1031「投資信託は損切りすべきか」(12月26日(日)晴れ)
銀行の投資信託の利金お知らせの後ろに次のように説明がつけられるようになった。
「投資信託の収益分配に関するご説明」
「投資信託の分配金は、預貯金の利息とは異なり、投資信託の純資産から支払われますので分配金が支払われると、その金額相当分、純資産価格は下がります。なお分配金の有無や金額は確定したものではありません。」
「分配金は計算期間中に発生した収益(経費控除後の配当等収益及び評価益を含む売買益)を越えて支払われる場合があります。」
さらにご丁寧に図入りで
「前回の分配基準日翌日より純資産価格が上昇した場合」と「下落した場合」について説明されている。後者の場合は、純資産は配当をしたことにより減ってゆく。
私がワールドリートオープンを購入した時に、外務員のおばさんから受けた説明は、次のようなものでこんな説明は全くなかった。
「そのまま預けていてもほとんど金利のつかない世の中、ここは安定した配当をうるために投資信託をどうですか。株を買う投資信託は上下が激しいから、土地の賃借料をベースにした投資信託はどうか、賃料収入がベースで合うから安心ですよ。」
ところがこの投信の売買のもとになる基準価格がどんどん下がる。
628「ワールドリートオープンその後」、840「ワールドリートオープンの教えるもの」、
972「投資信託についての私の考え」
あたりからその辺の状況は読み取れよう。
大きな原因は二つあるようだ。
第一は米国のサブプライムローン問題に象徴されるように不動産バブルがはじけ、皆値下がりしたこと。賃料は、それにして下がらないようにも感じるが、回収不能になったり、賃料ダウンになったものも多いのであろう。
もう一つは円高の推進、2007年には110-120円であった。
私の投資した資本はすでに半分以下になっている。しかし前者は土地価格で半分くらいというし、後者は少なくとも30%は下がっているからこれを考えれば恩の字というべきか。
「こんなに下がっている。」と証券会社に文句を言うと「そのうち為替が変われば・・・。」とか「でもプラスになっている投資信託もあるではございませんか。」
しかし後者は現在の価格にすでに得た配当分をいれてやっとプラスになっている、という有様なのである。話が違うなどねじ込む気にもならぬ。
実はこれを賢い銀行マンは分かったらしいのである。2009年ころ価格が下がり、利回りがよくなったから、買い増ししようとしたとき、彼は「やめておいた方がいい。何が起こるかわからぬ。」その時私は、彼の真意を理解できぬまま買い増しをやめた。
これ等の現象をとらえてある書物ではたとえば次のように非難する。
そのうちに「想定上ありえない価格「株価」が出現しました」などの通知をだし、「僅かの金を払い戻して損失確定してしまうだろう。何のことはない。自分で払った金を返してもらっているようなものだ。現代のネズミ講である。彼らは背広を着た詐欺師だ。」
結果としてはその通りかもしれぬ。ただオヒトヨシの私は、当初から彼等が私をだまそうと考えてやったわけではない、と信じたい。しかし予想が狂う。本来は配当を大幅に下げるべきである。しかしそれをすれば債券価格の大幅な下げを呼び、ますます非難を浴びる。そのため、タコ足でも配当を続ける、というものではないのか。
そしてまたこんな事も考える。私の住んでいる土地は、相続したので、100坪ほどある。父が購入した時、戦後すぐで坪500円程度(総額5万円=ほぼゼロ)であったと聞く。それがバブルの頂点では500万円(5億円)になった。現在は100万円(1億円)くらいである。これを1億円の利得と考えるべきか、それとも値下がりして4億円の損失と考えるべきか。私のワールドオープン買いは坪500万円の時に買った?
さて今後。アメリカの不動産バブルがもう一度起こるとは考えにくいかもしれぬ。しかしこれ以上下がり続けるかどうかはわからぬ。今の日本の土地価格がもっと下がるか判断するようなものである。為替の方は日本の財務状況を考えれば1ドルが100円あるいはそれ以上になることがないとは言えぬ。
損切りすべきか、いなか、お正月もなかなかのんびりできませんなあ!!
註 ご意見をお待ちしています。
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