1070「古希になって1年が過ぎ・・・」(5月23日(水)晴れ)
早いもので明日で71歳になる。早いもので、と書いたのは、終わりが見え、それを意識しだしたからだろうか、この1年が昔の1年に比べてひどく早く感じられた。まだ元気だが、友人の中には亡くなったものも、もう治らぬような大病にかかってしまったものが出始めた。別の友人は身辺整理や墓、或いは遺言の準備を始めた。
欲というものは随分減ってしまったような気がする。身を立てよう、などという青年の様な欲望はともかくとして、儲けようという心すら薄くなっている。食欲も性欲も,いや性能力も少なくなってきている。いつか「最近はなかなか若者が結婚しない。」というような話が出たとき「計算をすれば結婚は得にならない。それ故、そういう分別ができる以前に、若さのほとばしりみたいなものでする者なのだ。その後の人生はそれを受け止めてゆくだけだ。」と言ったものがいた。そんなほとばしりなど、夢の又夢の年頃になってしまった。
この1年で学んだ事、大したことはない。贔屓目に言えば、習字と詩吟とカラオケが少しうまくなったかもしれない。中国語はまだ入口で何とも言えぬ。何もせず、健康に留意し、適当に知的?活動をし「西に飲もうという人あれば行って「飲んだら歌おう。」と言い、東に旅行に行くという人あれば行って「この次は一緒に行こう。」という。」こんなスタイル?
まず再認識したのは、「世の中、いろいろな人間がおり、自分だけが中心ではない。そして世の中はその平均で成り立っている」という当たり前のこと。
現在の内閣をぼろんくそんにいう者がいる。「あの国会でしゃべっているものを見ると、会社で言えばせいぜい課長か其の補佐くらいの人間ばかりだ。国会議員になったのは給料がよくJRの無料パスがもらえるからじゃないのか。だから解散を恐れる。今度の選挙ではとおれっこない。大体何とかチルドレンにろくなやつはいない。」そうかもしれない。いや、私もそう感じる。しかしそれなら己ならどうしたろう、と考える。そのような議員を選んだのは誰だろう、とも考える。すると政治はみんなの、私もいるが君もいるということに気づく。右にも左にもどどっと動く大衆の意向に気づく。インターネットなどで情報が公開される時代には、赤ちょうちんで飲んでいるくらいが関の山みたいな者が、一丁前の口をすぐに言うようになる。
大衆の意見はあてにならぬ。しかし最近は専門家の意見もあてにならぬように感じる。専門家も大衆に向けてしゃべると途端に無責任な評論家と化してしまう。大衆政治の行き着く先は衆愚政治、それ故行き過ぎた民主主義に懸念を覚えるが、ひょっとしたら専門家でさえ行き着く先は同じかも??
原発を続けるべきか否か。実は誰にも正解がわからないのではないか。再び事故が起こるかどうか、検証できるものでもないし、放射能もどのくらい本当に体に危険なのかわからぬ。それをみな他人の情報を集めて、ああだ、こうだ、と強烈に主張する。結果、日本経済がおかしくなろうが、再び事故が起きようが、癌で死ぬ人が増えようが責任は取らない。あるのは起きた事象を、自分の怪しげな主張を無理やり他人に聞かせる手段として利用するのみ!!
日本の財政状況はどんどん悪くなってきている。消費税を少々あげてもどこまで持つか不明。だからいづれは円が暴落する,という。私もそう思う。しかしバカの集まった国は、世界のどこにもある。彼等だって自分中心、国債をむやみに発行するなどして、楽な生活をしたいと考える、どっちが先に国家の財政状況が悪くなるかの競争かもしれぬ。逆に円が高くなる、1ドル50円になるという者もいる。外国の状況ばかりみていればその結論か。いづれにしろ、どちらに行くか自分自身で確信があるなら、そのように行動すればいいだけだ。
次に「誰も皆自分中心に物事を考える」という視点だ。自分中心に、悪事を考えるということでは必ずしもない。自分のおかれている環境を少しでも良くしようとして行動する。その人の立場になって、というのは非常に良い言葉である。その人の立場に立てば別の世界が見える。
小沢氏が裁判で「自分は天下国家のことを考えていて、資金の流れのことなど秘書に任せていた。」とは笑わせる。理念なく、この状況をどのように利用しようか、そればかりを考えていたのではないか、と私には見える。政治家は自分の政治生命や立場を第一に考える。収入を考える。その次に国家のことを考える。ただしものをいうときには逆に言う。
会社も同じ。会社は昔は株主の物だった。しかし今は社員のものである。己の生活を守るために働く者たちの集まりである。会社の方向は彼らが決める。それ故長期で見れば株式配当は原則下がり続けるのではないか、と考える。
私もしょせん日本国民1億、選挙権のある者、半分として5000万、そのうちの一人として考えればいいではないか。そしてそのような世界の中で自分はどう生きればいいか、考えればいいではないか。さらにその上に子や孫や友のことを考えればいい。
註 ご意見をお待ちしています。
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