1074「豊洲工場OBの会(2)」(527日(日)晴れ)

 

この会については、969で述べているのでそちらを参照。

いつもと同じように都庁の中にあるレストラン。120人足らずが集まった。

乾杯の音頭を私の昔の上長だったAさんが取っていた。

「カミサンの体調が悪く、海外旅行に行かなくなった。ゴルフも行かなくなった。」

など少し弱気な発言。しかし昔の豊洲のICIプラントの話になると目を輝かせていた。

さすがに80歳を超えた人の参加は少ないが、それでも入社したころお世話になり、亡妻の結婚式にも出ていただいたB氏、C氏、いつも元気の良いD氏、企画でお世話になったE氏、F氏、等が出席されていた。

85歳くらいらしいB氏は、いいおじいさんになった、と思いきや、未だに前方後円墳の研究をしているというのでびっくりした。

「昔、仁徳天皇量を空から見る機会があって感動した。私は古墳を設計建築する立場から考えている。そのためには正確な図をまずはコンピュータに取り込むことから始める。アイデアというのはその中から長い時間かけて生まれる。あの高さは幅100に対して、実は17、約6分の1である。なぜそのようになるのか考えるが、どうもわからない。」

豊洲工場で船を作った時の話もしていた。進水式の段になって許可を求めたら担当が硬くて法律上だめだ、とのこと、知り合いを通し上に頼んだら警備船まで出してくれたよ。「そこまでしてくれなくとも、と言ったら「どうせすぐ壊れるのですから、親切にしておきますよ。」だと。」

昔話にいろいろ花が咲く。

Eさんは東京都の公園の案内をボランテイアでやっているという。「指定公園が9つあるが、団体で説明してほしかったらオレのところにこい。」とのことであった。昔の上長でもあったから「「湯島の白梅」は歌っていますか。」と言ったら照れていた。

同期のG君は鉄道模型が趣味と言っていた。模型の鉄道が本物のように動いている写真を見せてくれた。髭を生やし始め、津川雅彦みたいな雰囲気になってきた。

だいぶ酔っぱらって帰ろうとするとH氏にであった。

彼は私より若いが、優秀で入社は確か一期上、エンジニアリング会社に行った経験を活かしてコンサルタントをやっている、という。

その彼が「これからみんなでカラオケに行く。君は唄えるか。」というから「歌えるよ。」とついてゆくことにした。新宿のビッグエコーに5人、I氏、J氏、K氏。みな歌がうまいのでびっくりした。

私も負ける者か、この歌ならみんな知るまい、と覚えたての「冬枯れのヴィオラ」を先頭に歌いまくった。最近カラオケで悟ったことがある。音程が大事と思っていたが、それよりも大事なのはリズムではないか、と思う。リズムにのって大きな声で歌いまくればそれなりの歌に聞こえるように思う。特に3拍子の曲、4拍子の曲など意識して歌い分けることに留意した。2時間、一人7曲か8曲だろうか、思い切り歌った、という感じで少々疲れた。

H氏が「僕のメールを見てくれましたか。」という。

まだ添付資料を読んでいなかった。我が家に戻って彼のメールを開く。原発再開是非について述べたもので、東工大の澤田助教授との打ち合わせを踏まえている。要点は二つ

*全国の原発54基が止まっているが、止まっていても崩壊熱が発生している。そのため、常に冷やし続けなければならない。それらは既存の電力網から送られた電気によっているが、この夏の電力供給が心配される中、停電が起こった場合にはひどいことになる。稼働中の原発からも送れるようにしておくなど対策が必要である。

*原発の代替は火力発電でというのも正しくない。

天然ガス火力には二つの方式がある。BTG方式はボイラーで燃料を燃やして、高温高圧の蒸気を作り蒸気タービンを回す方式。ACC方式は高圧の天然ガスをガスタービンで燃焼させ、その燃焼排ガスでガスタービンを回すと同時に、燃焼排ガスを排熱ボイラーに通し、蒸気を発生させ発電させる仕組み。前者は効率は劣るが安定して運転され、ベースロードに向いている。後者は効率は高いがトリップの危険をはらみ、復旧にも時間を要し、ベースロードには向かない。外から見ていれば、つい高効率の後者を主体に運転すればいいようだが、非常な危険をはらむ。それ故これを基準に最大発電量を考えるのは間違え、というものである。

なるほど、そう考えられるか、と感心した。去年も福島原発事故処理の考え方で大きなヒントをもらったが、今年もなかなか教えられる会であった。

 

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