1183「参議院選挙」(721日(日)晴れ)

 

私はラジオ体操が終わるとその足で投票に行ってきた。

参議院:任期は衆議院の4年に比べ長く6年。3年ごとに半数が選ばれる。現在、都道府県を単位とする選挙区選出議員が146人、全国を単位とする比例代表議員が96人であり、合わせて242人である。それ故122で過半数ということに成る。

比例区はややこしい選び方をする。書くのは個人の名前でも政党の名前でもいい。個人名は政党の名前で換算され、各党に割り当てられる議席数が決まるが、誰が当選するかは個人名の投票数の多さで決まる。

どこかで読んだ記事。「議員に選ばれれば5年で3億円の収入。無役でも年収2400万、税金の付かない文書交通費が年1200万円、これはこの水準で税金を払ったとすると2000万円以上に対応する。そのほかJR各社や航空会社の特殊乗車券(航空券)なども提供されている上に、公務出張の場合は別途実費の交通費等が支給される、さらに所属する政党には立法調査費・・・・いろいろ換算すれば5000万を軽く超えるという。それ故6年で3億円。2009年の選挙の際書いた通信795を読み返している。他人の改革の要求はできてもなかなか我が身の改革はできないもの・・・・議員歳費はその典型かもしれない。そういえば憲法違反と言われた定数削減も、ほんのわずかな改革にとどまっている。世が世なら、私も議員を目指すべきであったか・・・・。

「八重の桜」が、710分くらいから始まったが、8時に投票締め切り、その結果を750分過ぎから流すための放送時間変更であったようだ。

それにしても出口調査のおかげで、結果が早くわかりすぎる。生まれてくる子供が科学の力で男の子か女の子か早くからわかってしまうようなもので味気ない。8時半ころには予想通り自民党の圧勝、民主党の惨敗などが報じられていた。

選挙の結果をどう解釈するかはそれぞれの考えだろうが、素直に解釈したい。

2009年の夏の衆議院選挙で民主党が大勝し、鳩山政権が樹立されて以来の民主党政治に国民が失望した、という事であろう。その結果が昨年の衆議院選挙の結果となり、それがそのまま踏襲されていると解釈すべきか。その後のアベノミクスの成功もこれに拍車をかけている。「ちっとも昔と比べて生活が良くなっていない。」という人もいるが、なかなか「民主党政権時代より悪くなった。」と感じている人は少ないのではないだろうか。

しかし根源的に自民党嫌いはいる。特にそれが今回では原発と憲法改正問題に集約されていたと思う。「原発はすべて廃止すべきである。」との議論は、経済はどうしてくれる、という問題に無責任であるように見え、反対だが、このように考える人も多い。さらに憲法が改正されれば、すぐに戦争が起こるのかと考えるのか、とにかく9条反対、其の改正につながるかもしれない96条の改正に反対、と考える人も多い。そう考える人たちの受け皿が共産党、維新の会、みんなの党に分散したように感じる。その結果、3党そろって8議席獲得。前回の状態が悪かったから大勝利という事になった。社民党、生活の党、緑の党などはその受け皿にさえなれなかったという事だろう。

是でねじれ現象が解消され、与党はやりやすくなるだろう。考えてみればねじれなどという現象は@民意がコロコロ変わる。A選挙が衆参同時に行われない、という状況が生み出したおかしな現象と思う。国家として一つの方向を選択すべきは当然であるのに、3年前の考えと今の考えをごちゃごちゃにして考えなければならぬ・・・・・そこにおかしな現象が起きる。参院廃止論というのがある。しかしそれを考える以前に、選挙を衆参同時にやるべきではないか、とも感じる。

ただ選挙前の予想ほど自民党が伸びきらなかったようにも感じる。これらの問題に慎重に考えてほしいと思う層が案外多かったからも知れない。東京で原発反対以外は何もないように見える山本太郎氏が当選したの等その典型だろう。自民党のブレーキ役にはひょっとしたら公明党がなるのかもしれない。

この選挙結果で一つ考えたのはどのような選挙区制がいいのか、という事。完全な小選挙区制、つまり一区から一人であれば自民党はもっと勝ち、逆ならこんな勝利にはならなかったろう。選挙制度の在り方あまだまだ考えなければならぬ問題かもしれない。

最後に、これからしばらく国政選挙はない。参議院は3年後だし、衆議院も解散がなければ3年以上同じ体制、ということに成る。経済問題に加えて日韓、日中関係などの外交問題、エネルギー問題等腰を据えて検討してもらいたい、と考える。

