1034「寒い、寒い!」(119()雨)

 

みんな、どんな布団に寝ているのだろう。私の場合、下はせんべい布団。

マットレスはふかふかしすぎて、体が沈み込むみたいでしょうに合わない。

掛け布団はまず毛布。昼間は寒いから書斎に行くときなど毛布を腰に巻く。

それをそのまま転用?そうではない、就寝用の毛布を腰巻に転用?

とにかく同じ毛布だ。もう何年も使っているから、はしがもう擦り切れている。

その上に布団を積み重ねる。布団にもぐると毛布で体をミノムシみたいに巻く。

それでも寒いから体を突っ張ってみたりする。そのうちにおやすみ。

3時ころ目が覚める。時間は枕元に置いてある置時計でわかる。

まだ4時まで時間がある、と再び布団の中に身をうずめる。

うつらうつらして気が付くと、420分、あわてて飛び起きる。

大寒。二十四節季中の第二十四。旧暦十二月中。

現在広まっている定気法では太陽黄径が300℃の時で120日ころから2週間。

次の節季の立春まで。これが終われば立春,雨水、啓蟄とどんどん体がうづくような季節になる。それまでもう一頑張り。

朝食をとり、日記を書き、6時に近くの公園にラジオ体操に行く。まだ暗い。

真ん中で模範演技をするのがAさん。私と同じ昭和16年だが、ずっと若く見える。美人。

というよりも彼女の場合は華やいで見える、という表現のほうが当たっているかもしれぬ。

ごつい染物屋がご亭主だが、何か同年代の周りの人に比べてセンスがいいのである。

たいていの人は彼女の前に群がって体操をするが私は後ろでする。

指導員と一般は向き合うわけだから、体操の動きを逆にする。私も指導員だから前でやると迷ってしまうから、後ろでやるようにしているのだ。同じ向き。

音楽に合わせて動く、彼女の細いシルエッを、楽しみながら、私も励む。

その彼女が襟巻をとった。一番上の衣服も脱いだ。もう23枚脱いでもいけなくはないけれど、さすがにそこまでは行かぬ。体操が終わる。彼女は身体で息をしてる。

「寒いのに元気だね。」

「背中にホッカイロを張っているのよ。大きいからお尻まで届くのよ。女性は、みんな、しているわ。私の家では冬になると箱で買うのよ。」

そうですか!私はしていません!

昨日初雪が降った。例年より10日以上遅いらしいが寒いものは寒い。その名残か、今日も寒い。この寒い中を昼間新橋まで出かけ、会社で一緒であったBさんと会食。

年を取ると世界がつい狭くい成りがち、私は年に一度会うくらいの昔の友達との縁を大事にするように努めている。Bさんは機械屋さん、僧籍を持つという。

随分太っておられるが栄養士の免状も持っていると聞いた。今日知った話では「身内でサラリーマンは私一人。みな料理人。」とおっしゃるからムべなるかな。

目星をつけておいた第一ホテルの21階ラウンジに行き、優雅に会食。

一杯だけビールを飲んだが、眠くなるほど。酒は弱くなった。

別に昔同じ課にいたわけではない。然し同じ会社にいたというだけで共通の話題はいくつもある。それにブログによく意見をくれるから、政治などの話も面白い。

「あなたは奥さんが元気で羨ましい。」というと「もうこの年になるとうるさいだけで、ひとりになると解放されたように感じる。あなたが羨ましい。」と言う。

ブログでわざわざ「今はただ小便をする道具なり」という川柳を書いてきてくれた。

話がなかなか途切れぬ。11時半から初めて2時過ぎまで続いた。

寒い日、眺め、雰囲気共に最高、値段も手ごろだが客は少なく、追い立てられることもなかった。外はまだまだ氷雨が降っている。

Bさんはこれから、知り合いが縫製が趣味(変なものが趣味の人もいるものだ。)で、その展示会を品川に見に行くと言っていた。

私は夜ガールフレンドのCさんが食事をしに来てくれるというから、天ぷらを作ることにしている。寒い、寒い・・・・襟巻を巻き直してもまだ寒い。 あの優しい、温かい、心をとろかすようなお布団にもぐりこむまであと7時間くらい・・・・。

 

註 ご意見をお待ちしています。

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