1215「吟剣詩舞のつどいで楓橋夜泊」(1117()晴れ)

 

新宿区生涯学習フェステイバルとして「吟剣詩舞のつどい」が開催され、私は合吟のほか「楓橋夜泊」を吟じた。

5日前、12日に詩吟の稽古が読売文化センターであった。

「月落ち烏啼いて霜天に満つ 江風漁火愁眠に対す 姑蘇城外の寒山寺 夜半の鐘聲、客船に到る。」

「姑蘇城外の・・」の部分の回しが出来ていない、と言われた。「城外の・・・・」、を76(ドシ)ときてそのあと5(ラ)に落としそのまま引っ張れ、と言うのである。ところが前々回は5に単純に落とすのではなく765765としろ、と教えられた。また本部で作成した教科書には76565としろ、と書いてある。どれが正しいのか。

わが家に戻って何度か練習、他人の物も聞いて「たぶん、先生は今の私の歌い方、実力では5に落とした方が安全」と考え、修正したのだろう。しかしどうも味が無い気がする。考えてみれば詩吟の回しなどこれでなければいけないなどと言うものはないはずだ。歌謡曲だって歌手は必ずしも楽譜通り歌わぬではないか。」と考え、自分流を考えることにした。5で引っ張るが途中で6にあげ、最後はピシリと止める。これを結論とした。そしてこれに向かって何度か練習。

然し本番が近づくにつれてだんだん不安。「教えられたとおりでないがいいだろうか。失敗は許されぬ。」そう考えると、アドレナリンの分泌でもおかしくなるのか、わからなくなってしまう。

本番は歌詞カードを見ながら歌う者もいるが、そんなことはしたくない。すっくと立ち、正面を向き手は握って脇に着け、堂々と歌いたい。大体歌謡曲の歌手だって歌手カードなんか見ないじゃないか。しかし度忘れという事はないだろうか。時間が迫ってきて、そっと本番をイメージして小声で歌ってみるがだが、文章が思い出せないことまである。

「これはいかん、声を出せばリラックスするだろう」と4階のリハーサル室に行く。ところが私が何とか吟じて見せると、大先輩のAさんが「音程があっていない。」と言い出す。Bさんが「高音を上げすぎるからだ。もっと押さえて」。それでやっと少し正常に戻った。そうだ、歌謡曲でも高音を思い切り上げすぎて、音程がずれるのが私の一番の問題点・・・・もういちどやったところ、まずまずであった。

私は50番目。歌いだす順番を待っていると霞穂会の会長C氏がやってきて、「ま、水でも飲んで・・・」と紙コップを差し出してくれた。これでまた少し落ち着いた。本番では題名をいい、歌いだすと妙に落ち着き、それなりの吟ができたように感じた。歌う以前の基本として五箇条の御誓文?なるものを考えている。@姿勢と服装 A口とマイクの距離 B尻の穴を閉じ、腹に力を入れて声を出す C口を正しく動かし、母音返しをする Dバックの音楽にあわせる。Dは尺八の場合は合わせてくれるが、テープで決まった共通のバックになる場合には、これに合わせるという意味。これらも案外うまくできたように感じた。幸い戻ると「私にしては・・・」と言う枕詞が本来は来るのだろうが「良かった。」と先生も含めて周囲に言われ大変うれしかった。ただしどっと力が抜けた感じがした。

もっとも「体を少し降ったから、首がマイクから離れた時があった。その時はよく聞こえなかった。」

「出だしが少少不自然であった。」などの指摘があった。これらは今後の課題。

吟剣詩舞と言えば花はやっぱり剣詩舞。鍋谷宙太君と言う小学生くらいの男の子、「川中島」(不識庵機山を撃つの図に題す)を踊り、アトラクションでは「白虎隊」の剣舞指導を大人と一緒にして見せた。もう何年もやっているのか、様になっている。大変かわいい。しかし子供は彼だけ。昼間の大会委員長Dさんの挨拶でも「詩吟をやろうとする人が年々減っている。みなさんもお子さんたちにも勧めて・・。」と演説。

最後は宗家、会長の吟詠である。C氏も118番目に「中庸」を堂々と吟じた。

126吟、いよいよ最後である。「それではこれが「今日の吟じ納め」になります。」と司会者。

吟じるのはあのDさん。楚々とした和服姿の女性であるが、お弟子さんが他の派にくらべて断然多い。従って勢力も強いのか大会委員長を務める。吟題は「菊花」、白居易の作らしい。「最後にしっかり締めてください。」の声が会場からかかる。Eさんの尺八がなり初め、吟じ始める。ところが次の言葉を度忘れしたのか出てこない。顔を覆ってしまった。もう一度やったがまた繰り返し。三度目でようやく最後まで歌い切ったが、あがっているせいか迫力が無いように感じた。

人間、だれでも時に上がる、するとおかしなことになると感じた今日の大会であった。終わっていつものように行きつけの居酒屋で飲み会。

家に帰ってウエブサイトで「緊張であがることへの対処法」を調べると次のページが出てきた。興味のある人はどうぞ   http://reeeeeelaxation.web.fc2.com/menu2-5.html

 

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