1105「自民党総裁選に思う」(926日(水)曇り)

 

自民党総裁に安倍晋三氏が選ばれた。TVをずっと見ていた。

石破さんが人気があり当選しそうだ、という話は1週間くらい前に聞いた。

しかし23日前、最初の選挙は党員300票と国会議員199票の合計で行われるが、過半数に達する者がおらず、決選投票になるだろう。その場合国会議員だけで行われる。どうも情勢は石破さん有利だが、決選投票になった場合、安倍さんが有利のとの情報が流れた。そしてそれならその可能性が高そうだ、と思った。

結果はその通りになった。

安倍さんになってからいろいろ考えると一番おさまりが良かったように見えてくる。

第一に総理の経験がある。たいていの人は初めて総理になる。その結果随分失敗する。そのうちに生弔慰してゆく。しかしまずく転がれば最初の失点だけでトップの座を引き落とされる。前の安倍さんの時代、小沢さんに攻めたてられ、ひどい物だった。松岡さんが自殺したり、赤羽さんが更迭されたり・・・・・。もうみな忘れたころだろうけれど。あのころを境に与野党の信頼なんてものは損なわれ、勝てばいい、の風潮になってきたように思う。そしてその張本人が小沢さんであったように思う。もうすぐ小沢さんの裁判結果が出る。どうなるかわからないけれども、有罪であるべきだ、と感じる。そして安倍さんの体調不良による突然の辞任。しかし安倍さん個人には良い経験になったし、これから生かせると期待する。

第二に自民党の長老たちに支持されている。大切なことでそうであれば是からの党の運営もうまくゆくかもしれない。この結果が国会議員の投票につながったのだろう。石破さんの場合にはもうどういう経過があったか覚えていないけれども、一度党を出たことがある。このようなときになるとそういう過去のみに焦点が当てられ、たとえ口でよいことを言っていても危ない、と自民党員の多くが感じるのかもしれない。

第三に安倍さんと石破さんの考え方は非常に似ているように思う。外交については自国の権益を主張する、国をそれなりに愛している、原発存続論者、憲法改正論者、自衛隊を国防軍にしろ等、保守本流の考え方である。しかし安倍さんは石破さんより3歳年上である。それだけにものの言い方がオブラートに包んだように感じられる。他人に対する目配りも一枚上のような気がする。無用の摩擦が避けられるのではないか。そして石破さんも協力しやすいのではないか。論客の石破さんをうまくリードしてゆくのではないだろうか。

ふともしあの原発事故の時安倍さんが首相であったらどのような行動をとっただろうと考える。大いに困るに違いないが、菅さんのように現場に駆けつけて混乱させるようなことだけはしなかったような気がする。普天間基地問題について鳩山さんでなく安倍さん出会ったらどう対処したろうと考える。日米関係を重視する安倍さんのこと、国民にあのような空手形は切らなかったような気がする。そんな意味で安定感があると感じるのだが・・・・・。

安倍さんは前回総理大臣になるころ「美しい国へ」という本を書いた。通信の488に要点が出ている。美しい国という物の具体像が今一つイメージしにくいけれども、彼の考え方の基本は垣間見られる。安倍さんは保守の中でも「タカ派」であろう。中国は彼が前回総理になって初めて訪問した国であるけれども彼に「右翼」とのレッテルを貼っているようだ。

野田さんもいろいろあるだろうが、三党合意に従ってできるだけ早く衆議院を解散し総選挙をしてもらいたい。その結果また野田内閣なのか、安倍内閣が誕生するか予見できないけれども、それでもやもやたまっている物が一区切りつくような気がする。

最後にそれでも心配になるのは安倍さんの健康問題である。大腸だそうである。緊張が高まると神経に来てそれでおかしくなるとか。そういうことにならなければと祈るのみ。

追記 安倍さんは石破さんを幹事長に据えるそうだ。いいコンビになるのではないか、と思う。今までのように党の都合だけで考え、お互い非難合戦を繰り返した国会も少しは正常な方向に向かわないか、と期待する。

世論調査の結果をうのみにするつもりはないけれど、民主党の劣勢とともに安倍さんへの期待は高まっているようだ。一例に日経新聞のものをあげると

「次期衆院選で投票したい政党や投票したい候補者がいる政党について、「自民党」と答えた人が35%で最も多く、次いで「民主党」の14%、橋下徹大阪市長が党首を務める「日本維新の会」が12%だった。自民党新総裁に安倍晋三元総理が就任したことについて「評価する」と答えた人は38%、「評価しない」が49%だった。一方、次期衆院選後の総理大臣にふさわしいのは「安倍総裁」が41%、「野田総理」が28%と、安倍総裁がふさわしいとする人が上回った。」

 

註 ご意見をお待ちしています。

e-mail address   agatha@ivory.plala.or.jp

ホームページ    http://www4.plala.or.jp/agatha/