1030「友人と防衛問題についてメールのやり取り(一部編集)」(14日(水)晴れ)

 

*通信1025「失われた2年足らず」に対し寄せられた高等学校同期の友人からのメール

確かに、民主党政権は期待はずれでした。私は民主党のバラマキ的なマニフェストの殆どに反対だった。ただ、実質的に戦後ずっと続いた自民党政権による政官財の癒着が暴かれて、天下り、大企業や金持ちへの税の優遇、無駄な公共投資、宗教法人の課税免除、等の既得権が減らされればかなり税収が増え、支出が減って、プライマリーバランスに貢献すると期待したのですが、殆ど手付かずですね。

消費税を上げようという時に、新幹線、高速道路、八場ダム工事の再開等、世論を逆なでするようなことを、どうしてするのか不思議です。次回の選挙では負けそうなので、地元の支持者にアメをばらまいているのでしょうね。

政治家や役人は、地震、津波、原発事故に悪乗りして予算を膨らませ、多くの企業がそれに群がっているように思えてなりません。民主党政権もだめ、自民党もだめ、となると多くの国民は「自分の身は自分で守る以外にない」と思うでしょう。私も最近それを強く感じます。

沖縄については、私は今の混乱は必ずしも悪い事ではないと思います。最近神奈川県のウォーキングをして実感したのですが、神奈川県には、厚木基地、池子弾薬庫跡キャンプ、相模原キャンプ、座間キャンプ、瀬谷と戸塚の海軍通信所、等米軍基地が多い。その周辺は比較的に開発されていないので緑が多く、絶好のウォーキングコースになっています。基地周辺を歩いてみて、その広さに驚きます。沖縄は神奈川の比ではないでしょうから、反対運動が起こるのは当然と思います。

米国も経済的に弱くなって、中国は米国債の最大の保有国になった。今や米国にとっては日本よりも中国の方が大切でしょうから、中国が日本を軍事的にゆさぶっても、米軍は多分動かないでしょう。そんな国に基地を提供して思いやり予算を付けて、日本の防衛を委ねてもしょうがない。自衛隊も拡充してきたのだから、あてにならない米軍には徐々に帰ってもらう方がよいと思いますし、沖縄の米軍基地反対運動が日本の防衛を見直すきっかけになることを期待したいと思います。

*私の返信

メール、ありがとうございます。沖縄米軍の問題は、米軍に守ってもらわないとすると日本自身で守らなければならない、自衛隊を強化しなければならぬ、というようなことに「なりそうですがその辺はどうお考えでしょうか。フィリピンでは米軍が撤退した後、南沙諸島にすぐに中国が進出したという話も聞きます。またある防衛相の高官は中国軍人に「アメリカに守ってもらうのには大変費用が掛かるとか。それなら半分の値段で中国が守ってあげましょう。」と言われて返す言葉がなかったとか。難しい問題のように感じます。

*友人の返信

中国軍人の発言は、「そんなに金を使って、中国が仮想敵国なのでしょう」といういやみと、「経済大国にまでなった日本が自国の防衛をなぜ自分達でやらないのか」の意味で強烈な皮肉ですね。

防衛は地震対策に似ていて、家の耐震性をどこまで上げるか、津波に対して堤防の高さをどの程度にするか、は心配したらきりがないという意味で、費用対効果の問題だと思います。

私は、以前小沢一郎が言った、「原子力空母を有する米太平洋艦隊が太平洋を巡回していれば充分な抑止力になる。日本の基地にいる米軍はもはや必要がない。」が、日米にとって有効な一つの解ではないかと思います。相応の費用負担と自衛隊の強化は必要でしょうが。

私は、防衛費の問題も重要ですが、日本の防衛は日本がするのが当たり前だ、という発想が重要だと思います。1980年代の米ソの軍拡競争の結果、旧ソ連が経済的に行き詰まって崩壊し、米国が唯一の超大国になった。その時代には米国依存は有効だったでしょうが、今後起こるであろう米中の覇権争いでは米国が勝つとは限らないと思います。リーマンショックやギリシャショックのような金融不安を起こして、そのたびに大量の赤字国債を発行してその場しのぎをして、財務状態を悪化させている米国やEUと違って、中国は政治が経済活動をある程度コントロールできそうです。

もっとも今の日本は、外国からの侵略よりも、国の体力が徐々に衰えて行く方が心配ですが。

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友人の言うように米太平洋艦隊に守ってもらうというのはよいと思うが、戦争に陸上戦が大切というし、第一、基地も提供しないような国をアメリカが本気で守る気が起きるだろうか。費用も相当多くを要求することは目に見えている。しかし「沖縄の米軍基地反対運動が日本の防衛を見直すきっかけになることを期待したい」という視点はその通りと感ずる。

ただ防衛の問題を費用対効果で考えると割り切るなら、エネルギー問題は、彼はどのように考えるのだろうか。費用が合えば、自然エネルギーでなく原子力発電を優先すると考えるべきなのか。みなさんはどう考えますか。

 

註 ご意見をお待ちしています。

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読者からいただいたメール

A氏     新年にふさわしい話題の提供と拝察します。

他人の褌で相撲をとることに慣れすぎた現代日本人に気がつかない国民。 「アメリカが何処まで日本を守ってくれるのか」という極めて情けなくも屈辱的な話題がマスコミで公然と議論されるおめでたい国が何処の世界にありましょうか!

これが私の感想を通り越した四十年来の「怒り」です。政治に不満をいい、批判する以上に、まず、我われ国民の姿勢を正し、かつての独立自尊の念と誇りを取り戻さなければと思います。そのためには、まず、鳩山由紀夫をはじめとする役人的、高級サラリーマン的な生き方に代表される国会議員を、政党を問わず次回の選挙で有権者が落すことにつきます。尤も、我われが目の黒い間は望み薄でしょうが。ちょっとprovocativeかな、しかし正統論をこの際前面に押し出すべきだと思います!


B氏      どの国も外国からの侵略に対しては抵抗するのが常識。 今の我が国の憲法の戦争放棄は占領下の特殊事情のもの。

他国の侵略に対しては占領軍が責任を持って撃退するので被占領国は戦争を放棄してよいのと理念からのもの。

したがって独立したら、すぐにこの条項のみは改正されると思うのが普通の欧米人のセンスだとおもう。しかし、この日本の国民は後生大事にこの戦争放棄を崇め奉った。

それが全てのひずみの
始まりだと思う。

この前もクリントンの発言つまり「尖閣は安保の範囲」というのが無ければナンノカンノ言いがかりをつけて中国は軍事占領したはず。

それにも気づかず能天気な国は今後どうなるのでしょうか。その内中国の属国になってしまうのでしょうかね。