1201「東北楽天ついに優勝」(926日(木)晴れ(825日日記ベース))

 

とうとう東北楽天が優勝した。

9223塁のピンチ、しかしここからが今期22連勝田中の真骨頂。西武の34番栗山、浅村を三振に切って取った。栗山には外角高めにストレート、一瞬ボールと思ったか、栗山は手が出なかった。浅村は外角低めのボール球に泳がされて空振り三振、ゲームセット。田中は、最後になる審判も迷うような微妙なところに、威力のある球をコントロールできるところが凄い。

今日はマジック2、序盤リードされていたが、2番手で出たハウザーが良かった。あの投球した後ホームがばらばらの変則投手は、打者までおかしくしてしまうのか。そして6回、とうとう今シーズンの打の活躍を象徴する二人の外人のうちの一人、ジョーンズが逆転打を放った。43、その一点差を守り切った末の勝利である。田中がガッツポーズをし、選手が一斉に駆け寄り、やがて監督胴上げ、興奮のるつぼだ。スタンドでは泣いているファンまでいる。

私は妙に判官びいきである。自分自身が今までの人生であまり主流に乗ることがなかったせいか、巨人、大鵬、卵焼きを拒否し、すねているのかもしれない。球団に行って応援するほどではないが、負けてばかりの東北楽天が妙に好きであった。

東北楽天、2004年に近鉄とオリックスの合併に伴い発足したチーム。田尾監督でスタートした。本拠地もなんと宮城県をフランチャイズとし、宮城球場を改造して作った。優秀な選手はほとんどオリックスが持って行き、失礼だが急場の寄せ集め軍団。2005年から参戦したが勝てるわけもなく最終成績は38971分(勝率.281)。開幕前から囁かれていた「シーズン100敗」こそ、辛くも免れたものの、5位の日本ハムとは25ゲーム差、レギュラーシーズン首位のソフトバンクとは51.5ゲーム差も付けられた。それが優勝しようとは・・・・・。

田尾監督の後に野村監督。この名監督のもとで腕を上げた選手が多かったようだ。野村監督が強い楽天の基礎を作った、その果実を今日星野監督が刈り取っていると言う者もいるが、本当はどうなのだろう。ブラウン監督を経て星野仙一が2010年より楽天監督就任。山崎や岩隈が引退、移籍などし、草創時代の選手はほとんど姿を消したようで若手が台頭してきている。球団は仙台にすっかり根付いた。2011年には東北大震災。震災前の夏、七夕の頃仙台等を旅行した。まさに東北楽天一色であった。大変であったろうが楽天の存在が復興の元気づけになったことは間違いない。

星野仙一、1947年生まれ。66歳と言うことに成るのだろうか。すぐれた監督と思う。彼はやさしく一方で厳しい。何時かは若手の戸村がなげた。ところが調子がよくない。味方が4点も取ったのに、4回裏追い付かれてしまった。ところが5回表に味方が7点。先発した投手の勝利投手の権利は5回を投げきったところでつく。いくらなんでも7点もリードしてくれれば追い付かれることもなかろう、勝利も間違いないだろう、と思えた。ところが戸村はあっさりかえられてしまった。

そのかわり、負けても好投しているかどうかは見ている。野球はしょせん点の取り合い、どんなに抑えてもこちらが点を取ってくれなければ勝てぬ。勝っているせいでもあろうが投手のローテーションを厳格に守っている。先発は5-6人、丁寧に追っていけば、次の試合に誰が投げるか、素人でも推測できるくらいである。シーズンは144試合、この長丁場を眺めた上での考え方だろう。それでいて、春には菊池と言う若手投手を、負けても、負けても使っていた。次代を担う投手、独り立ちしてもらいたい、という願いからであろうか。菊池は結局2軍に落ちたが、そちらでは好成績を残しているようで、また戻ってくるかもしれない。

ときどきファームの結果を見ている。楽天の投手枠は35人から40人くらいの様だ。いづれもそれなりの実績のある投手だ。しかしむやみに投手枠が増えることはない。プロ野球は一軍で投げてナンボの世界である。その一軍で投げさせてもらえるか否かは、監督の判断一つ。毎年何人かが消え、何人かが入ってくる。一方で監督は情におぼれることなくチームを勝たせねばならぬ!

さてこれからクライマックスシリーズ、そしてそこを乗り越えればセリーグの優勝チームとの日本一をかけての日本シリーズ。活躍を期待したい。陰で宮城球場、今ではクリネックス宮城で行わねばならないが、観客席の数がたりない、と心配されているとか・・・・。

それに続く来期。稲生等の記録を破って22連勝の偉業を成し遂げたマー君は、大リーグに行ってしまうかもしれない。三木谷社長は慰留に努めるつもりらしいが、個人の情熱をそう簡単に変えられぬ。しかし田中がいなくなれば、楽天がすっかりダメになってしまうかと言うとそうでもないように見える。打線は二外人を入れたこと、若手の台頭などですっかり元気になったし、投手も則本や美馬など若手を鍛え、準備しているのであろう。ハウザーは外人の中では若いからまだまだ使えよう。一昨年岩隈が移籍した後も何とかのりこえたではないか・・・・。東北に夢を、そして私にもささやかな楽しみを送り届け続けてもらいたい。

 

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