1229「私のお正月」11()晴れ2(晴れ

 

(元旦)あけましておめでとう。今日一日、全く一人である。

4時半ころ起き、正月故雑煮と作る。雑煮用の鶏肉、小松菜、サトイモ、大根、其れに餅を一つ入れただけの雑煮。今年はお重はつくらなかった。きれいに並べても意味がない。皿にガールフレンドのAさんからもらった煮物等並べ簡単に済ませる。

日記を書き、ラジオ体操に行き戻ってくる。元日から二つもぼけによる失敗。日記を書いているときに気が付くともう時間がない。あわてて自転車で公園に駆け付けたが、帰りはすっかり忘れて歩いて帰ってきてしまった。ようやく自転車を取り戻して玄関に入ると、ピッピッピッピッという小さな音が聞こえる。音源を探すと、ようやくガスのつけっぱなしに気が付いた。

大した用事もない。9時ころになって家を出て荻窪のヴェローチェに行く。ほとんどの店が閉まっている。窓際の席に座って文庫本を読む。

11時ころ外に出て時間があるなら靖国神社にお参りに行ってみようかと考えた。数年前、この神社に来た時に植え込みの何本かに「ラバウル航空隊**師団」など書かれたタグがついていた。その時まだ多くの人がこの神社に思いを持っているのだ、と感じた。

市ヶ谷駅を降りたときはそうでもなかったが、神社に近づくにつれて人が多くなった。駐車場待ちの車がずらりと並んでいる。1時間足らず、列に並んで賽銭を投げ入れ手を合わせてきた。若者ももちろん多いけれども、じいさんばあさんと一緒に来ている者、車いすや杖に頼ってきている者も目立った。ほかの神社と違うところだろう。

ほんのちょっとの振る舞い酒を飲んで外にでた。すき屋でカレーライスの昼飯を食った。

家に戻ると郵便受けに年賀状がどっさり来ていた。今年はもう年であるからといつもより3割くらい減らした。しかし先方はそんなことは予想していないから型どおり。

友人B氏からのメール:「年賀状というのは昔は書初めしてその後投函したということですが、それだと郵便局がパンクするので予め預かって新年に配達するというシステムを確立したんだそうですね。」こちらから出してない年賀状が30通以上もあった。その返事を書くなどして時間を過ごした。

今年は元気に、健康には分かるけれど何を目標に生きたらいいのだろう。いろいろ考えた末「背筋を伸ばして歩くことを心がけよう」と考えた。昨日Aさんと昼食をしたときに言われたのである。「「背中を伸ばして・・・最近年寄りっぽくなっているわよ。ゲーリー・クーパーみたいにカッコよくいたいんでしょ。」

2()晴れ) 弟夫婦が呼んでくれた。毎年正月2日は弟夫婦が私を招待してくれる。豊田まで送り迎えしてくれる。有り難いことである。そこから唐木田…弟の家のあるところ。天気はうらうら晴れて気持ちがいい。

今日は弟の4歳になる孫娘が来ていた。娘夫婦が昨日来て彼女だけが残ったらしい。

なんと元気なのだろう、なんときれいな目をしているのだろう、なんと素直なのだろう。一緒にいるだけで若返る。

私が4歳の時、昭和20年5月、横浜空襲、生まれたばかりの弟を背負った母に連れられて、どこかの会社の寮が真っ赤に燃えているのを見ながら、坂の上の防空壕に逃げ込んだ。私の記憶はここから始まる。彼女の記憶も今あたりから始まるのか。

昼食。数の子、フォアグラ、楚蟹(ずあいがに)、酒は久保田・・・・・値も高いが、一人の正月では売っている一単位が多すぎて買う気が起こらぬ食物ばかり。おいしく食べた。もっとも歳のせいかすぐ腹いっぱいになった。

アパートを弟と共同経営で経営しており、その打ち合わせを行った。この時ばかりは孫娘はオフリミット。隣室で行った。

終わって孫娘もつれていつものように小野神社(通信727参照)にお参りに行った。神社の階段を元気良く登る孫娘を見て母の日記を思い出した。昭和21年ころ、空襲で家を焼かれて信州の田舎に疎開していた。そこにあった和神社にお参りした。母の日記に「元気に登る子達を見ると涙が出てきた。」とあった。比べれば今は何とも平和な時代!!

小野神社、今年は振る舞い酒をなくして少し規模を小さくしているようにも感じたが、それでもファンはそれなりにいる様子でにぎわっていた。鳥居の下のドラム缶にくべた薪が勢いよく燃えている。神社の奥少し登ると小さな小さな牧場があった。黒い牛が3頭、孫娘が熱心に見入っていた。

私はあのカラオケ装置を持参した。それなりに場が盛り上がった。私がそれなりに歌ってみせると、孫娘が「うまい」と言ったようであった。この子はきっと音楽の才能が素晴らしいぞ!私の藝術?が分かる!!もっともまだ歌を歌うところまではゆかないのか、「シャボン玉」、「はとぽっぽ」など聞かせるが歌ってくれなかった。来年は聞きたいものだ。

 

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