1040「税金を払う気分にさせて。」(26日(月)晴れ)

 

今年も確定申告の季節になった。僅かではあるが、投信や株の配当収入のある私は、その時に支払った税について減額してもらえるため、計算に苦労した。

それにしても税金の計算と言うのはどうしてこんなにややこしいのだろう。

しかもお国は手間を省くためにe-tax、つまりパソコンによる提出を求めてきている。

一昨年、税務署に提出に行ったところ税務署員にパソコンの前に連れて行かれ「こうやればできます。」とぱっぱっと入力してくれた。ところがその実績を踏まえたのか手書き用の書類も送ってこない。抗議すると「節約のお達しで・・・・。」

しかたなく今年あたりから自宅のパソコンでと考えるのだが、これがまたややこしそう。

世の中、一人暮らしの老人がどんどん増加している。ボケは必ず進行する。彼らは皆できるのだろうか。できない者は、つまり収入があっても申告しないことがあろうが、一体どうするのだろうか。詳しい内容をわからぬまま過ぎてしまうのだろうか。

ところで私は、多くの人と同様に、税金はできるだけ払いたくない。なぜなら、税金が、納得のゆくような使い方をされていると感じないからだ。そのことを少し書いてみたい。

第一は税金があって初めて日本の国民全体が文化的生活できるのだ、と言う点が、幅広く認識されていないように感じる。税金があって初めて道路や鉄道もできるし、警察が治安を守れるし、国家の防衛もできる。それ故税金をたくさん払っているものはこれに貢献しているのであるし、払っていない者は国民全体に甘えているのだ、と考えるべきだ。働くよりも、生活保護を受ける方が得である、などと言う感じを国民に抱かせる部分があるとすれば変えてほしい。

第二は、私と同じ思想を国民全体が共有?してしまっているとういう点だ。納税は義務である、しないことは、道徳に反するという意識が国民全体に薄れている。みんなでこの国を支えるという思想がどんどん薄くなっている。そのために上も下も何とか節税をしよう、政府からもらえるものはもらおうと考えている。力のあるものはそこだけ特別に無税など抜け道、つまり法改正を求める、海外に資産を移すなどで逃れようとする、庶民はせいぜい領収書を集めて費用で落とそうとする、そして税金を払っていない者が自分たちの権利だけを主張して一丁前の口をきく。

税金が正しくみんなのために使われているという状態を作り上げ、示すことが政治に求められている。たとえば国会議員の歳費なんか半分だっていい。国民に選ばれて偉いのだから高くて当然、と言う意識が間違っている。また国民に納税意識を植え付けるために薄くても良いから幅広い層から税金を取るようにするべきだ。消費税はその点で好ましいありかただ。沢山税金を払うものには感謝するようにするべきだ。

第三は税金を取る事と、恩恵を施すことは分離して考えるべきだ。子ども手当の議論の時に高額所得者には払うべきでない、と言う議論があった。官の行う保育施設は行列ができる。収入の多寡によってかかる費用が違うからだ。都営の交通機関の老人用パスは税金の多寡によって金額が異なる。しかし収入が沢山あるのだから、負担できるだろう、と言う思想はタカリの精神だ。高収入に対する負担は所得税などの税でするべきであって、グリコのおまけみたいなところで差をつけるのは筋が違っている。制度は例外をできるだけ認めず、すっきりさせる必要がある。もちろんそうだからと言ってセーフテイネットにあたる生活保護などを全面的に否定するものではないが・・・・・・。

国会の論戦を立ち聞きしていた。公明党議員の質問

「自公政権時代だって、国の財政状況は悪かった。それをどう立て直そうかと苦労した。民主党政権になって3回の予算を、東日本災害など特別なものをのぞいて計算したが大体7-8兆円増えている。その分は国債発行の増加等で、つまりは将来に対する借金で賄っているようだ。一方で先ほど議論したように民主党の公約は何一つ実現されない。何も実施されず予算規模だけ増えたというのは要するにタガが緩んだのではないか。」

政府側はいろいろ反論していた。たとえば社会保障費が増え続けている。しかし「それはせいぜい11兆円でしょう。」と切り返される。民主党の案では保険料を治めぬ者にも月7万円の最低保障年金を支払うようなことになるらしい。被災地では失業保険や保証をあてにして働かぬものが多いという。こんなことを続けると、働かなくても何とかなる、と考える者が増えるのではないか。こんな無駄遣いをやめさせない限り、国民は率先して税金を払う気になれ、と言う方が無理だ。

追記 e-taxというのは利用者のことを全く考えず役人の都合だけを考えたシステムだ。結局今年も、私は資料を税務署に持参してみんなむこうにやらせた。

 

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