1069「金環日食ではしゃぐ」(521日(月)晴れ)

 

2009722日を覚えていますか。皆既日食が見えると言うので、太平洋の真ん中まで船に乗って見に行った人もいる。しかしあのときは雲が邪魔してみな困った。詳細?は782。あの時不明の私は、「皆既日食がこの次に日本で見られるのは26年後とか。そのときまで生きていられるかどうか。94歳。」と書いたが、皆既日食がなくても金環日食がある!

あるサイトによれば、皆既日食とは「月が太陽よりも大きくみえる場合は、皆既日食になります。このときは、急に周囲が夕闇のようになり、太陽のコロナが見えてきます。コロナは乳白色の希薄なガスで、普段見ることは出来ないのですが、皆既日食のときだけ見ることが出来ます。」

金環日食とは「金環日食は、見かけ上、太陽が月よりほんの少し大きく見える場合おこります。明るい太陽の光が、金のリングのようになります。」

先行きなかなか見通せぬ日本。しかし明るいニュースにはすぐに飛びつきお祭り騒ぎをしたくなるのは皆同じ。

今日は午前732分、完全な金環日食という。

640分頃、ラジオ体操も中半になると、おばさんたちが用意した観測用グラスをたった二人の子供参加者に渡す。さっそく彼らは体操そっちのけで東の空に夢中。そろそろ欠けだしたらしい。

少し昔学校で習ったことを思い出す。水素は陽子1個からなる。ヘリウムは二つの陽子と二つの中性子からなる。

太陽の中の話。超高温の中4つの水素が集まって、核融合反応を起こし、二つの陽子が中性子に替わり、膨大なエネルギーを放出しながら、ヘリウムが作られてゆく。・・・・最近仕入れた知識、へえ、太陽って水素が燃えているんだ!

この時大部分はガンマ線になり屈折吸収されてしまうが、なんでもするりとすり抜けるニュートリノなるものが大いに発生する。あの岐阜県神岡町のカミオカンデは宇宙から来るニュートリノを補足するために作られた。我が地元の小柴博士が、大マゼラン星雲で起きた超新星爆発によるニュートリノを検出してノーベル賞を得たことは耳に新しい。

少し余計なこと。どうやって補足するかのお話。ウイキペデイアより。

「カミオカンデの内部には、超純水がためられており、ニュートリノが水の中の電子に衝突したあとに、高速で移動する電子より放出されるチェレンコフ光は青白く発光し、壁面に備え付けられた光電子増倍管で検出する。チェレンコフ光を検出した光電子増倍管がわかると、計算によりどの方角からきたニュートリノによる反応かがわかるしくみになっている。」

なおカミオカンデは、今は役目を終え、1996年にスーパーカミオカンデが開発されているとか。

話を太陽に戻す。太陽内部の水素は、まだまだ十分ある。太陽が活動を開始して以来半分くらい燃やしてしまったが、まだ半分くらいある。後45億年ばかりするとその水素が燃やし尽くされ、今度はヘリウムが燃やされるようになる。

そのエネルギーはやがて太陽表面に現れ、8分あまりの時間を費やして地球の我々に届く。

月の光が地球に届くために1.3秒。1.3秒前の月を、8分あまり前の太陽の像の前において眺める、というのが正しいのだろうか。

我が家に戻り、語学放送など聞いていると7時半。外に出てみる。皆既日食ではないからそれほどではないが、少し薄暗くひんやりとする感じがする。後できいたところ、0.6℃下がったとか。

屋上に上る。裏のAさん一家は一家総出で太陽見物。「グラスを持っていらっしゃらないんですか。」「もうとっくに売り切れでしたよ。」というよりも、無精者の私は探さなかっただけだ。ビニール袋を折りたたみ、かざしてみたが、乱反射して何も見えない。仕方なく裸眼でそっと太陽の方を見る。夜目、遠目、傘のうち、見たいものはこれくらいでいいと強がり。しかし太陽もはみ出した分しか見えぬわけだから、それほど明るいというわけでもなく、金色のリングがしっかりと見えた。終わって心配して目をパチパチさせたが問題ないようだ。

ところで1919年南半球で起きた皆既日食は、アインシュタインを超有名人にした。ある天文学者が太陽の近くに見える星の位置を観測したところ、その夜に見える位置よりも、ほんの少しだけずれていることがわかった。しかし翌日の新聞が大々的に報道したのはこの天文学者ではなく、一般相対性理論を提唱したアインシュタイン、彼の予測と一致したのだ。なんと「重力が空間を曲げるから引力が働く。」と予測したのだ。この辺から少し難しくなる、というよりも私もわからない。

日常のつまらないことを見てとんでもないことを考える。ガリレオは太陽をみて地球が動くと言い、ニュートンはリンゴを見て万有引力に思い当った。見る人が見れば金環日食で大発見もあろうが、凡人の私は部屋に引っ込んでおやつのドーナツを食うのみ。

 

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