1251「追突事故」(328日(金)晴れ)

 

3月にしては日差しが強く暑い。私は上着を脱ぎ、そのうちにチョッキも脱いで運転。

新座の料金所を過ぎ、外環への分岐も過ぎ高速道路の出口までもうすぐ。ところが車の多いこと、大渋滞である。前の車は10mほどいってすぐに止まる。その繰り返しである。クーラーを入れたが妙に眠気が襲ってくる。ガン!突然大きな衝撃。はっと気が付いたがもう遅い。

意識がもうろうとする中、前の車に追突してしまったのだ。運転中に眠気を感じる・・・・私は時々それがある。そのため意識をはっきりさせるようずいぶん苦労しているが・・・。事故後、車が混んでいて、こんなところでは止めようもない。仕方なく前方車の指示に従って、高速道路をおり、近くのファミマの駐車場に車を入れる。相互に確認したところ、幸い怪我のようなものはないようだ。車は両方のバンパーあたりを中心に結構損傷している。向こうは私くらいの爺さんだが、人は悪くないようだ。「いや、こういう事故は誰にでもあるものですよ。」と言うが・・・・。まずは警察に連絡。それが終わると保険会社のソニー損保などに連絡。

やがて警察が到着。車の車種、ナンバー、住所氏名、電話番号、運転免許証、自賠責証明書などの提示、定期点検証明書が必要なのだが、自宅に置いたままであった。警察は「現場に車を止めなかったことは正解です。あんなところで止めたりすると、別の車に突っ込まれ二次災害、三次災害を起こすことがあります。」とのこと。最初に練馬警察が来たが、現場は埼玉県の管轄らしく所沢警察に引き継がれた。ソニー損保には事故証明、相手の連絡先、車のナンバー等が必要。「保険は先方車については無制限、こちらの車については25万はいっております。」ともいう。先方車は「わ」ナンバーのレンタカーであった。仕事を早めに終えて帰宅する途中であった、と言う。「後は先方車の保険会社(トヨタレンタ)と交渉して処理します。」とソニー損保。

私は、普段、ほとんど運転しない。しょっちゅうバッテリーがあがって、先述のソニー損保を呼ぶ羽目になっている。そのことが事故に影響していることも否めない。もう70歳を大きく超えた。この1月に車検が2年で満期になった。コロナは定年になった時に買ってもう12年。しかしその間に3万キロ足らずしか走っていない。免許も6月に更新である。そこでよほど廃車にして運転はやめようかと考えた。しかし友人等に聞いてみるとこの年齢ではいくらなんでも若い。そこで次の定期検査まで待とうと考えた。70歳を越えると高齢者講習も受けねばならぬが、それも受けた。そんな状況での追突事故。

そういえばあの場所は追突事故の相当起こりやすい場所であるらしい。料金所を出てから降口までの距離が長い。混みやすい。そういえば左右には「追突事故注意」の幟がずらりと並んでいた。

今日車を運転する気になったのはやはりバッテリー上がりの警戒。それにもう一つ、昨日孫娘の大学合格祝いをやったが、そのことを所沢の墓に眠っている亡妻に報告してみたい気になった。亡妻は長い闘病生活の末、18年前膠原病でなくなった。52歳であったか。その彼女が死の床に合ったとき孫娘が初節句を迎えた。先方の希望で木彫りの内裏様を贈った。その時彼女が「初孫の節句まで生きることができた。」と嬉しそうにしていたのを思い出す。

順調に運転し、所沢聖地霊園には10時ころ着いた。次女の亭主のお母さんもここに眠っているから、そちらと合わせて二カ所お参り。人影はあまり多いようには感じなかった。花を添え、線香をたき、手を合わせ、亡妻に語りかけた。「人は死と共にすべてを失う。」と少し感傷的になった。その帰り道での事故。

色々処理に手間取り、家には2時ころになってようやく戻った。今日はAさんと夕食を取る予定になっていたが、その準備をする気にもならぬ。あのガツンという衝撃が頭から離れぬ。「これも人生の一経験」と自分を慰めるが、それに随分無駄な金を使うものだとも感じる。

こちらの車の修理は25万では終わらないような気もする。昔テニスに行った折、赤信号停止中にぶつけられたことがある。あの時もだいぶ後ろをやられた。修理費用が確か30万位かかったのを覚えている。もっとも其の時は当然向こうが払ったが・・・・。

25万を超えた分であるからそれほどにはなるまいが、海外旅行に行く費用などを考えると随分高く感じる。もったいなく感じる。その上ソニー損保は「今回保険で払えますが、来年度から保険適用の際の等級が三つ下がります。5万円台のものが同じ内容で9万円台になります。」そうか、保険会社はこうやって事故処理料金を回収するのだ、とも感じた。

夕方、ようやくタイに赴任していた息子から帰国した、との電話があった。来週にでも我が家に来るのかもしれない。この際やっぱり運転をやめるか?と弱気な考えが頭をかすめる。元気なく、Aさんとの夕食もあっさり済ませ、早めに床に就いた。Aさんは「でも大事故でなくてよかった。」と安心した様子であったが・・・・。

 

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