1253「私の車とのお付き合い」(4月3日(木)晴れ)
あの事故で結局車の運転をやめることにした。
大学生の頃小遣いで運転免許に挑戦した。社会性のなかった私は教習員といつも問題をお越し、仮免まで23時間、結局39時間たって免許取得をあきらめてしまった。
それが大学院に行った頃「土浦で免許を取らせてくれる。」という情報を手に入れた。
そのころは田舎の教習所、免許は確実、上野から迎えのバスまで出るという。
確かに易しかった。路上は2回とにかく出ればよかった。
車輪を側溝に落として教習員と帰ってきたものがいた。「あれでも1回か。」みんな囁きあったがセーフであった。仮免で車庫入れが何度切り替えしてもできず、挙句の果て止まっている車にぶつけたものがいた。流石に落第・・・・・。
さすがに私は23時間でめでたく免許取得。しかし経済環境も許さなかったし、そんな風にとった免許であるから自信があるわけはなく、ペーパードライバーですごした。一度夏休み軽井沢にある大学教授の別荘で過ごしたが、その時はレンタカー、いろいろ問題を起こした。
私が再び運転をするようになったのは1989年、48歳の時である。会社はイギリスのチェスターというウエールズも近い都市郊外にあるシェルと言う研究所に社員を定期的に派遣していた。其れに選ばれたのである。もうそのころには留学生?専用の住宅まで会社は用意していた。しかし住宅街とはいえ、家の向かいはハムスターも見かける牧場。そんなところであったから運転は必須であった。
オースチンの中古を買った。しかし車庫入れが出来なかったり、友人の家に行ったところ花壇に乗り上げたり、スーパーから帰ったらどこでぶつけたか前照灯が損傷していたり・・・・。車もあまりよい物ではなく、あるときなど研究所から出た交差点でエンスト、どうにもならず、車を放り出して近くのガレージ(修理工場)に駆け込んだこともある。しかし大きな事故は起こさず、オースチンのおかげでイギリスを北から南まで随分ドライブすることができた。朝日をあびてウエールズへ続くハイウエイを気持ちよく飛ばしたことを点景として思いだす。
日本に帰って車を買うことにした。トヨタのマークUの中古。その買いたての車を息子がいじり、早速傷をつけたのをよく覚えている。結婚して20数年目。カミサンは膠原病で元気がなかった。その車で郊外に行くことも多かったが、病院の送り迎えにも使った。そのカミサンが他界し、2001年に会社を定年で辞めた。
それを機会に車も新しくしようと今のコロナを買った。そのころコロナがもうトヨタでは販売をやめるころであった。旧型品という事で新車ながら随分負けてもらったことを覚えている。しかしだんだん運転をしなくなっていった。健康でいるにはまず歩くことだ、車に慣れてしまうと歩かなくなってしまう、そんな風に考えた。その上器用でない私は車庫入れがいつまでたっても苦手であった。縦列駐車など、何度やってもうまくできなかった。事故も怖かった。昔安全教育で「ひやりはっと」と言うのを教えられた。一つの重大事故の陰には300のひやりとした経験がある。・・・重大事故はなかったが「ひやりはっと」は何回か経験した。
最近はほとんど運転しなくなっていた。2,3年前は、九州や四国に出かけてそこでレンタカーを借りて運転したことはあったがそれも少なくなった。私の家は敷地の奥にあり、そこに至るまで4メートル道路が20mくらいつけられている。と言うより消防法上つけなければいけないのだ。その道路に車をいつも放っていた。時々運転しようとするとバッテリーがあがっていて、あわてて修理を依頼する羽目になったことが何度かある。税金等はばっちりとられた。車は次第に劣化し、2年前の車検では「塗装が劣化し、生地が出かかっている。オイルで拭くなどこまめに手入れをしないと錆びだらけになってしまう。」と警告された。1年前、墓参りに行き帰りに給油しようとしたところ「このタイヤはひどいですよ。運転中にいつバーストしてもおかしくない。」と言われた。やむなく財布に残っていたなけなしの数万円払って交換した。タイヤは買ってから一度も交換したことが無かった。
今年は免許更新の年、車検も受けたばかりである。それでも運転は続けようと高齢者講習を受けた。問題はなかったが動体視力と言うのが随分落ちていた。「慎重であり運転に支障はないが反応力は劣る。」と言うような判定であった。その矢先日の墓参りに行った帰りの事故であった。暖かいえんえんと車が渋滞する困った状況であったとはいえ、ああいうところで緊張が緩むのは歳のせいであったかもしれない。そんなことを色々勘案して車を止めることにしたのだ。
歳を取れば運転はできなくなる。皆さんは何歳まで続けますか。
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