1227「初島で人生談義」(12月26日(木)-28日(金)
暮の人々が忙しくしている中を、高校時代同期のA君、B君と熱海初島の豪華リゾートホテルですごしてきた。会員制のクラブでA君が大金だして会員になっており、残り二人はそのお相伴?にあずかったもの。
三度の豪華な食事を楽しむ、雨上がりに一周しても1時間もかからぬ島を散歩する、広い温泉に入る、TVを見る、政治や経済談義をする、人生談義をする、海に飛来する鳶を眺め、写真を撮る、海の向こうに見える朝焼けの藤の写真を撮る、後は寝る、そんなことだけで2日間を過ごした。いつか陽気の良い時に来たときは近くのリゾート公園で半日ハンモックに乗り読書などして過ごしたが、天気が悪く、その上寒波到来でそうもゆかぬ。それだけで我々は大満足であった。
しかしこういうすごし方は案外老若男女を問わず受け入れられるのかもしれない。会員制のリゾート地・・・設立時には資本がいるため高額会員権で金を集めるが、何年もたち、事情が替わってくると、必要なのは運転資金、其のため、法人会員券など多く発行し、集客に努力せざるを得なくなるという事か。若いカップルや子供連れが以前に来た時にくらべて多くなっていた。「地下にプールがあるのさ。」との声、子供たちはキッズルームやプールで遊び、後はゴルフ場を思わせるくらい広い庭を飛んで回っていればそれだけでたのしいのかもしれない。「ここも最初に建てたものはとっくに変わったのだろう。」とB君。思いきり贅沢に作ってある。バブル期にそれこそ金に糸目をつけず作ったのであろう。しかしここがそうかどうか知らぬが、その後オーナーの替わってしまった物件は多い。時代の流れという者かもしれない。
「このホテルも最初から転売を目的として建てたのかもしれないな。」とB君が妙なことを言う。
「俺の昔の仲間は最初から将来転売する目的で会社を作った。事業部を7つも作った。それぞれに利益を上げず税金は逃れるようにした。一方で決算内容はよいように見せかける工夫をした。両親が金持ちであるが、どうしようもない息子を抱えているケースは多い。息子の将来に悩んでいる。そういう者に「資金を**だけ出していただければ、私の会社の事業部の一つを独立させて息子さんに社長になってもらいます。委託していただければ運営もして差し上げます。」等持ちかける。興味を持つものが多く、とうとう3つを売ってしまった。本人はウハウハの遊蕩三昧。」
「しかし彼は3つ売ったところで若死にしてしまった。するといろいろ意見の対立が起こった。最大のものは「会社を「利益をだし、良くして行こう」と言う者」と「会社は金儲けの道具、どのようにそれを種にして儲けようか、と言うグループ」の対立だ。俺は「個人的にはこの広い社会「法律に触れない範囲であれば何をしてもかまわない。」と考えるのだが・・・・。」
「またその若死にした男が幸せであったかどうか考える。もともと人生が幸せであったという事はどういう事だ?思いきりやりたいことをやって、最後は痴呆症かチューブ人間になって死ぬのと、何もせず平凡無事に生き、畳の上で安らかに死ぬのとどちらが幸せなのか。そう考えれば少少危ないことをしても酒池肉林を夢見るのもよいではないか。」
「ただ案外人は、立身出世あるいは金儲けをするかは工夫をし、先人の努力にも学ぼうとする。しかしそれを得た後どうするかは学ばぬ。「金はいくらでもある男が、余命6か月と診断された。男は同じような宣告を受けた黒人自動車工場経営者と、自分たちのやりたいことをリストアップし、それをやろうと旅に出かける。」・・・・そんな内容の映画を見た。本当にやりたいことなんて案外明確でなくないものだ。」とコメントを入れると
「それはそうだ。そして人が考えに入れなければならないのは死だ。人が死ぬという事を採算計算に入れて、保険会社はもちろん国家も会社も老人ホームも皆成り立っている。しかし一方で人は案外自分の死と言う者を忘れている。」
「自分が稼いだ金を使いきって死ぬものは少ない。死と言うものがいつやってくるかわからぬ、それまで生きねばならぬという不安があるから財を蓄えようとする。そしていつの時代も先のことは分からぬ。為政者はそういう不安な老人から金を引っ剥がして若者や弱者に振り向けようとする。これは今の内閣も同じだ。」
そして二人で到達した結論。「お互いにその死と言う奴を認識しなければならぬ時になったか。こうなったら一日一日を面白おかしくいきたい。」
TVをつけると安倍首相がとうとう靖国神社参拝を断行したとのニュースが流れていた。「国家のために尊い命をささげた人々を悼むのは、日本人として当然。今回の参拝はそれ以上でもそれ以下でもない。」そんな風なことを言っている。私たちも同感。やりたいこと、やり残したと感じることをしてゆきたい・・・・。
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