1152「横浜とロバート・キャバ展」(319日(火)晴)

 

ガールフレンドのAさんに誘われて横浜美術館で行われているロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家」を見に行く。

16日に東横線と副都心線が相互直通運転を開始したという事も大きな魅力であった。新聞では渋谷駅が地下5階にあり、非常な混みよう、等報じているが、新宿からはひどく便利になった。地下鉄丸ノ内線新宿3丁目でおり、階段を下りれば、すぐに副都心線駅。そこから特急で30分もあれば、横浜、みなとみらい、終点の元町中華街についてしまう。

それにしても武蔵小杉から見えるあの林立するマンション群はなんだろう。30-50階の筍みたいににょきにょき生えてビル群にびっくりした。

まずは腹ごしらえと元町中華街に直行。ここは中々道が入り組んでいてわかりにくい。中華街なのだから彼ら地図の表示する上海路だの香港路だのはっきり書いてあればいいのだが、行政との兼ね合いもあるのかもしれぬ。道が分からなくなって、適当な一軒によったが、個室に通され、申し訳程度にふかひれの入ったおこげ定食。しかし小龍包などもつきそれなりのお味であった。ビールも少し入りいい気分で「これからどうするんだっけ・・・・。」

横浜美術館は大幅改築したらしい。昔来たときは明治大正の面影を残す建物に見えたがすっかり近代的ビルの雰囲気。ただし3階くらいしかないからやはり改築だろう。

展覧会は紹介によれば

世界で最も著名な写真家のひとり、「ロバート・キャパ」ことアンドレ・フリードマン(1913年生/1954年没)が生まれて今年で一世紀が経ちます。しかしこの「ロバート・キャパ」という名が、当初フリードマンとドイツ人女性ゲルダ・タロー(本名ゲルタ・ポホリレ、1910年生/1937年没)の二人によって創り出された架空の写真家であったという事実は、あまり知られていません。

1934年にパリで出会い意気投合した二人は、1936年春に「ロバート・キャパ」という架空の名を使って報道写真の撮影と売り込みをはじめます。仕事が軌道に乗りはじめてほどなく、フリードマン自身が「キャパ」に取ってかわり、タローも写真家として自立していきますが、その矢先の1937年、タローはスペイン内戦の取材中に命を落とします。タローの存在とその死は、キャパのその後の活動にも大きな影響をおよぼしたといわれています。」

ロバート・キャバは別のサイトによれば

「ロバート・キャパとは、ハンガリー生まれのユダヤ人写真家である。スペイン内戦、日中戦争、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線、第一次中東戦争、および第一次インドシナ戦争の5つの戦争を取材した20世紀を代表する戦場カメラマン、報道写真家として有名である。」

白黒の今から見ればピントも少々甘く感じられる写真も一つが、一つがなにかの物語を語りかけており印象的であった。

「デンマークで学生に講演するトロッキー」はアジテータそのもの、演説者自体の自己陶酔の様子が迫真性を持つ。

「Dデイオマハ・ビーチノルマンデイ上陸作戦」は画像に「ブレ」が生じているが、これがかえって写真に迫真性を与えている。現像の際に生じたというのだが、具体的にはどのようなことを指すのだろうか。

彼は東京にも来ている。1954年撮影の「東京駅」、子供がぽつんとホームに立っている。なんということのない作品であるけれども自分自身の遠い昔を思い起こさせる。

有名なスペイン内戦の際の「崩れ落ちる兵士」(1936年)は実はゲルダ・タローの作品であったとも言われている。しかし兵士が倒れて死んでゆく、それをクールにレンズを通して眺め、シャッターに収める、彼は兵士の死を予期していたのであろうか。戦場の写真家・・・・なかなかにやりきれない立場とも感じる。「マラガからの難民たち」という作品があった。老人、母親、子供たち、67人の呆然とした様子、戦争のむなしさを感じさせる。数年前、私は観光でマラガを訪問した。地中海沿いのおだやかな町は、多くの人でごった返し、それなりに活況を呈しており、内線の爪痕などはあまり感じなかった。

実を言うと今日は体調がおかしい。朝、どうも顔の左半分が赤くなっているし熱を持っているように感じる。そのまま出かけたが、それがだんだんひどくなってくる。この年でお岩さんみたいにになって皆から嫌われるのはかなわん、とあれこれ考えだし心配になった。Aさんと、夕食も一緒と考えていたが、それも打ち切り、我が家近くの小林医院に直行。医者も心配し、抗生物質と炎症剤らしいものを出してくれた。今日はおとなしく寝ることにする。

(後記)(325日ころ)顔の腫れは幸いなことに元に戻った。

 

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