1087「この得手勝手な日本人」(7月23日(月)晴れ)
「産経新聞ネット記事より」
「16日夜から17日午前にかけて行われた陸上自衛隊第1師団(東京都練馬区)の連絡要員の自衛隊員が23区に徒歩で出向き、被害状況や出動要請の有無などを確認する統合防災演習で、自衛隊側が23区に「隊員を区役所庁舎内に立ち入らせてほしい」と要請していたにもかかわらず、11区が拒否していたことが22日までの産経新聞の調べで分かった。区職員の立ち会いも要請していたが、7区の防災担当者は立ち会わなかった。要請を拒否した区には「区民に迷彩服を見せたくなかった」と明かした担当者もいた。」
この記事を見て「日本人とは何て得手勝手な・・・・。」と考える。
今の国際情勢を見て、日本は非武装でいい、などという人はまれであると思う。国を守り、さらに災害時に助けてくれるのは自衛隊なのである。それを町の中を歩いてはいけない、などというのは全く現実を直視しない得手勝手な思想である。わらにそれらの重要な任務をつかさどる彼らを一段低く見ようとする者がいるのにも驚く。ある同僚はその友人が防衛大学へ行くと聞いて「金がなかったから仕方がなかった。行くべきでなかった。」など語っていた。警察や自衛隊は国民に必要な崇高な仕事であるとまず認識せねばなるまい。
この前の東北の被災地のごみ受け入れ問題にも最近の日本人の情けなさが露呈された。政府も地方自治体も安全であると宣伝し、かつ証明して見せているのである。それを風評被害だのなんだの言いたてて反対する。
「NIMBY」とは「not in my backyard.」必要なのはわかるがうちの裏庭には来てほしくない。ゴミ焼却場の設置などでも起こった。最近の原発反対運動。静かな盛り上がりを見せているが、不思議なことに無くした後はどうするかを言わない。その先は皆意見がバラバラでまとまらない、言い出せば運動が下に向かいかねぬから言わぬ、というのだ。しかしそれなら消費税反対であってもいいわけだ。国の財政の悪化には口をつぐんで・・・・・。
オスプレイ受け入れ問題。確かにモロッコやフロリダで事故は起こしているが、戦闘機もヘリコプターも事故を起こす。人々はその効能と引き換えにこれらを受け入れているのである。自動車の普及と同じである。オスプレイのみが危険というのであればほかの機器との比較でいわねばならぬ。日経新聞(22日)によれば
「海兵隊のオスプレイ飛行時間10万時間当たりの重大事故件数は1.93で、沖縄海兵隊が今使っているCH46の1.14をやや上回る。ただしCH46は40年以上使っており事故多発の懸念がある。海兵隊全体の事故率は2.45でオスプレイの事故率を下回る。」
「米軍は海洋進出を強める中国をにらみアジア太平洋地域の重視に傾く。海兵隊はハワイやグアム、豪州などにローテーションで駐留することを想定しており、オスプレイ導入による行動範囲の広がりと輸送力の向上は「願ったりかなったりのいいことづくめ」(防衛省幹部)という。」
すなわち最大時速が現行のCH46で約270キロに対し、520キロ、航続距離が700キロに対し3900キロ、行動半径が140キロに対し600キロ、空中給油ができるなどである。
反対して尖閣列島で漁業をしたいなど虫が良すぎる。ある友人のメール「中国が尖閣を軍事占領しなかった理由はただひとつ、クリントンの「尖閣は安保の範囲」の発言のみ。」「あまり駄々をこねていると沖縄は中国の一部になりますよ、くらい言える政治家がいない者ですかねえ。」
民主主義というのは誰でもなんでも主張でき、それが繁栄される社会である。「NIMBY」はひょっとしたらその極限かもしれぬ。こういう人間にはやっぱり国家権力の行使が必要なのではないか、と思う。それが政治というものだ。人は皆「NIMBY」的要素を持っている。世の中に考えるべき問題はゴマンとある。「NIMBY」的要素のある人間がそれらに対して勝手な意見を言う。そして他人を自分の意見に無理やりに従わせようとする。己の意見を通すために政治を動かし、国の針路を決めてゆく。とてもできない相談。それでも国家が発展を続けているとき、例えばバブル期、満州という不満の吸収先を得たときの日本、そんな時はよかった。しかしそれが今のような衰退期ともなると・・・・・。結果は「船頭多くして船山に上る」がよく言い表している。
国家が一種の利益団体、とは私が日ごろ感じるところ。「国家は国民の求めないことはできない。」とは最近聞いた言葉。そして具合の悪いことに、その国家という奴がいくつもあることだ。隣り合っていることだ。国民の決めることが国際的正義だ、などということはありえない。一つの国の中で皆が自由に議論し「船頭多くして船山に上る」を繰り返していれば、それはまさに隣国にあるいは世界全体他の国家の嘲笑を買い、彼等を利するだけだ。
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