1128「来年はどういう歳になるか」(12月29日(土)晴れ)
私は僅かの財産を分散して投資している。
しかし株価は価格が変動するし、外貨建て資産は為替レートで変わる。
全体でどういうことになっているのかわかりにくいので、3年くらい前から一日一行だけ円ベースでポイントを記録している。記録を始めた2010年4月ごろは1ドル=92円くらい 1豪ドル=85円くらい 1ブラジルレアルは53円くらいであった。
2010年12月30日
日経平均 10344円、1ドル=81.65円 1豪ドル=83.05円 1ブラジルレアル=48.65円
2011年12月30日
日経平均 8398円、1ドル=77.59円 1豪ドル=78.64円 1ブラジルレアル=41.58円
そして今年12月29日
日経平均 10323円、1ドル=86.33円 1豪ドル=89.65円 1ブラジルレアル=42.03円
たったこれだけの記録から
@ 日経平均は少し高くなったが、まだわずかに上がった程度である。
A 急に円安が騒がれだしたが、こちらも正常な値に戻ったくらいである。
B 豪ドルは、米ドルより低い位置付であったが逆転、かなり強い通貨といえる。
C 期待に反してブラジルレアルは落ち込んだが、回復の芽がないわけでない。
民主党政権崩壊の前後で見ると、国会で解散が決まる直前の数値が参考になる。(11月15日)日経平均 8664円、1ドル=80.15円 1豪ドル=83.01円 1ブラジルレアル=38.77円。簡単に言えばここまでわずか1か月半で日経平均が2割程度あがり、円安が7-8%くらい進んだと言えようか。
「株価だけが国民の生活の尺度ではない。」という者がいると思えば「やはり民主党政権の経済政策の失敗とその反動」との見方もある。どちらも少しづつ正しい気がする。
去年の今頃、私は、金・ドル体制の終わり・・・副島隆彦を読んでいた。
その中で彼は、各国政府が当座の必要に迫られて、お札と国債を大量にすり散らかして、実体もないのに国民経済をジャブジャブにしているとしている。さらにこの考えをもとに予測を4つ上げている。
@
もうすぐ「1ドル=70円割れ」が出現する。さらに米国は米ドルが基準通貨であること
を放棄する。金とドルの兌換が切断される。その結果2012から2013年にかけて70円割れから60円台で推移する。さらに50円、40円台へ下落してゆく。
A
日経平均は7000円台から6000円台へ向かう。
ただし、5000円台を付けた後急上昇するだろう。底値で買っておくのがよい。NYヨークダウはドレッシングが行われてきたが,その弾もつきよう。危険な投資信託が「強制解約される日」が来る。これは想定上ありえない価格になったとの通知とともに実施される。
B
アメリカで「金の個人取引禁止法」が成立する可能性がある。日本にも影響が出よう。
金価格は1グラム8000円を目指す。最終的には12500円まで大高騰する。
C
米国債の暴落と金利の上昇が起こる。2015年には5-6%ぐらいになっているはずだ。
ギリシャの潜在的損失額が6兆円、スペイン、イタリア等までくわえて20兆円、これに加え金融危機の影響で銀行の保有する資産価格「株、債券、不動産」が下落する。そしてCDSが爆発し、ヨーロッパどころかアメリカの銀行も倒産の危機に直面する。
どれもが当たっていない。よくもまあこれだけ嘘が書けたものと感心する。しかしこの根本にあるところは変わっていないような気がし、下手をすれば予測通りのことが起こるかもしれない。当たらなかったのは人々が知恵を出す、という観点が抜けているところだと感じる。まだ会社員だった頃ある物知り男が「商社はだめだ。これからは、個々の企業が外国との取引を自前で行うようになる。」と言った。その時私は「そうはならぬ。商社の人間は世界を渡り歩き知恵をつけている。時代が変わってもそれなりにスタイルを変えて生き残ってゆく。」と考えた。
来年はどうなるか、トレンドと人の知恵の出しあいの結果が、人々をどこに導くのか予想がつかぬ。
私の同期の友人が言っていた「もう我我は失敗したら取り返しのできぬ年齢になってしまった。冒険はほどほどにせねばならぬ。」私と同様、彼も分散投資を心がけ、一つの傾向や考えを信じ込まぬようにしている。安倍政権効果もどこまで続くか?
おりしも日経新聞には工学院大学の教授が「思い込み」から抜けだせ、と書いている。「国民の反応は極端で視野が狭くなっている。」とし、「原発は絶対ダメ」とか「事故は絶対おこらない」とか「インドなど発展登場国の技術は低い」とか決めつけてはいけない、というようなことを言っている。その通りと思う。
とにもかくにも、皆様良いお歳を・・・・・。
註 ご意見をお待ちしています。
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