1160「まだ山歩きを楽しめる」(416日(火)晴れ)

 

私の高等学校同期はよく集まる。13日に「いちに歩く会」で10キロ、今日は「ザックの会」で山道を7キロ、大丈夫かな、と心配したけれども案ずるより産むがやすし。

今日のコースは

高尾駅・・・小仏・・・小仏峠・・・小仏城山・・・一丁平・・・高尾山・・・高尾山薬王院・・・高尾山駅・・・清滝駅・・・高尾山口駅

歩行距離7q、標高差登り510m、下り330mと聞いて大丈夫だろうと参加を決めた。

絶好のハイキング日和。まぶしいくらいの緑、風もない。

高尾山駅から小仏に行くバスは、1時間に一本、10時集合であったが、そのころにはずいぶん長い列。とうとう一人乗れない羽目になった。タクシーで追いかけ2000円足らず。

小仏峠は樹木が生い茂って目立たぬが、頂上の碑と並んでタヌキの置物が三つ、四つ並んでいるのが何とも微笑ましい。

ここは旧甲州街道という。道はよく整備されている。山の植物に詳しい者も多く、いろいろ説明してくれるがなかなか理解できぬ。それよりところどころに咲く山桜が美しい。相模湖が見えてきた。

その山桜が頂点になるのが小仏城山であろうか。何時の頃であろうか、高尾山から相模湖に抜けたことがある。その時にもここは通ったが、ベンチだと無人の小屋で何もなかった。今日はずいぶん多くの人出。店も開き、おでんに甘酒。Aさんが大きな甘酒を片手に幸せそうであった。富士山が見えるはずだ。おどけた友人が「ほら、あそこに聳えているじゃないか。」というが、雲ばかりなのが残念。

しかし昼食は一丁平、と決めていたから素通り。城山から一丁平へはかなりの下り道。うれしいが、目標は高尾山、下った道は登らねばならぬと半分恨めしく思いながらどんどん行く。やがて一丁平。Bさんが杏や干し柿をラム酒につけたものを持参してくれた。なかなかおいしい。コンビニ弁当をぼそぼそと食うがそれでも楽しい。コースは、予想通りでそれほどきつくはない。

高尾、正確には高尾大見晴台へはだいぶ下ってからのぼる。最後の階段が少々長くきついと感じた。それにしてもC君は日ごろ鍛えているのか身が軽い。どんどん登ってゆく。妙に負けずキライの私は、追い付こうとするが息が切れかなわぬ。大見晴台、もう銀座並の人出。世界遺産に登録され、外国人観光客もちらほら。薬王院のあたりでは羽をつけた天狗を写真に収めているものもいた。確かのあれは外国人受けのしそうな妙なスタイルだ。

帰りは予定ではケーブル、私はそう主張したが元気な皆は歩くという。左右の自然は中々だが、作業用の車が通れるようにすべて舗装してしまった。昔のように土の山道が懐かしい。高尾山はスミレでも有名なのだ、とD君。スミレを来る前に調べたが沢山あって覚えきれるものではないとE君。登り道はいつも息を切らせるくせに下りには強いBさんがF君とどんどん先を行ってしまう。懸命に追いかけるが、明日あたり膝に来ないかと心配。

打ち上げは高尾山駅に出て、和民で行った。時節柄アベノミクスの話が出た。

「あんなものはどこが良いのかわからぬ。一部に設ける奴がいるかもしれぬがこちらは物価が上がるだけで、ちっともいいことがない。」

「いや、円安は企業にとってはよい。物価が上がると言うが、若干のインフレ社会の方がデフレ社会に比べてよい。企業なんて儲け次第。給料も儲かればあげる。メッセなどにも協力する。その儲けは為替に大きく揺さぶられる。景気はよくなる。」

「物価が上がって、ウチなどマーケットで大根一本の値段を比較して買うくらいだ。君のように金持ちはいいけどさ。」「いや、うちだって100円ショップで紅茶を買う。」「あら、紅茶だけは私はそんな安物は買わないわ。香りが違うし安全性も問題だわ。」いつものようそんな議論がどんどん進む。しかし大根一本のC君は、酒の量は抑えぬようだし、次の幹事会も外国旅行に行っているから来られぬ、などという。人の懐は分からぬ。

「しかしこうして真剣な問題も和気藹々と議論できるのが同期のいいところなのさ。」「まず第一にこうして元気に山道を歩き、酒を飲めることを感謝しなければいけない。」・・・・この辺はまさにその通りである。G君が来る予定であったが、体調が悪く急に来られなくなった。食道がんの疑いがあるとかで検査しているのだという。明日は我が身?

もうそろそろ、という頃になって「御銚子、もう3本」などとわめくものもいて、大いに盛り上がり、和民に4時間近く・・・・。よく文句を言われなかったものだ。我が家に戻るともう9時近くになっていた。幸い、足にそれほど来ている様子ではなかった。

最後に下手な俳句 *オゾン一杯 青空若葉 ホーホケキョ

  小仏城山にて  山桜より 甘酒うまい 峠道

 

註 ご意見をお待ちしています。

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読者から以下のようなご意見をいただきました。

アベノミクスによって、円が安くなり、それにつられて株が上がったので、景気が回復し経済成長が始まったようなムードが広がっているが、現実には、これから助走が始まる段階で、うまく離陸するかどうかは予断を許さない。

確かに円安は、株、投資信託、外貨預金などを持っている我々高齢者にはありがたい。ここ数年来の超円高による含み損が大分解消されたので気分が良い。もっとも殆どの人にとっては売買して儲ける段階ではないだろうから、実際には儲かったわけではないが。

基本的に円安は、石油や食品の値上がりで庶民を直撃し、資産がある富裕層を潤すであろうが、景気を良くするには、先ずはカネをもっている富裕層を刺激するのが効果的だし、政府がめざすように物価が2%上がったくらいでは国民の生活にはそれほど問題はないであろう。

毎年2%上がると5年で10%となり、これに消費税の5%アップが重なると、庶民の生活はかなり厳しくなるが、高齢化と人口減少が続く日本では介護分野以外では需要拡大は望めないので、物価が上がり続けることは考えにくい。

しかしそうなると税収は増えないので、結局はアベノミクスによる景気刺激策も今までどうり、国の借金を増やしただけに終わってしまう

個人的には、円が1ドル100円ぐらいで落ち着いて、財政出動や金融緩和等の余計な景気刺激策はしないでほしいと思う。

  輸出産業である自動車や電機は、輸出分はほとんど海外生産にシフトしており、国内では増産余力はほとんど無いそうである。ただ円安によって外国からの観光客は増えるであろう。

 観光や国土保全(山林の管理や老朽した道路や橋の補修)に力を入れれば、人出が不足している福祉関係の雇用と相俟って、懸案の雇用問題はかなり解決するのではないか。石油や食品等の輸入に見合った外貨を稼ぐためには、輸出と膨大な海外投資・資産からの配当を合わせれば十分足りるのではないか。

日本は今でも豊かな国である。無理にインフレを起こして、これ以上経済成長する必要はないのではないか。

 私は安倍政権には違和感を持っている。経済界に賃上げを要請したり、大学生の就活時期を遅らせたり、消費税アップの還元セールを禁止したり、教科書の歴史教育に横槍をいれたり、は政府の仕事ではない。愛国教育や家族愛、郷土愛を強調するのは余計なお世話である。国民の個人生活や心の中にまで立ち入って指図されているようで実に不愉快だ。菅さんや野田さんの「政治とは、国民の不幸を最小にすることである」という発想の方が共感するところがある。