1161「人口の都市集中について」(4月22日(月)晴れ)
池田信夫という人は少し過激な人らしい。
ウイキペデイアで調べると、日本の経済学者、経済評論家、1953年生まれ、東京大学経済学部卒業、NHK勤務を経て、現在SBI大学院大学客員教授、青山学院大学非常勤講師、株式会社アゴラ研究所代表取締役社長、などとある。
しかし最近も「原発を稼働しないことによる損失は3兆円×確率1。福島のような事故が日本で1年間に起こる確率は、IAEA基準では1/2000。賠償金を5兆円としても損害の期待値は25億円。こんな簡単な計算もできない人々が「金より命」と騒いでいる。」などと書いて物議を醸している。
中にはとんでもない右翼だ、などと書くサイトもある。
しかし4月20日のブログ「人口の都市集中が必要だ。」は基本的にはその通りと思った。
図表まで無理だが、そのポイントをコピーすると
「東京・大阪・名古屋の3都市で地下鉄の24時間運行を行なうという案が発表された。こんなことは「アベノミクス特区」などと銘打つまでもなく、世界の主要都市では当たり前のことだ。「これで人口の都市集中が進む」という批判もあるようだが、むしろ今やるべき「成長戦略」はさらなる都市化なのだ。
1960年代まで日本の人口は大都市圏に集中を続け、それが高度成長の源泉になっていた。しかし70年代から急速に人口集中率が下がり、成長率も下がった。これは一般には石油危機にともなう不況が原因と考えられているが、増田喜佐氏は逆に、田中角栄以来の地方に公共事業を集める政策が都市集中を阻害して成長率を下げたと論じている。
特に今後の人口減少時代には、全国に満遍なく公共事業をばらまく「国土強靱化」なんて、もっての他だ。必要なのは、3大都市圏と地方中核都市に人口を集中し、公共投資やインフラ整備もコンパクトシティに集約して効率化することだ。この点で、アベノミクスの中で一番バカにされている公共事業にも重要な役割がある。
都市の高度化も遅れている。(中略)NYのマンハッタンの容積率は最大1800%で、ミッドタウンの住宅地でも1000%を超えているが、東京の山手線内の容積率は236%しかない。これをミッドタウン並みにするだけで4倍の昼間人口が収容できる。」
なぜこの議論に賛成かと言えば理にかなっているからである。
インフラの面から行けば電線一本、水道管一本引くにしても短い距離で住む。建物も一人あたりであれば安く作ることができる。消防署も学校も医者も狭い場所に人口が集中していれば少なくて済む。現場?に行くまでに交通時間が少なくて済む。老人ホームだってお墓だって、近ければ住みたくなるし行くこともできる。産業だって職住近接が実現され、働きやすく、物資の流通などだって簡単である。いいことづくめだが、多くの人々は田舎に住むことを好む。それはそれがその個人の好みに合っていることであったり、昔から住んでいるところを離れたくない、という気持ちであったりする。しかし考えてみれば随分と贅沢をしているのではないか。
都市と田舎は助け合っている。農業や漁業がなければ、都市は食っていけないではないか、という人がいる。外国から輸入すればいい、という議論もあろうが、それはおくとしても田舎には農業や漁業で収益をあげられると考える人間が行けばいいのではないか。都市から税金の一部を回してもらってかろうじて田舎を保っているようなところは、過疎化が進んでも構わないではないか。
居住の自由など言いたてる人がいる。それはそれでいい。どんな山の中に人が住もうと勝手である。しかしそのために都市の住民の税金を使っていいという理由にはならない。もし住みたいならそのままの電気も水道もないかもしれないところで、自然を思い切り満喫すればいいではないか。
この議論を少し進めて行くと、地方自治などおかしく見えてくる。都市から税金を回してもらって地方自治など言うべきではない。自分の地方で稼いだ金で、その地域を活性化させようというのは自由であるけれども・・・・。過疎化で若者が出て行ってしまう、という。しかしそれはその土地に魅力がないからだ。仕方あるまい。居てほしければ魅力を作るまでだ。それでもダメなら衰退したって、廃村になったって構わないではないか。
この議論に或るコンパクトシテイはまさにそれを小さな単位で実現しようとするものだ。合理的なのだ。それを日本全体に当てはめようとして何が問題があるのだろうか。
田舎にのんびりと分散して住むことは人間の感性に合ったことなのかもしれない。しかしそれは余裕があるからできることなのだ。先進国の中でも格別の借金を抱える日本、空前の老齢化社会を迎えようとしている日本、そんな余裕があるだろうか。そんな中でアベノミクスは成長社会を復活させようとしている。容易なことではない。
この過激な意見、みんさん、どう思われますか?
註 ご意見をお待ちしています。
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