1103「老人だらけの敬老の日」(918日(火)曇り)

 

敬老の日はかっては「老人の日」と言い、「国民の祝日に関する法律」(祝日法)にもとづく。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し長寿を祝う」ことを趣旨とし、2003年からは9月の第3月曜日、それから1週間を老人週間とした。父の日、母の日が西洋起源であるのに対し、こちらは日本が起源、1947年に兵庫県の間谷村から始まった。

Yahoo知恵袋に「アメリカには老人の日はありますか。」「ないですよね。」

別のサイトによれば10月半ばに、中国では、重陽の節句に合わせて行われ、街角では、この時期ならではの重陽糕などの点心が販売される、とか。もっとも「重陽の節句の知名度は今ひとつ。盛り上がりに欠けているのも確か。急速に高齢化社会を迎えている上海だけに、若い世代の高齢者へのつきあい方が大きな社会問題となっている。」(重陽の節句は99日だが、旧暦ベース、新暦で考えればこのころになる)

韓国でも国民にあまり知られていないが、老人の日というのはあるそうだ。

「老人を敬う。」というのは東洋的なもので儒教思想の一環なのかもしれない。

私もいまはその老人のはしくれ。

午后スポーツクラブに行ったところ「このカードは平日会員ですから使えません。」それから受付の女性は私の顔をしげしげ眺めて「でも65歳以上ではありませんか。何か証明するものがありますか。それなら「敬老の日」ですから入れます。」と言われた。初めて今日が敬老の日で祝日と気が付いた。

うれしいような、悲しいような気持ち。

しかしそれくらいこの休日は重視されていないような気もする。町は正直である。全体としてお金を使ってくれそうなものはなんであろうと宣伝する。国民の祝日とは縁遠いヴァレンタインデー、クリスマス、町は大賑わい。それに比べて老人の日はせいぜいおはぎが安売りされているくらい・・・・。

夜、町内会から形ばかりのお赤飯とお菓子が贈られてきた。

電話がかかってきたのである。知らない女性の声である。「阿笠さんですか。町内会で敬老の日のお菓子を渡すように言われています。今いらっしゃいますか。じゃあ、これからお届けにあがります。」待つこと5分、チャイムが鳴って出るとおばさんであった。「今日のうちにぜひ渡すように言われまして・・・。」おばさんが帰ってから「あのおばさんももらっているのではないだろうか。聞いてみるべきだったか。」と考えた。老老介護・・・・そんな言葉を思い出す。

菓子はこの辺では老舗の亀屋製。中に栗マン、ようかんなどが入っていた。

赤飯は1合分くらいある。老人はよほど大食いと考えているのだろうか。

菓子の包装紙に「武蔵野は月の入るべき山もなし 草より出て草にこそ入れ」

なんだかおもしろくない句だ。今だったら草をビルかマンションに変えたほうが似合う。

しかし我我?老人、総務省高齢者の人口によれば高齢者人口とは65歳以上の様で、人口12753万人に対し3074万人、実に24.1%を占めている。私たちが普通感じている70歳以上は2256万人。さらに総務省資料には「いわゆる「団塊の世代」が65歳に達し始め・・・・ともある。

昭和50年、1975年ころ、私は何かに「30年先には老人うじゃうじゃの世界になる。」と書いたところ「うじゃうじゃは不謹慎である。」と怒られたことを思い出す。あのころは65歳以上で8%程度しかいなかった。それ故にそれなりに敬われていた、とも言うべきだが今では・・・・。

ガールフレンドのAさんは69歳、もうすぐ仲間入り?彼女に町内会からプレゼントがあった話をすると口をとがらせて「そんなことしたら絶対破産するわ。だってうちの町内会なんかほとんどその老人ばかりなんですもの。」Aさんと夕食に例のお赤飯を電子レンジでチンして食った。

食いながら私のアパートに住んでいるBさんのことを思い出した。彼女は85歳くらいである。ご主人が会社経営に失敗したとかで、10年くらい前に移ってきた。3年くらい前に彼女に「主人は1年前に亡くなりました。此れから契約は私の名前でお願いします。」と言われた。塀一つ向こうにいるのだが、その様子に気づかなかった。

今日の老人の日に合わせて、町内会からお知らせが回ってきた。「70歳以上のお年寄りを申告してください。敬老の日にお祝いを差し上げます。ただし正規の町内会費を払っている方に限ります。」

町内会費は一件1200円、アパートは件数がまとまっているから掛け算したよりは当然安い。私がまとめて払っている。町内会は新規の会員になってくれることを要請しないが会費はほしい?。正規かどうか知らぬが、私はお知らせにとぼけて彼女の名前を申告しておいた。お赤飯とお菓子は届いているだろうか。

 

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