BOTMC

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その5

 会場の“Freight & Salvage”は定員200~250名ほどのライブハウス。ソフトドリンクのみ
でアルコールの販売はない。今夜のコンサートは$16.50。明日の前売りを買うと、「最後の一 枚売れましたー」と叫ばれちゃった。いや、危なかった。明日のコンサート見られなかったらと思う と、ぞっとしたね。

続く

~ 2007 The Berkley Old Time Music Convention ~

BOTMC第一回からのメンバー Rally HanksがJew’sJew's Harp

Heath & Brad & Rally

 W.B Reidがやってきて、一緒に弾こうと誘ってくれる。自分も弾きたくなっていたので、Heathの演奏は録音機に任せて、場所取りをする。時刻は既に深夜1時。さあ、やるぞ。

W.B Reid Seattleから妻のBonnieと共に来ている。ミュージシャンになるために45歳で会社をやめ   た。会社を辞める前に仕事で来日したことがあり、U.Gとはその時友達になった。その後、連絡もな  かったが、2001年 U.GがMerle Watson Fest.に出演した時再会し、2004年にも会っている。Old   Time以外にも、Rag、Bluesなどを演奏する。2メートル近い大男。

 Donaは、North Carolina北西部Ashvilleの郊外Madison County出身のトラディショナルシンガー。移民後8代目の家系で、家族は多くのミュージシャンを輩出している。彼女に近いところでは、両方の祖父がフィドラーとバンジョー弾きで、祖母・母はバラッドシンガー。母の従姉妹には、かのSheila Key Adamsが居り、彼女自身、話し始めるより早く歌った、と言われている。

 時計を見ると3時を回っていた。そろそろ帰らなくちゃ。だけど、誰が乗せてくれるんだ?ほとんどの人は帰ってしまっている。失敗したなー。動きが取れない。
 すると、Erickが乗せてくれると言う。乗り込むと隣にBradが居た。「ひエー、ボクのヒーローと一緒とは光栄だ」と言うと、Bradは「それをいうなら、ボクこそErick、Susieと一緒なんて光栄だ。」という。後で考えたのだが、78年頃、Plank Road String Bandが若手バンドだったとき、Erick,SusieはMac Benfordたちと一緒だったんだから、確かに憧れの人だったのかもしれない。

左から
W.B Reid
Steven Strauss
Rally Hanks
Heath Curtz
Brad Leftwich
Karen Falkowski

Heath , Brad , Eric , Karen , Mark

g Karen Falkowski

Cider

Heath & Brad

 コンサートが終わり、このあとは?
 とりあえずBrendan & Maxine'sに帰る。楽器はこの時点まで、家に置きっぱなしだった。お茶を飲んでいると、続々と人がやって来る。コンサート会場で見た顔がたくさん居る。誰かがMaxineに「パーティありがとう」と言っている。どうやら今夜はここでパーティーらしい。

 Rich HatnessはNorth Carolinaに住むFiddler.多くのミュージシャンに請われCD録音多数ある。トミーをはじめとしたオールド・マスターたちに可愛がられ直接の教えを受けている最後の世代の一人。フィドリングはアップ・ボウといわれる普通のFiddlerとは逆の動きをするスタイル。ドライブのかかった素晴らしいFiddle は聞く人をじっとさせては置かない。
 今回は、g Tolly Tolefson, bj-uke Edwin Wilson, bj Brendan Doyle, Maxine Garber のいつもの仲間を得て、Southern Mountain のFiddle Tuneをたっぷりと聞かせてくれる。

 小柄なBanjo Playerが、Brad Leftwichと向かい合っている。「だれ?」「Heath Curtzだ」「えっ
、Heath!!!」今度の旅で会えればいいなと願っていた、その人が目の前にいて、Bradと始めそうだっ
た。これは録音しないわけには行かない。こんな顔合わせが見られるんだ、と興奮した。
 Susanna Gal から始まったジャムは ホントに良かった。
 彼の左手がどんなに動くのか、初めてわかった。すごいわ、薬指だけしか使わないんだから。
Heath Curtz 1982年に日本に来たFiddler Don Minneraryとともに Possum Trot String Band
のメンバー。DonのうねりまくるFiddleとそれにからむHeathのBanjoは当時のU.Gに大きな影響を与え
てくれた。 Heath自身は Tommy Jarrell の家に住み込んで書生をしていた時期もある。

 ちょっとしたハプニングがあって、結局この夜はErickの家に泊めてもらうことになってしまった。Heathが用意していた寝床のそばに小さなマットを見つけて寝かせてもらおうとしたら、Heathが遠慮して別の部屋に行ってしまった。これには申し訳なかった。
 そのまま、あっという間に寝てしまったようだ。 

Possum Trot String Band
Swallow Tail 2005 (1984)

Heath Curtz, Brad Leftwich, Karen Falkowski

 Todalo Shakers 前ページの写真と音でわかるように、様々な古い音楽を彼らなりに解釈して演奏する、見て、聞いて楽しくなるバンド。メンバー全員が音楽的に多くのキャリアを持ち、それがここに集結して花開いた。

g Karen Falkowski

Folked Deer

Heath & Brad