1245「米国版:お土産狂奏曲」(3月7日(金)曇り
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今回私からお土産をもらった人はこのエッセイを読むことを禁ずる!!
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海外旅行でいつも気になるのがお土産。
安くて、もらった方がありがたいと感じ、しかもかさばらない物。
今回参加したパックツアー「アメリカ大自然紀行」
最初の御土産は是を考えなかったために失敗。陶製の可愛い蛙とトカゲの置物をかった。レジに持って行って、壊れないようにうまくパックしてくれ、と言うと「専用の箱がございます。」と詰めてくれたが、その大きいこと。トランクケースの3分の一くらいしめ往生した。
食品等の安いお土産、自宅向け:これを実現するために大抵地元のスーパーマーケット等による。今回もガイドが気を利かせ、明日は帰国と言う日に連れて行ってくれた。
そのスーパーのお菓子コーナーにゴデイバのチョコレートが陳列されていた。
一袋5ドル、つまり500円程度の物が棚にごちゃごちゃ押し込んである。帰国して調べたところ、12個入っていたから一つ40円見当か。日本のゴデイバの売り場の一番目立つところに並んでいるものは、粒単位で確か400円くらいする。バレンタインデーだ、ホワイトデーだと言うと奮発するが、庶民にはなかなかきつい。
「いの一番」にそこにたどり着いた私は、これなら受けるだろうと4つほど買った。
ところが後から来た同行女性たち、おばさんたちのすさまじいこと。
10個単位くらいでぼんぼん買い物かごに詰め込む。棚はすぐに空になった。あさましい?遅れてきた私の友人はありつけずがっかりした様子であった。
「なんて言ったってゴデイバよ。」
「この前タイに行ったとき地元の物を買っていったら、嫁にせせら笑われ「ゴデイバはなかったの。」と言われたわ。」そんな調子の会話が流れている。
もう一つ二つ買おうかと考えたが、あきれて近くの棚を見た。するとゴデイバではないメーカーの物もほぼ同じ値段で並んでいる。私はハーシーのマカデミアンナッツ入りを買った。
ハーシー。よく覚えている。昭和23年ころ、私は幼稚園に通っていた。そこに双子がいて、一人がハーシーの板チョコのひとかけらを銀紙に包んだまま暮れた。食べてみて、世の中にこんなおいしい物があるのかと思った。あまりうまくて銀紙まで食ってしまったから友達があきれていた。・・・・腹を壊さなかったから、あの銀紙はどこに消えた?ハーシーチョコレート社、アメリカ最大のチョコレート会社。しかし今では日本ではあまり人気はないようだ。
おばさんたちを見ながら感じたこと:@日本人はずいぶん贅沢に成ったなあ Aゴデイバは日本人にうまくブランドイメージを植え付けたなあ。
同じようなことが、ラスベガスとロスアンゼルスの間にある「アウトレット」でも起こった。「コーチのバッグがユニクロ気分で買えます。」とガイドが言う。コーチ:しなやかなのに耐久性のあるバッグ。それが、それだけ安いという事だ。
バスを降りるとおばさんたちが飛び出していった。コーチの売り場はデパートの目玉商品売り場と化した。おばさんたちは5つも6つも抱えている。私も買った方だから、あまり大きなことは言えないが・・・・。確かに安い。もっとも後ろの方で声がした。「どうせ東南アジアで作らせているのよ。アメリカ製と言ってもわからない。」
定価はずいぶん高い。その値札を付けたまま、大きな看板を建てたり、割引カードを配ったりして安値攻勢をかけている。レジで店員が意地悪な質問。「値札は取っておきましょうか。」おばさんの絶叫!「そのままつけておいて!」もらった人へのやさしい心遣い?
イタリア旅行に行ったときアマルフィーでやはりバッグを買った。あれも比較的安かった。帰国してイタリアの場合イタリアに来た中国人を集めて高級バッグを作らせている、という記事を読んだ。真偽のほどは分からぬが人間の考えることは同じ。
わが家に戻った。かさばった陶器の蛙は我が家に飾ることにした。コーチは娘たちに送った。ガールフレンドのAさんと一緒にゴデイバのチョコレートを食べた。ただし馬鹿正直な私は最初に値段を白状してしまったから、彼女は「普通のチョコレートと同じ味じゃない。」と笑っていた。たしかにこれならハーシーだろうとモロゾフだろうとサンメリーだろうとあまり変わらぬかもしれぬ。しかし高級品と信じて食おう。ぽりっ!
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