1098「領土問題、素人考え」(8月25日(土)晴れ)
通信1,092について友人からメールをもらった。
その内容は別に紹介するとして、冒頭友人は「領土問題(や天皇問題)はナショナリズムを刺激して、日本が100%正しいことになって、冷静な意見を言いにくい雰囲気がありますね。」(( )は筆者)と述べていた。
その通りと思う。多様に見える意見は、根本にどのような姿が正しいのか、できるだけ客観的に考える立場と、己の国民意識あるいは内なるナショナリズムから発する場合の二つがある。その立場を明快にしないで如何にも前者のような立場でものを論じる者がいる。おかしい。
又、歴史的経緯やスジ論は大切であるけれども、現在の国の置かれている立場を直視しながら考えることも大切である。日本としてはどうすべきであるかを素人の立場から考えてみた。いわばこれはナショナリズム的発想。
竹島の今回の問題は韓国大統領が突然訪問して大きくなった問題である。
おそらく身内に逮捕者を出すなどして人気急落、次期大統領選で苦戦と見るや、同国トップがいつもやるように日本たたきを行って自分をその先頭に立つ者にして人気を回復させたいと願ったのであろう。
ところが日本の野田政権も内閣支持率が下がり、間もなく改選まじか、とあって、この問題に飛びついた。日韓関係が少々悪くなってもあまり日本は困らない、困るのはむしろ韓国ではないかと感じる。
竹島は韓国が実効支配している。それを非難しても言い返すくらいで韓国はそれ以上のことを仕様がない。
それに対して日本はかなり打つ手を持っている。日本人裁判官のいるというICJに訴えるほか、国債購入問題、日韓通貨スワップ協定の見直し、禁輸による部品供給のストップなど考えられる。私の友人はビザなし渡航の禁止や日本で経営陣のほとんどを韓国人が占めているパチンコ店への課税強化などを挙げる者もいた。
それをさらに要請してもいない天皇訪問の際は謝れだの、慰安婦問題はどうだの、言い出すから、ますます野田政権の方は愛国者を気取れる。骨のある者と再評価されて人気を回復できるかもしれぬ、と考えたのではないか。
なお竹島の経済価値は日本は漁業資源に着目しており、1952年の水産庁試算では130億円、島根県試算では76億円としている。一方韓国には観光収入や周辺で取れるかもしれない、そして将来使えるかもしれないメタンハイドレードなど入れて8600億円とする者もいる。普通に考えれば前者程度と判断すべきだろう。
尖閣列島問題は竹島問題と比べて現状と相手が少し違うことを認識せざるを得ない。
アメリカが尖閣列島は日本の物と言っているからいいようなものの、最悪の場合、中国が「自国の領土」と主張し、軍の力で占領することが考えられる。92年中国はいわゆる「中国領海法」を定めた。そこで尖閣諸島、台湾、澎湖島、南沙諸島、西沙諸島、東沙諸島、黄海の大陸棚も東シナ海の大陸棚等も全て、中国領だと定めた。そして「中国の領海および接続水域」に許可なく入ってくる外国艦船を排除し追跡する権限を、中国海軍の艦艇および航空機に与えると明記している。特異かつ一方的な法律だが、そうなったときはくれてやってしまえばいい、国際社会で中国を非難すればいい、場合によっては自衛隊に撃ち返させればいい、くらいに首をくくれるなら話は別だが、少少怖い。その上、市場、輸出入など経済面を考えたとき、中国は大切だ。筋は筋として通すとして常に先を見た対応を期待したい。
もっとも島の価値はほとんどない。大体考えてみれば10億だの20億だのと言う価格で買われようとしているくらいだから・・・・・。石油天然ガスなどの地下資源があると言われている。しかし少なくとも現状では採掘し持ってくるにはコストがかかりすぎ輸入した方が安いと言われている。将来の可能性は否定できないが・・・・。
石原知事の、国や都が買い取って上陸し、船溜まりや灯台を作ってしまえ、というのも一つの考えであろう。しかし日本としては、常に落としどころを考えた交渉にならざるを得ないようにも思う。
またこれに関連し、南方辺境の島々の問題を考えるとき、そもそも日本の土地に対する私権のあり方を考える必要があるように思う。土地売買は自由であるとの観点に立てば、外国人が土地を買占め、その土地の日本人を追い出し、そののちに住民投票など行わせて日本から離れることを決議する、ことが考えられる。土地の私有は認めない中国流は行き過ぎとしても、特定の土地の国有化、外国人の所有禁止など考える時期ではないか。
竹島、尖閣諸島問題と比べると北方4島問題はさらに様子が違う。なんといっても大きいし、現に人が住んでいるし、それに何より北海道に近すぎる。最初にウイキペデイアで復習
国後島 1490q2 人口6081人(2006年) 択捉島 3185q2 人口2005人(2006年) 歯舞群島 10の島からなる群島、定住者なし 色丹島 255q2 人口3000-4000人?(2006年)
沖縄本島1208q2 東京都2188q2などと比べても、かなり広いことが分かる。経済的価値もどのようにとらえるべきかわからぬが、前2者に比べれば、格段に高いことが予想される。地理的には、歯舞群島、色丹島、国後島は北海道に近いが、択捉島は国後の向こうであり、離れている。そのような条件から二島返還論、三島返還論などが出てくるのであろうか。筋論、つまり歴史的経緯を踏まえれば、日本はこれら4島どころか南千島全体を求めても良いところだ。しかし歴史を紐解けば分かるように、戦争で勝った国が勝ち取った領土を返還するというようなことはほとんどない。そう考えれば現実的な妥協も必要なのではないか。
(追記)TVで韓国人を父、日本人を母に持つ家庭の子供に「竹島問題をどう思うか。」聞いていた。女の子の答「半分づつ、分ければいいじゃない?」大人は中々それができないようですね。
註 ご意見をお待ちしています。
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「読者からのメール)
ロシアははっきりしています。
あれを餌に日本人をだまして経済協力をひきだしたいのみ。
腹の中は、日本が取り返したければ、次の戦争でロシアに勝てば良い。それ以外はない。
これは帝政ロシアのときから一貫してあの民族の思想です。残念ながらこれが事実でしょう。
尖閣は軍事衝突するならしても良いとおもいます。負けてとられるなら日本人も反省するでしょう。
これからの大計のためには根っこから直すことが必要な民族ですから。