1286「東北三大祭りツアー」(8月8日(金)曇り)
東北三大祭りツアーというパック旅行に参加していってきた。秋田の竿灯祭り、青森のねぷた祭り、仙台の七夕祭り。台風が接近しており、天気が不安定でハラハラのし通しであったが、とにかく楽しめてよかった。
行く前に友人からメールをもらった。要点部分をコピペすると
「しかしふと考えると、神輿を担ぐ人がいないから、日当を出して他からやとう。子供も少ないので、よその児童会みたいなところから、来てもらう。例によって事務局みたいなところ・・・お神酒所というらしいのですが、それとか盆踊りの舞台を作って仮設をします。その仮設も基本的にはとび職とか職人を雇ってつくってもらうのですね。それらに充てる費用のため寄付を集めて、寄付した人の名前と金額をお神酒所の掲示板にはりだしています。形式的には我々が子供のころからの形式を踏襲しています。
しかし、よく考えると誰のために誰を喜ばすための行事なのか。」
この問題の答、今では、少なくとも三大祭りのような大きなものでは、目標は観光、人集め、商売ではないか、地元の人々が浮かれて騒ぐのは二の次ではないか、と感じた。
三つの祭りのうちで一番盛り上がって、人々が熱狂していたのはねぷたであったような気がする。その部分の日記を抜粋・・・・私は結構律儀で旅に出ると日記を毎日書く。
「・・・・7時過ぎから本格的に山車が動きはじめる。大きなものが今日は26本も出るとか。.ここもNTT東日本、JRなど企業系が多い。図柄は雷神、怪傑自来也、新田義貞など古い物ばかり。似たような画きぶりばかりである。デザインから完成まで1年かかるのだそうだ。今年でた山車は来年も使うものがあるのだろうか。
山車の前後に太鼓を鳴らすおはやしと、それ用の衣装をまとった「はねこ」たちが「らっせ、らっせ」とおどりながら続く。どうしてこんなに馬鹿騒ぎをするのだ、な言ってみても始まらぬ。観衆も合わせてどんどん盛り上がってゆく。
8時ころから雨がひどくなってきた。もう写真撮影は諦めて、私たちは立ち上がり手を打ちながら応援。私は「帰ろうか」と声をかけるが同行のガールフレンドのAさんは、「もう、来られぬ。」とまだまだ居たい様子。結局8時40分、ほとんど最後の山車が来るまで眺めていた。
熱狂した「はねこ」たちがあの鈴を観客席に投げ込む。拾うと幸せが来るとか。桟敷から手を差し伸べては猫と握手する者もいる。我々のグループの一人のおじさんは道路におりはねこたちと一緒に白い髪を振り乱して踊っている。らっせ、らっせ、どういう意味か分からぬ。然し翌日には腰を痛くするものが続出するとか。」
こんな調子である。秋田の竿灯の方は
「・・・・7時過ぎからパレード。幸い天気はどうにか大丈夫で、竿灯を寝かせたまままずは入場。それにしてもこの動員力、地元の企業なども協賛出展させられるらしい。その数230本。こちらはあのスマホカメラで写真を撮ろうとするがなかなか苦戦。
ようやく合図とともに竿灯が立てられる。竿灯の提灯は米俵を模したもので、標準的なもので提灯46個、重さ50キロとか。其れを肩に載せ、おでこに載せ、さらには膝に乗せてうまさを見せ合う。風が結構強く竿灯が大きく揺れ、ぶつかり合い阿、時には倒れる。然し大人も子供も夢中。ことにこどもは小さめの物を独占し、私にもやらせろとはしゃぎあっている
おはやしが鳴り響き、観衆からは「どっこいしょ、どっこいしょ」の掛け声がかかる。提灯が燃え出すことが無いのだろう。仕掛けを知りたい。・・・・・一度おろし、一休みしてもう一度。しかし3度目の時、少し雨が降ってきた。この後の戻り竿灯も含めて中止とのアナウンス。」
仙台の七夕はこれらに比べれば大きな短冊をきれいに飾ってあるだけであるからこれらに比べればずっとおとなしい。その分興奮はせぬ。
祭の意義を考えて行くと、人生は何をすべきか、という事につき当たるような気がする。
動物にとってそれは生きて子孫を残すことであろう。しかし知恵と工夫で豊かな文明を作り出した人間どもは大抵そんなものは確保されている、その上で「では生きている意義はなにか。」などと問う。答えが得られず、その一瞬一瞬を楽しく過ごすことにする。極致が祭りなのかもしれぬ。
馬鹿騒ぎをして、やがて消えて行く自分を楽しもうという事なのかもしれぬ。
帰りに中尊寺を見た。大学生になったばかりの頃、旅行したが金色堂の位置が良くわからず、月見坂の途中で引き返してしまった。最近「奥の細道」を読んだ。「五月雨の降り残してや光堂」の意味を改めて考えたりした。従って機会があればぜひ行ってみたいと考えていたところ。
藤原三代の栄華の象徴・・・・金色堂。漆に金箔の阿弥陀如来像など・・・・彼等もまた東北を支配し、十分の金をためた後、人生で何をすべきか考えたのかもしれぬ・・・・。
註 ご意見をお待ちしています。
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