1062「東京電力のこれからを思う」(4月28日(土)晴れ)
9連休のゴールデンウイークスタートだけれど、一向に心の晴れぬこと一つ。
東京電力問題である。とうとう福島原発事故をいいがかりに、結果として役人が乗っ取ってしまった、という感じを否めない。官の経営に戻してろくなことはない!私の70年の人生の信念。
私の嫌う人種に2種あり。弁護士と左翼運動家。なぜか、いづれも社会正義を唱えながら、やっていることは要求ばかりである。優しい目線がありそうで、実はまったくない
前者については私はいつも疑問に思う。
社会正義と依頼主の利益のどちらを優先するのか?
後者については金の入る元を攻め続けて、この世の中が済むと思うか?今は資本家と労働者、地主とこき使われる小作人、そのような二項対立だけで済ませられる時代ではない!
公共事業とは何か。皆が便利を感じたい。そしてそのために出資して会社を作るなり、依頼するなりして事業を起こしてもらい、人々はその対価を支払う。それ故人々はそれを育てようと感じるべきであり、事業者の利益はそれなりに確保してやるべきものと考える。またそれなりの将来に対する見通しも必要ではないか。
今回の東京電力のケースで考えてみる。確かに安全対策が十分でなかったところに地震と津波が襲い、今回の事故が起きた。東京電力の責任と言えばそれまでである。
しかし、だからと言ってそのような条件を認可してきた官庁の責任は逃れられるものなのか。
助けてやると国民の税金を回してやり、その代り経営陣にお前たちは全部退け、後は俺たちがやると言える筋合いのものなのか。たとえば銀行がつぶれかかった企業に出資して、代わりに自分たちが経営する、そのやり方とどこが違うと言えるのだ!この考えは、もとは左翼運動家の仙石氏、元は弁護士の枝野氏、下河辺氏が考えたのだという。経団連に会長をお願いしたが、そんな連中を相手に誰が一肌脱ごうなどという気になるものか。
結局下河辺氏が会長になるというのだそうだ。そして勝俣氏が願った東電はえぬきの社長すら断ったという。社員としては全くやる気をなくしてしまうだろう。今となっては下河辺氏は、最初から東電社長の座を狙っていたのではないか、とも思えるし、また彼がどんな経営をしてくれるのやら、ともいぶかる。
東京電力の経営は非常に厳しい、それどころかお先真っ暗のはずである。
まずは今回の事故の賠償。これはある段階から、払う方の東京電力は蚊帳の外に置かれ、第三者が勝手に決定するようになってどんどん膨らんでゆく。ほっておけば地震の被害まで入れられ兼ねない。たとえば野菜や魚を少少の放射能を含むからと出荷禁止にする。どのていど危険なのかは知れたものではない。しかし農家や漁業関係者は困る。彼らは東京電力に保証を求める。除染の問題などもそれに属するといえよう。
原子力は危険だから火力やLNGにしろと言う。さらに環境問題に対処するために自然エネルギーを使えと言う。使えどころか、太陽光を売るものの立場に立ち、思い切り高くし、しかも買取義務を課す。自然エネルギーを電力会社に買い取らせるやり方は、模範としている西欧ですら後退気味と言うのに・・・・電力会社の経営が成り立たなくなるのである。
無駄をなくせ、遊休資産を売れなどと合唱する。そのひどい典型は東京都の猪瀬副知事だ。
電力やガスは都民の生活に密着している。むしろ取るべきは彼らに協力して供給力不足問題などに対処すべきではないのか。東京電力が料金を2割値上げして東京都の負担がどの程度増えるか、はっきりせぬがどうも80億円前後らしい。小さな金額ではないが、東京都の予算6兆円と比べれば爪の垢にすぎぬ。声高に言う前に己の人件費を抑える、遊休資産を売るなどすれば簡単に対処できる問題だ。随分東京都だって無駄をしているように見える。さっさと都民税をさげてほしい。こんなことを先導するのは、副知事の売名行為にすぎぬ、いづれ都知事にでもなりたいのだろうか、やはり信州大学での左翼運動家と思わざるを得ない。
是だけ原料費が上がる要素がそろっていれば、電力料金が上がるのは当たり前である。しかしそのような状況で高々10%の料金値上げを許さぬ政府、さらになんでも値上がりすることはよくないと攻めたてるマスコミ・・・・NHKなど己の値上げの時はどうだった、というのだ。
少し将来を見据えれば私は電力料金は倍以上にしなければならぬ、と感じる。
そんなことが予想されながら高々10%でなんだ、と言いたい。下河辺氏のお手並み拝見。
どうやって対応するのだろうか。それはともかく、彼の給料や賞与は十分にこれからも監視してゆくべきだ。社会正義がもみくちゃにされてしまった、という感情をのぞけば何も変わらぬ・・・・・。そんな思いが頭のすみにどっしりと残る。
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