1148「まだ元気、弘法山ハイキング」(3月5日(火)晴れ)
1週間ほど前まで、例年になく寒い日が続き、ときどき雪まで降った。関東の雪は大したことはないが、北国では豪雪で車ごと雪の中に閉じ込められた親子4人が排気ガスの一酸化炭素中毒で死亡するという痛ましい事故まで起こった。それが急に陽気が良くなってきている。今日は風もなく、穏やかな行楽日和。しかしそうなると心配なのが花粉、寒暖の激しさによる風邪、それに加え中国からはPM2.5に黄砂・・・・マスク着用者が街中にも電車の中にも参加者にもあふれている。
高等学校同期の有志で小田急秦野から弘法山公園を散歩し、鶴巻温泉に行った。
参加者は女性3人を含め14名とか。歩行距離7キロ、累積標高差上り265m、下り341m。参加はしたいがどうもいつものコースはきつそうだ、このくらいなら私も、と考えたか、日ごろ見かけない人も参加でうれしい。
秦野・・・・小学校の時同級であった女性が住んでいた。クラス会で親しく、よく名物の落花生を送ってくれたが、1年くらい前にすい臓がんで他界した。71歳、ここまで元気で生きており、短いとはいえ山歩きまでできるという事は、DNAが強いという事か。
駅すぐ近くに弘法の清水。秦野盆地の湧水群の中でも一番有名。丹沢山地に降った雨は、水無川上流部で地下浸透し、ちょうど水瓶のようになっている盆地の地下に蓄えられる。それがいくつかの場所で自噴している。冷たくておいしい。
弘法山公園入口から、一応の山道になる。木製階段が整備されているから登りやすい。上り詰めた浅間山は桜の名所とか。もうすぐ大賑わいとなるのであろう。テーブルやあずまやもある園内を抜けると、また少し急な登り道。権現山山頂。ここも桜の木で囲まれている。展望台があり、秦野市街、丹沢山塊が一望できる。富士山が見えるはずだが、あいにくの曇り空。登り始めて1キロ足らず、11時半くらい、まだ大して汗もかかぬが、早くも昼食だそうである。私は秦野駅内に或るコンビニで買った筍弁当を広げる。
雑談ばかりであった。政治談議をするとどうも険悪になりがち、と皆心得ているのか避けている。しかし一番楽しいひと時。もう皆引退している年齢、余生を楽しむ年齢。A君は「ピアノのレッスンを受けている。CDを出したいと思ったことや、私の葬式に私の弾いた「別れの曲」を流してもらいたいと思ったこともあった」など話している。そのほか絵に夢中なもの、旅に興ずるもの、孫の世話で忙しい者等・・・・。
今日のコースでここが一番高いところ、あとは尾根づたいのダラダラ道、という事であったが、アップダウンは結構ある。「話が違う、また登りだ。」と冗談交じりに一番健脚なはずのC君。わき道を降りて行くと綿羊の里。人懐っこそうな毛をたくさんつけた綿羊が「めーっ」と大きな声をかけて柵に近づいてくる。その辺の草をやるとうまそうに食う。「ジンギスカンは食えるのか。」といったところ笑われたが、近くに木里館というログハウス風レストランがあるとのことだ。
かっては草競馬場だったという馬車道。そこを行くと弘法山山頂。といっても権現山より低い。大銀杏や桜を初め、樹木の多い広場。弘法大師をまつった釈迦堂。なぜか釈迦は「しゃかん」と読むのだそうだ。鐘楼、いまでも飲用できる「乳の井戸」しかし全体は公園風。
あとは鶴巻温泉に向けての4キロ余りの平凡な山道。D君がアラブの春の話をしていた。アラブの春・・・民主化の象徴のように見えたが、今うまくいっているのはモロッコくらい、後はイスラム保守勢力が権力を掌握したり、混乱が続いていたりするとか。良かれと思い、正しいと信じてもそれは一面的見方かもしれない。その辺は我我も常に留意しなければいけないことなのだろう。
山道の途中に吾妻山という小さな休み場があり、テーブルやベンチが置かれている。過ぎれば後は2キロばかり、ルンルン気分で足取りもそう重くは感じられない。特にD君が元気だ。彼は足が痛い、どこまでついてゆけるか自信がない、くらいの調子だった。
「明日足が痛くなる。」と言うものもいたが、私は大丈夫と感じた。鶴巻温泉「弘法の里湯」には予定通り2時ころ着いた。過去にも来たことのある馴染みの温泉であるが改めて、調べてみるとカルシウムイオンの多い弱アルカリ性温泉で、歴史的には「井戸水が塩分を含んでいること、また渋味が強いことから、飲料水に適さず、また灌漑用水にも使えないので浴用にしたのが始まりといわれています。始まりの年に関しては「1889年(明治22年)」、「1914年(大正3年)」など諸説あります。」とあった。
昼間からビールなど飲み打ち上げ。また昼食のときのように和気あいあいとした話が弾んだ。私はジョッキを二つ飲んですっかり酔ってしまった。明日は何が起こるかわからない世の中。新GNP、元気長生きポックリで行こう、と言ったら、誰かが「熱気球事故で死んだ者は、幸せだったか。」「隕石が飛んできて死ぬものもいる。」などまぜっかえす。とにかくこれからも現在を元気に楽しく充実して生きたい。
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