1189「8月15日と靖国神社問題」(8月15日(木)晴れ)
またしても8月15日であり、靖国神社である。
今年は、この日、韓国野党の議員たちが靖国神社を訪れ、声明を発表しようとしたが、日本の右翼が怒号をあびせ、警官に誘導されて離れた場所での声明発表となった。実に無礼千万な話である。珍しく日本の右翼が役に立ったと感心。
「産経新聞ニュース」
靖国神社前で「安倍晋三政権の右傾化」を非難する声明を発表するため来日した韓国の左派系野党、民主党の国会議員ら4人が15日、靖国神社に向かおうとしたが、警察に押しとどめられ声明発表を断念した。同党の李鍾杰氏らは同日午前8時に声明読み上げを計画。機動隊が隊列を組んだ神社周辺では、取材に訪れた韓国の報道陣に対し日本の民族系団体関係者が「帰れ!」と怒号を浴びせ、一部が機動隊ともみ合うなど、騒然となった。
李氏らはタクシーで靖国神社に向かったが、約500メートル離れた路上で「危害が及ぶ恐れがある」と警察に制止された。一部議員はその場で安倍政権を非難する横断幕を広げ「軍国主義を復活させようという安倍首相の愚かさに強く警告する」と抗議し、警察に説得された末、引き返した。
・・・・・・大体なぜこういう連中を日本に入国させたのか。韓国は、最近は少少自国に不利な情報を流しているという理由で、呉善花氏の入国を拒否している。同国人すら意にそわぬものは、入れぬというような国の議員を、日本がなぜ受け入れなければならないのか。同じときに韓国の別の議員団は竹島に押しかけているそうである。
ウイキペデイア欄によれば、靖国神社は日本の軍人、軍属を祭神とする神社。1946年に東京都知事の認証により国の管理を離れて、神社本庁と包括関係にない単立宗教法人となった。
戦後に日本を占領したGHQは、1945年、靖国神社を焼き払いドッグレース場を建設する計画を立てていたが、賛否両論が巻き起こり収拾が付かなくなっていた。そこでローマ教皇本庁代表であり上智大学学長でもあったブルーノ・ビッテル神父とメリノール宣教会のパトリック・バーン 神父に意見を求めることになった。ビッテル神父は「いかなる国家も、その国家のために死んだ戦士に対して、敬意を払う権利と義務があると言える。それは、戦勝国か、敗戦国かを問わず、平等の真理でなければならない」とし、「靖国神社を焼却する事は、連合国軍の占領政策と相容れない犯罪行為である」とまで言ったという。
その結果残ったわけだが、安倍首相は結局靖国神社に参拝しなかった。残念であるが、米国からの要請があったとすればやむを得ないことかもしれない。
テレビで埼玉県桶川市の日本で唯一残る特攻隊の分教場や、山口県周南市の沖大津島の人間魚雷回天の基地のことを放映していた。考えようによっては生者の都合により断念させられたものだが、亡くなって行った本人はやはり靖国神社に祀り、参拝してもらいたかったのではないか、とも感じる。それがそのころの時代の流れであった。安倍首相の参拝は、私費による玉串料奉納のみであった。別の機会にもう少し静かな雰囲気の中で訪問してもらいたい。
代わりにいつものように全国戦没者追悼式に出席し、式辞を述べたがマスコミでいろいろ取り上げられている。「実際に述べた内容」は時事通信ニュースなどで紹介されている。
「(前略)いとしい我が子や妻を思い、残していく父、母に幸多かれ、ふるさとの山河よ、緑なせと念じつつ、貴い命をささげられた、あなた方の犠牲の上に、いま、私たちが享受する平和と、繁栄があります。そのことを、片時たりとも忘れません。
御霊を悼んで平安を祈り、感謝をささげるに、言葉は無力なれば、いまは来し方を思い、しばし瞑目し、静かにこうべを垂れたいと思います。
戦後わが国は、自由、民主主義を尊び、ひたすらに平和の道をまい進してまいりました。
今日よりも明日、世界をより良い場に変えるため、戦後間もない頃から、各国・各地域に、支援の手を差し伸べてまいりました。
内にあっては、経済社会の変化、天変地異がもたらした危機を、幾たびか、互いに助け合い、乗り越えて、今日に至りました。
私たちは、歴史に対して謙虚に向き合い、学ぶべき教訓を深く胸に刻みつつ、希望に満ちた、国の未来を切りひらいてまいります。世界の恒久平和に、能うる限り貢献し、万人が、心豊かに暮らせる世を実現するよう、全力を尽くしてまいります。(以下略、下線筆者)」
至極、的を得た式辞であると思う。そこにはあの敗戦を現在の日本の出発点とし、平和な国を築くという意思がはっきり感じられる。これに自分たちへの謝罪が含まれていない、日本は右傾化した、などと言う周辺国の非難は当たらないと思う。
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