1223「今日は何の日?」(12月10日(火)曇り)
今日は何の日か知っていますか。
太平洋戦争開始は12月8日。今日はノーベル賞授賞式が行われているのだそうだ。日本人が今年は受賞しないとなると、マスコミは面白くないのか報道しないけれど・・・・・。
実はウエブの「今日は何の日」から引用している。ずっと下の方に「憲法記念日」(タイ)とあった。解説に1932年のこの日、タイ憲法が開催されタイが立憲君主制に移行したとある。もっともこれは現在のバンコク王朝による絶対君主制から立憲君主制への移行であったのだが・・・・。
現在のタイのデモの引き金は恩赦法と呼ばれる法律を、与党が数の力で強引に下院で可決したことに対する反発のようだ。活動家の罪を免罪にするというものだが、真の目的はタクシン元首相を免罪にするというもの。タクシン首相は地方の農民や貧困層のかさ上げを図るための政策を打ち出し、農村部では人気が高い。しかしバンコクでは圧倒的に反タクシン派が強い。選挙をやればタクシン派が勝つ事は間違いない。しかし反タクシン派はタイ全体のGDPを生み出している比率では高い。経済発展を支えているのは自分たちであるから自分たちがやるようにやりたい、というのが根底の主張。そしてこれに反王政派の者まで加わるらしいからややこしい。
しかしデモの主導者が「選挙をやっても現政権側が勝つに決まっている。人民会議を作り、そこできめろ。」と要求しているとか。自分たち中心の人民会議を作れ、と言うのだろうが、これは明らかに世界の流れである民主主義とは相いれない思想。
少数の税金を払い国家を支えている層と、大多数のそれにたかって豊かな生活を送りたいと願う層の争いは、アメリカでも日本でも中国でも、起こっているように見えないか。別の見方をすれば、これこそが個人をベースにした民主主義の問題点ともいうべきか。
おりしも今日は世界人権デーでもある。サイトを引用すれば
「1950(昭和25)年の国連総会で制定。国際デーの一つ。1948(昭和23)年のこの日、パリで行われた第3回国連総会で「世界人権宣言」が採択された。「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利とについて平等である。」で始る全30条と前文からなっている。」
そんなことは起こっていないし、起こってほしくないと思っている者もたくさんいる。そしてその民主主義と言う言葉は、国家間の話になるとまた変わってくる・・・・。
北朝鮮で張成沢氏が失脚した、との報道。北朝鮮・・・・民主主義とは反対の独裁国家。
張成沢氏は金正恩氏のおじであり、後見人と目された文字通りナンバー2の人物。朝日新聞デジタル(朝鮮中央通信)によれば「政治局拡大会議では張氏が正恩氏による「唯一指導体系」に反して自らの勢力拡大を画策し、「財政管理での不正や、国の貴重な資源を安値で外国に売り払う売国行為を働いた」と指摘した。」という。真の狙いはミサイル発射に反対しただの、独裁体制の確立だのいろいろ言われているがわからない。しかし北朝鮮が各国の輸出規制などの締め付けで経済的に苦しいことは明らか。そんな中で報道が正しいとして財産管理での不正行為や売国行為を働いていたとすれば、看過できず、そのようなことが起こってもおかしくないのかもしれない。然し顔には殴られたらしい後を残し、手錠のようなものをはめられ、議場から衛視に引き立てられてゆく姿があまりにも痛々しい。
北朝鮮の一党独裁体制がいつまで持つか、という事は時々囁かれる。それ故たとえ北朝鮮の内部におり、しかも大切に扱われている人物であっても、これらを聞けば「逃げ出す体制も作っておいた方がいい。」と感じるのは当然であろう。「御身大事!」
同じようなことが中国でも起こる。あの薄熙来事件を思い出せばいい。もちろん「薄熙来氏」は不意性蓄財をした悪い幹部であったろう。しかしあの事件が報道される半年か1年前に大連に行ったとき、ガイドが彼を持ちあげ、街が彼のおかげで今日のようになった、としきりに強調していたことをおもいだす。
是もTVで見た話。ある中国の反体制主義作家の話。「かっては共産党は寝ても覚めても階級闘争、階級闘争と叫んでいた。権力を得た今日、言わなくなってしまった。」
あらゆる問題で個人の心の奥底の考えを忘れてはいけない、と考えている。個人の中で、天下国家を考えて行動する部分は、実は少ない。しかしかしこい人は心の奥底を隠し、さも自分は天下国家のために働いているように、正義の士としてふるまう。
政治家のことばかり書いたけれども最後にこの方針はマスコミ世界にも当てはまる。彼らの至上の目的は視聴率であり、売上であるのだ。
一人の人間の意見をむやみに強調させず、正義の仮面をかぶり、全体としてはよい方向に導く仕掛け・・・・これを民主主義と言うのかもしれぬ。「民主主義は良いシステムではないけれどもこれに替わるほどよいシステムはない。」・・・・誰の言葉であったか?
註 ご意見をお待ちしています。
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