1141「活断層騒動に想う」(1月28日(月)晴れ)
「原子力規制委員会は28日、福井県の日本原子力発電敦賀原子力発電所の断層を評価するための専門家会合を開き、2号機の直下に走る断層を「活断層である可能性が高い」とする報告書案を大筋で了承した。一方で他の有識者から意見を聞くなどさらに手続きを踏む点を確認し、結論を先送りした。」
専門家会議の議論の内容など、素人にはよく分からぬところが多いが日経新聞記事を抜粋、一部編集で掲載する。
「(前略)報告書案によると、国の調査で確認された新たな断層について、周辺の地層の分析から活断層の定義となっている12万から13万年前以降に活動した可能性が否定できず、また、その方向などから、2号機の原子炉の真下を走る断層の延長である可能性が否定できない、2号機の真下を走る断層は、安全側の判断として、活断層である可能性が否定できない(中略)。
国の指針では、原子炉の真下に活断層があることを認めておらず、規制委員会が報告書を基に、最終的に「運転再開を認めない」と判断すると、去年9月の発足以来初めて、原発の運転を制限することになる。敦賀原発2号機は、運転が再開できないと廃炉になる可能性もあり、規制委員会の最終的な判断が注目されている。
断層の評価巡る双方の主張:原子力規制委員会の専門家会議の報告書の案では、「2号機の真下を走る『D−1』と呼ばれる断層」が活断層かどうかがポイントになった。日本原子力発電は調査で見つけた断層の状況から、「活断層ではない」と主張しが、専門家会議は、独自に注目した別の新たな断層を中心に根拠をまとめ、「活断層である可能性が否定できない」と結論づけた。
日本原子力発電は、2号機の真下を南北に走る「D−1」と呼ばれる断層を詳しく調べるため、2号機から北に300メートルほど離れた場所で大規模な掘削を行った。そして、この調査地点で見つけた断層が「D−1」につながっているとしたうえで、少なくとも9万5千年前よりもあとに動いた痕跡がないことから、「「D−1」は活断層ではない」と主張している。
これに対し、専門家会議の報告書の案では、まず、日本原子力発電が調査地点でみつけた断層を「D−1」と特定した根拠が明確ではない、また、同じ調査地点で独自に注目した別の新たな断層について、およそ9万5千年前の地層の近くまで及んでいるうえ、活断層の特徴である断層面に粘土が観察されたとする。この新たな断層が、南北に延びる方向や傾きが「D−1」と同じであることから「D−1」の延長部の可能性があるとし、敷地内を走る活断層の「浦底断層」に誘発されて活動するとする。そのうえで、2号機の真下を走る断層は、安全側の判断として活断層である可能性が否定できず、活断層の浦底断層と同時に活動し重要な施設に影響を与えるおそれがあるとまとめている。」
私がどうかな、と思うのは、そもそも活断層の定義として「12、3万年前以降に活動した可能性」があるか否かで判断しているという点だ。また仮に学問上の定義が12、3万年前以降に活動であっても、それだけでその上に原子力発電所を設置させぬ、という基準がおかしい。しかもこの12、3万年を40万年にする動きすらあるという。そんな長い間の危険性を考えれば、富士山の爆発の可能性だって、戦争だって、隕石の衝突の可能性だって考えざるを得まい。人は日本に住めない、それどことろか地球上どこに行ったって人間は住めない。
この問題はひどく政治的である。誰かが画策し、そこに無理矢理絶対に断層の上にないかと素人が保証を求めているように見える。未来永劫、絶対といえば「疑問はある」と科学者として応えざるを得ないのではないか。
どこでどのような経緯から12、3万年という考えが出てきたのかわからぬ。しかしいくら考えても非常識な値である。三陸沖地震の時、昔の経験を無視した、と騒いだ。しかしあれだってせいぜいこの500年の間の議論ではないか。
皆さんはどう考えますか。12、3万年前に活動した断層の上に我が家が立っていることが分かった。引越ししますか。
(後記)ロシアに10000トンとも報道される大きな隕石が落ち、多くの被害を出した。ある雑誌は「こんなことは100年に一度あるかないかのこと。」と驚いている様子。しかし100年に1度は10万年なら1000個所。日本のどこかにだって落ちてくることになりそうだ。
隕石の落下に耐えられないから原子力発電所の建設は禁止なんて言い出すのだろうか。
「原子力発電所に隕石が落ちてこないと保証できるか。」と科学者に聞いたらどうだろう。科学者として「その可能性は絶対にない。」とは言えないだろう。12、3万年の保証はそんな質問を投げかけているように感じる。
世の中に未来永劫絶対安全などというのはありえないし求めてもいけない、のではないか、と私は思うのだが・・・・・。
註 ご意見をお待ちしています。
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ご意見をいただきました。
A氏 そもそも日本列島はアジア大陸から分離移動したもので、日本自体が地震列島の上にあり、どこを調査しても活断層が出てくると思います。何十万年前の地層を調べて本当に分かるのですかね?調査委員の責任逃れのような気がしています。
B氏
結論をはじめに決めておいて、それに導くための理屈をあとで考えることを言います。
その昔株の動きが説明できない時に「理屈はあとから貨車で来る」ともいいました。
理屈なんてなんとでもつけられるものなんです。
要はそれが国家国民のためになるかどうかなんだとおもいます。