塩尻ですが・・・) そして道の駅で休憩を取りました。ついでに昼飯にしました。豚角煮そば950円 とてもうまかったです。信州の蕎麦はいつも思うのですが、とても黒いですね。ムッチリした歯ざわりで粉っぽくないし豚肉にも負けじの存在感のある麺でございました。やはりライダーにとって蕎麦はご馳走ですよ。野沢菜もついてました(これ僕の大好物の一つ)漬物にはうるさいっすよ!!食べ終わり外に出てラッキーストライクに火をつけ一服していると50代くらいのおじさんが話しかけてきました。

「一人旅ですか?」

「ええ、宛のない旅でございます。」

「着の身着のままですか いいですね」

「はい、風の向くままに」

「あっ、でも高山に行ってみたいんです」

「僕は月に2回仕事で高山に行きますよ。ではここを下り下呂から行けば行けますよ。」

「え、下るんですか?開田高原からは遠いですか?」

「行けますよ、でも道がくねくねしてますからね アドベンチャーにはもってこいですよ。」

「今の時期はちょうど蕎麦の花が満開ですよ。」

「白い花ですよね」

「そうです。でも御岳山の蕎麦の花は赤いんですよ。標高が高いと赤くなりチャそばになりますよ」

「ぼくも昔の乗ってたんだけど腕を骨折して降りたんです。でも今は息子たちが乗ってますよ。」

「道中とにかく気をつけて行って下さいね」「余計なこと言ってごめんなさいね」

「いろいろとありがとうございます」

などと会話を交わし、道の駅をあとにしました。とても感じのよい方でした。・・・・・19号線はとても車が多く軽快とは言えませんがまっのんびりと景色を見るのには好都合でした。木曽福島まではかなり長く感じましたがやっとノロノロ19号ともおさらば、361号ルンルンルートに枝分かれしました。道は広いし広大な畑地帯を疾走しました。昔 まっちゅ君と入った蕎麦屋もありました。そしてついに【高山】と書かれた標識を目にしました。ここからがまた未知の世界。どんな景色がまっているやら、やっぱ旅っていいよなぁって実感しますよ。しばらく近場をグルグルと早走りばかりしていて心休まる時間を持てなかった。やっぱバイクの旅のほうが大好きなんだなぁってしみじみと思ったりします。・・・開田高原を抜けた後は農村地帯といった感じで特には気を引くものはありませんでしたが、知らない土地であるといった征服感のようなものがありまた自分の地図が大きくなったことが誇らしげでした。【小京都】と呼ばれる高山。未だ謎のまま 早く着かないなかなぁと思い ゴールは近しと言った感じで道を進みました。そしてまた道の駅で休憩を取りました。どこにバイクを置こうかと思い迷ったあげく BMWの横に置きました。同時くらいに所有者が現れお互い挨拶をかわし バイク談議に花が咲き乱れました。名古屋からおこしの方でした。ぼくのSBに興味があるようで根掘り葉掘りと聞かれました。ぼくもBMWにはまったく無知なので知識を拡げようと根堀葉堀。。。知らないことがいろいろあるものだなと思ったりしました。やはり所有者に聞くとカタログには載っていないようなことが聞けますよ。

とまぁ高山の事も聞きましたが、どうも日帰りはきびしい状況になってきました。所持金が少ない 宿の空きがわからない など少し心配事も頭に過ぎってきたりして・・・あまりここで長話もなんだなぁと口火を切って「そろそろ行きます。」と告げ 出発しました。 携帯のメアド教えとけばよかったかな?と少し後ろ髪をひかれました。

そして41号を30分も走ったでしょうか?高山に到着しました。でも未だ何がよいのかなんなのかはさっぱり伝わってこずで、、とにかく宿探しをしなくてはと遠くを見ているとひときわ高いホテルらしき建物を発見しました。もともと民宿旅館の類ではなく安いビジネスホテルがあればいいのになぁと思っていたのでドンピシャな形をしていました。やがて通り沿いにその全貌が現れビジネスホテルであることも認識しました。すべるようにロビーにはいり

