1039「詩吟の新年会」(25日(日)晴れ)

 

西早稲田地域交流館に35名くらいが参加。それぞれの流派がいくつかの教室を抱えているからこのくらいの人数になる。

私は、昨年参加したから、わかっているのに、新年会と聞いてラフなスタイルで行くと、みな背広、女性の中には和服でめかしこんでいるものまでいて少々反省。

霞穂流・宗秀流合同新春温習会なるカラフルなパンフレットも用意されなかなか立派。温習は練習の意味らしい。

挨拶、合吟等に続いて一人一人が得意の詩吟を披露。

皆うまくなっている。私はこの前の発表会と同じ「富士山」をやったが、やはり高音と息継ぎが、うまくない。友人が「最後が少し崩れていた。」と批評していた。

忘れないうちに今日失敗した、あるいは学んだことを書いておく。

合吟で「九月十日」を歌ったが、途中で咳が出てしまった。詩吟は、最近歌のうまい下手よりも先に凡ミスが一番いけないように感じている。咳が出るもそうだが、台詞を忘れる、声が割れるなどである。実はこれには伏線があった。最近晴天続きで乾燥している。普段の練習では声を張り上げるから、いつもペットボトルのお茶を用意し、喉を潤している。それをうっかり省略した報いであった。もう一つは、マイクの使い方。やはり大きく堂々と聞こえたほうがいい。私は姿勢を重視してすっくり立って歌うように努めたが、マイクにある程度近づいて吟じたほうがいいかもしれない。友人に話したところ「昔は、マイクは手に持ったのだが・・・。」と言っていた。

「宗範吟詠」では我らの和服美人A先生が「こえわずらい」で歌われなかったのが残念。回復を祈る。「こいわずらい」の方はどうなっているのか知らない。今日の中心でありプロでもあるB先生は「相生舟」であった。詩吟入りの歌。先生はカラオケの時も「さざんかの宿」を歌っていたから、むしろ歌謡曲歌手にあこがれているのかもしれない。

昼ころまで続いた後、剣詩舞・新舞踊。詩吟に比べて花がある。

美空ひばりに凝りまくっている、というCさんが「あいたかったぜ」「ひとりぼっち」などで得意のポーズを決めていた。「本能寺」などの剣舞をやったDさんと言う人が、刀の使い方を解説していた。「手で刃を確認しながらやらないとうまく鞘に納まりません。しかも相手を見ながら。でないと切られてしまいます。納めるときに音をたててはいけません。瞬間に切りつけられるから。鞘を逆向にして納めようとするとはいらないんです。半分抜き身をぶら下げて舞台から退場、なんてことになりかねません。」等々。

温習?が終わってから、食事とカラオケになった。

新しくなったカラオケ装置にびっくりした。カラオケボックスとほぼ同じスタイルである。音楽もどうもインターネットで配信されてくるようだ。Eさんが神野美伽の「帰れないんだよ」を歌っていた。私も好きな歌。しかしさびしい歌でそれほどヒットしたわけではない。それ故昔ながらのCDに焼き付けた1000曲か2000曲入っている程度のものには、はいっていないはずだ。皆うまい。特に荻窪教室は新人が二人入ってきたが、この二人も実にうまい。「荻窪は詩吟教室はやめにしてカラオケ教室にしたらいい。」と司会が言い出すほど。言われればその気になるのか、歌わないを決め込んでいるF氏までが「詩吟の会の後は、カラオケをやりましょうか。」

私は「古城」「赤いランプの終列車。」皆の前で恥をかくのはいやだ、とカラオケボックスで85点以上出したものをあらかじめ選んでおいた。もっとも外れることは変わらないようで、F氏は「古城」について「大体うまいけれど、石垣がところどころ崩れていた。」うるさい!!その上、「古城」は別のグループの女性が、「後からこんな風に歌うのだ。」とばかり高い声でろうろうと歌う。

宗家を引き継いだ息子のG先生の挨拶が印象に残った。要点を記すと

「ある人の言葉に「どんな人間になったか、ではなく、どんな人間になろうとしているのかが大切だ。」同じような内容だが、この前の震災の復興への思いを学生に求めたところ、一等になったものの演説が印象に残った。「希望は目的地ではなく、そこに到達する途中にある。頑張ってゆきたい。」との内容だった。」

宗家のお母さんは89歳だが、彼女は「この会に入っていることによって、皆さんと付き合える。」とおっしゃっていた。この言葉もなかなか実感がこもっていた。このお母さんは、歩くことも少々おぼつかない様子だが、詩吟をするときにはびっくりするくらい大きな声を出される。「腹の底から声を出しているからだ。」とF氏。

私も詩吟を今からやって世に出るだの、先生になるだのそのようなことはないけれども、さらに別の先生が進めていたように「細く長く」続けてゆきたい。楽しいひと時であった。最後はみんなで「星影のワルツ」を歌った。自然にみな手をつなぎあっていた。

 

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