1038「日本人にとっての中国語の難しさ」(2月3日(金)晴れ)
暇な歳よりはいろいろな遊びを考える。遊びは多すぎてもいけないが少なくてもさびしい。私のその一つに中国語。漢字、書道、詩吟、中国旅行などの延長。NHKのラジオ放送を聞き、中国人に接する機会を持ちたいと、近くの文化センターで講義を受けている。
昨日あった中国語のそのレッスンのノートをパソコンで作る。
その場で書いたものでよいではないか、とも思うのだが、書いてみると復習にもなり、記録もしっかり残る、それに授業は2週に1回だからできなくはない、とタカをくくったのだが、実に大変。
私のパソコンは日本語仕様だから、中国文字の書きようがないのである。簡体字が使われており、日本で使われている漢字とかなり異なる。
ソフトを買ってくればいいのだろうが、めんどうくさがり屋でケチの私はパソコン上でできないかと考える。探し当てたツール三つ
①
漢字の手書きソフト。案外簡体字と同じものが多い。
②
日本の漢字を簡体字に変えたり、その逆をやってくれるソフト
http://chinese.smile53.com/tool/henkan.htm
③
ピンインで入力すると簡体字に変換してくれるソフト。
http://www.chinese1.jp/pinyin/gb2312/jp.asp
二番目があれば完璧に見えるが、たとえば「何」を表すシェンマ、「なぜ」を表すツエンマなどは日本の普通の漢字にはない文字を使っている。入力の仕様がない。
三番目の入力の仕方にはびっくりした。アルファベットで入力し、最後に四声を番号に対応して入力するのである。たとえばwo3と入力すると見事に我と出てくる。
然し一字単位の上、wo3は我だけであるが、
wo1:窝涡蜗喔倭挝莴 wo2:哦 wo4:握卧哦渥沃斡幄肟硪龌
と同音異義語が沢山あり、多くはどれが正しいのか迷ってしまう。
昨年中国上海周辺に旅行したときに、ガイドの女性に少し中国語を教えてもらったが、その時彼女は、そこは3声、そちらは4声とテキパキ指摘するのに驚いた。中国人はすべての漢字についてあの4声をどうやって学ぶのだろう!
ピンイン表記は、誰が決めたのか知らぬが我我の目から見れば不完全である。
Ianと書いて実はイエンと読む。ピンインをつくっては見たものの、実際の発音と違うから、こう書いてあるが、実はこのように読むのだ、など後付けルールみたいなものが沢山あって悩まされる。
文字文化はどうしてこのように違うのか驚いたのは、実は学び始めのころである。
辞書が問題であった。欧米の言語はアルファベットもしくはそれに近いもので表記されているから簡単である。欧米言語―日本語、日本語―欧米言語の二冊の辞書で十分だし、引き方も楽である。
最初に中国語辞典:漢字をピンイン表記のアルファベット順に並べたもので、漢和辞典のおもむきである。さらにピンインがわからぬ者のために部首索引と音訓索引がついている。
前者は簡体字を部首別に分けてあるのだが、ある簡体字がどの部首に属するのか見つけるには、それなりの習熟?が必要である。後者は簡体字の読み方を知らなければひけぬ。いづれにしろ目的の漢字に到達するのにかなりの手間がかかる。
次に日中辞典を買った。こちらは比較的使いやすい。日本語を入れれば対応する中国語が出てくる。例文も多い。最近はこちらばかりつかっている。ただしわからぬ簡体字が多く、中国流で読めぬ。
それはともかく、これらのソフトを使って、今日やっと授業のノートを必要なところは簡体文字を使ってまとめることができた。大変うれしい。
しかし、辞書の使い方の難しさを書いたけれども、中国語の難しいところはなんといっても発音そのものである。理由は簡単。日本語の発音と一致せず、しかも四声などと言うものがあるからである。チーと言っても、数通りあり、それが4声に分かれ、さらに同音異義単語。そう簡単に使い分けられるわけがない。
ただ四声をすべて知っていて、日本語にない発音で彼らがしゃべる、と言って、それがすべて正しくなければ通じぬか、と言うとそうでもないようである。四声などめちゃくちゃでニーハオと言えば大抵の中国人は分かる者らしい。それ故、正確な発音を学ぶことも大切だが、とにかくしゃべってみる方が大切なようだ。
ラーメン屋に行く。最近は人件費の高騰で中国人店員が実に多い。よし!この次は言ってみよう。「ウオーヤオ、チューローラーミエン、コンツオン、シャオラー」つまり「ピリカラ豚骨ネギラーメン、辛さひかえめ、が欲しい。」通じるかな?なんとなく、昔フランス語を始めたころパリのホテルで「予約したものだが・・・・」と、覚えたてのフランス語でしゃべったところ、受付のマダムと思ったのは実はおばさんで「日本語でやりなされ。」と言われたことを思い出す。
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