「すみませんが、部屋空いておりますか?」

「お煙草はお吸いになりますか?」

「?? はっはい吸います。」

「では こちらにご記入ください。」

「えっちょっと あの おいくらでしょう?」

「5200円になります。」

ホッ

「では よろしくお願いします。」

「ここら辺で何か観光するものはありますか。」

「ちょっとおまちください」

「あっいいです いいです」

「白川郷はどのくらいかかりますか。」

「ここから2時間のあれば着きます。」

「えっ2時間も・・・・遠いっすね じゃ近場を少し見てきます。」

「いってらっしゃいませ」

などどいう会話。宿がとれ やっと腰が落ち着いたのもつかの間いざ観光地探しに向かうのでした。

41号線で見た【旧家並み】という標識へ行けば何かあるだろうと思いバイクを走らせました。

ありましたありました ひと際立派な建物【高山陣屋】を発見。人込み。人力車など・・・

ここか〜っ  やっと着いたんだ〜 と思いました。

さて 駐車場はどこ?ぐるぐる回ってもありません。 道端でもと思っても一台も停まってません。やっと駐車場を見つけて入ろうと思い係りのおじさんに聞いたら歩道に止めろと指を指しその方向を見ると2,3台バイクが停まっているではありませんか!いいのかなぁと思いましたが、その方向を見てアイコンタクトをとると深くうなずくおじさん。結局 無料で停めれました。バイクを停めたまん前には 【高山陣屋】があり、すかさず入場しました。420円の入場料を払い建物の隅々をみて廻りました。なかなかおもしろかったです。部屋を迷路のように歩きまわります。その後 旧家並みを歩きましたが、なんと人でごった返してました。外人さんも結構見かけます。いろいろなものを売ってます。地酒は試飲できます。飛騨牛の串焼きは絶品・・・らしいです。(お酒にお金を使ってしまい我慢してしまった。)500円〜300円と店によってまちまちです。

とりあえずいろいろと歩き回りまっ大体の雰囲気を把握したなと思い。買ったお酒を持ってバイクまで戻りその場所を後にしました。が途中高山の人のことが少し知りたくなり、小さなスーパーに入ってみました。今さっきまでは観光客だらけでしたがさすがにここには地元の人たちしかいませんでした。さて なんか変わったものはないかな?とオープンケースの中を見渡しましたが、・・・特別なものはなく、地元とあまり変わらないものが並んでいました。しいて言えば、鮎の塩焼き、鯛の塩焼き 塩イカなんかがめずらしかったかなってとこです。さっきとはうって変わり静かな様子をみました。でもその落差の大きさには高山の現在の本当の姿を見たような気がしました。高山の人は比較的標準に近い言葉でしゃべっています。かえって地元のほうが方言強いかもしれませんよ。・・・・・ということで ホテルに帰り 買っていったお酒で一杯やり、テレビをぼ〜っと見て寝ました。

は〜 いい一日だった。zzz

    

【高山陣屋】                    【旧家並みの一部】

  

【旅の友】

 

番外・・・ 旅の友について

行きはかなりの道を走りましたが、このSBは最高の友でした。操縦性はバツグン!!どんなに道が悪かろうがよかろうがまったく心配はありません。走っている最中でも固まった体もほぐせるほど操作性に自由度を持ってます。スタンドアップ、足を組む 仰向けうつ伏せなどいろいろ。さらにかっこは悪いですが、後ろにハードケースをつけたことにより荷物の出し入れも容易 不意な雨にもへっちゃら!!体に荷物を縛りつけることもなく楽です。娘を乗せたタンデム高速でも背もたれができ安心。など でも唯一の弱点はシート形状にあり、お尻が痛くなります。私の場合は100kmくらいで症状が現れます。燃料補給は100kmを目処に補給すれば何の問題もなく(その間には必ずスタンドはあります。)、今回の燃費計算でも満タン(7.5ℓ)からガス欠まで200km走る計算になります。タンクリザーブまで5リットル、残り2.5ℓ 1回の給油時の料金は大体600円くらいになります。満タンでも車体が重くなりません。Uターンも楽々です。あと丈夫です。こけても自走の可能性が非常に高い(まっ元々OFF車ですから) まっそんなことでまた 旅に出ようぜ SB。。。