 

註 ご意見をお待ちしています。

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読者からメールをいただきました。

A氏

参議院が衆議院と同じことをするなら無駄だ、参議院が衆議院と違ったことをするならそれは弊害だ。

名言かもしれない。要するにいらないということを言いたいのだと思う。かの橋下さんも実際はこう思って

いるのかもしれないが、それなら参議院になぜ候補を立てるといわれると答えられないので、口を閉ざして

いるのではないか、なんて勘ぐったりしている。

思えば民主党の3年半で国や国民にとって何か良いことがあったのかと思うとあまり見当たらない。

民主主義とは時間のかかるものだなあとおもったりする。

ときに党首が一党員に対して、党員をやめてくださいと懇願しても、本人が賛成しないと

沙汰やみになるなんてのも民主主義でしょうか。これだと民主党は真の民主主義政党ですね。

B氏

参議院選挙の結果は、メディアの予想どうりでしたね。良く当たるものですね。

 民主党はなぜ、衆議院、都議会、参議院の選挙で、かくも壊滅的惨敗を繰り返すのか、完全に民意が離れた感じですね。

 私は、3年前の参議院選挙の時、菅首相が突然消費税増税を打ち上げて、選挙に負け、「衆参ねじれ」になったのが、最大の原因だと感じています。

確かに、日本の財政事情と将来の少子高齢化を考えると、消費税増税は必要だし私も賛成である。

しかし、まだ政権基盤の弱い民主党にとっては、この課題は重すぎた。かつて、竹下内閣で消費税3%を導入し、

その時は所得税の減税とセットだったのに、その後の選挙で大敗して退陣に追い込まれた。

橋本内閣がそれを5%に引き上げて、やはり選挙に負けて退陣した。

 今考えれば、政権基盤の強固な自民党でさえ、消費税によって大きな代償を払わされたのだから、風だよりの民主党が壊滅的打撃を受けたのは当然のことだろう。

これは、国家100年の計にとって、消費税が必要か否かの問題とは全く別次元の問題であるが。

民主党は、ある意味ではまじめ、であったが、当分自分たちの時代が続くというおごりもあったのだろう。「竹下内閣や橋本内閣の時に比べれば国家の財政状態は破滅的である。

だから国民も消費増税に理解をしめすのではないか」と考えた、菅や野田は甘かった。

 今の安倍内閣にとっても今年10月に本当に消費税を8%に上げるのか、は正念場であろう。上げれば、支持率は大幅に下がるし、見送れば、国際公約を破ったことになる。

私は深刻な国家財政としばらく国政選挙がないことを考えると上げると思っていたが、最近の情報では微妙ですね。

 世界的に見て、ギリシャやイタリアでも、財政破たんすると、一時的に財政再建内閣ができた。しかし、すぐに国民が耐え切れなくなって、野田内閣から安倍内閣になったと同じ現象が起きた。

人間すべて、苦しくなれば、子や孫の幸せよりも自分の生活を優先してしまうのだろう。

政治家は選挙に負けるのが怖いからポピュリズムに走る。議会制民主主義の限界を感じる。

B氏のご意見について私の考え

  メールをありがとうございます。

今回の民主党の敗因はやはり景気ではなかったかと思います。

民主党には社会福祉等充実させ、支出を増やす考えは多くあったが、

収入を増やす考えはなかった、と言えるのではないか。

貴君のおっしゃる通り「まじめ」であったが、まじめな人間が成功するとは限らないというのも現実ではないか。

また万年野党であったため、本当の政治に慣れていなかった。

当初の八ツ場ダム問題、連坊氏が名をはせた事業仕訳などその典型ではなかったか

日本の状態をギリシャと同じテーブルで見ることはできないと思う。

ここに年収100万円(GDP)の男が二人いる。

共に500万円の借金をして、税金を毎年50万円づつ払っている。

しかし一方は一億の預金を持ち、他方は1億の借金を持っている。

前者は働かずして年間500万円の利子が入ってくる。後者は500万円払わなければならない。

日本とギリシャの関係はこれに似ていないだろうか。

消費税を上げるか否か、私にはバランスを見ていないので良くわからない。

上げるにしても少しづつにするような気がする。

政治家は選挙に負けるのが怖いからポピュリズムに走る。議会制民主主義の限界を感じる。」

はその通りとも感じる。

しかし民主主義は欠点の多い制度だが、ほかに替わるよい制度がない、ことも事実と思う。

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