1115「世界のトップ交代と日本」(119日(金)晴れ)

 

世界のトップがそろってこう急に変わるのも珍しいのではないか。

アメリカはオバマ大統領、中国は習近平氏、韓国の大統領に加え、日本の首相も国会の解散が秒読みに入り、政権が変わりそうな様子だ。加えて突然東京都知事。

変わり映えがしそうにない政治家、との見方もあろうが、やはり新しい物は新しい。あらゆるところであらゆる問題が山積し、なんとなく閉塞感が漂っているように感じる。そういった問題を新しい革袋のもとで考え直してほしい、と願うのである。

どの世界にもそうであるけれど、オールマイテイな人間はいない。すべてが満足する政策も存在しない。後から文句をつけられない人間も存在しない。しかしそんな中でリーダーたちは何かを選択し、新しい道を開いてゆかねばならぬ。右か左か決めねばならぬ、決められないでふらふらするのが一番いけない、と誰かが言っていた。

世界のリーダーたちに求められる問題は、平和な豊かな社会の実現、そのために今一番大事な問題は、格差の縮小ではないか、と思う。その範囲を地球全体ベース、国ベース、地方ベース考え方はいろいろあろうがトップに求められるのはまず国ベース。

アメリカは豊かな社会を作った。中国も作ろうとしている。然し両国とも格差問題で悩んでいる。アメリカではわずかに10%の人がすべての所得の何割を稼いでいる、と報道している。成長する中国では開発のために人々が家を二束三文で取られ、反対し続ければ放火されるなどでひどい目に合う、そんな社会の矛盾が報じられている。

今回のアメリカの選挙は、金持ち派対大衆派の戦いであったようにも思う。民主主義社会では一部の金持ちに金を出させ、その分配をみんなで考えるために政府がある、と聞いた。然しみんなで金持ちをいじめると、金持ちも出さなくなる。ノーブレス・オブリージュということは皆わかっている。しかし人は個人中心などである。中国は、改革開放の頃「一部でも金持ちになってもらってそれで全体を底上げする。」というような考えであった。その結果金持ちを作ることには成功したが、貧乏人も多く作りだしてしまった。胡錦濤政権はこれを受け継いだが、問題を解決するには至らなかった。習近平氏はどうするのだろうか。両国に比べて日本の格差なんていうのは少ない。

高校時代同期の友人A君と昼食。

「世の中は、リッチなものはますますリッチに、プアーなものはますますプアーになってゆく。」・・・・彼は時々船旅をする。豪華客船に某製薬会社の元社長夫妻が乗っている。「金など、増えて増えてしかたがない。使い切れぬ。」とか。周囲の話では資産30億。財産を適当に運用すれば年に1億やそこらの収入を得るのはたやすいであろう。それから考えれば1年船に乗ったところで2000万かそこら・・・・はした金だ、ということになるのかもしれない。

一方で生活保護が増えているという。学校を出ても職に就かぬものが増えているという。貯金をしない者も増えているという。日本の格差・・・・・。しかし行き過ぎた生活保護等は決して人々をよくしない、と最近思っている。皆が幸福に生活できる社会、といえば格好いいが、生活保護は己が働かずに、他人の金で食わせてもらうことである。しかしそれに慣れてしまえば人は働くことがばかばかしくなる。民主党政権の政策ではむしろこの辺が問題であったように感じる。

格差は存在せねばならぬと思う。是がなければ人々は働く気を起こさぬ。欲という物を人類の発展のために無視してはならぬ。共産主義の一番の問題点であった。

新しい世界のトップたちはこの問題にどう折れあいをつけようとしているのだろうか。

(追記、16日)それにしても野田首相は格好いいなあ、男らしいなあ・・・・・。

国会の党首討論を見ていて感心した。追及する安倍氏の方があわてているように見えた。首相の指南役に見えた輿石氏の姿もかすんだ。首相は今まで可能性は低いのではないか、と思われていた解散を16日と明言し、その見返りに今年度の予算の執行に欠かせない赤字国債発行法案、一票の格差問題で是正のための0増5減、さらに社会保障制度改革国民会議の設置し、来年の通常国会での衆院の本格的削減を約束させた。

首相の判断のもとは、近いうちにと明言した話があるが、このままでは民主党内部から降ろされかねない、第三極の石原氏、橋下氏等に十分な選挙への準備期間を与えてはならぬ、との思惑もあったのかもしれぬ。しかし身を捨てて浮かぶ瀬もあれ・・・・何とやら、首相の格好の見せ場となった討論であるように見えた。

これで日本も新しい方向に進むことができるのか。選挙の結果を待たねば何とも言えぬ。しかし今まで政府が国民が支持していない・・・・言い方を変えれば、「政府の考えと国民な考えのねじれ現象」はしばらくは解消されるのかもしれない・・・・。

 

註 ご意見をお待ちしています。

e-mail address   agatha@ivory.plala.or.jp

ホームページ    http://www4.plala.or.jp/agatha/