1288「母娘、わが家で唄いまくる」(8月14日(木)晴れ)
スマホに撮った孫娘の写真を見ている。立派に成長したものだ。彼女の歌声もICレコーダで録音しようとしたが強烈に拒否された。しかしスマホにもボイスレコーダという機能がある。これを使えば気づかれずに録音できたかも・・・・・。
1か月くらい前、大学生になった孫娘が「私の家に来たい」と言い出した。
彼女が3月に薬科大学への入学が決まり、お祝いに母娘と飲む会を開いた。その時彼女に欲しいものをあげさせたところ「ケートスペードのお財布」と言い出した。
ヴィトンとかグッチなどは聞いたことはあったがケートスペードとはなんだ。吉祥寺の伊勢丹でやっと其のコーナーを見つけ、購入した。ニューヨークのメーカ―だそうだ。それを受け取りに来るというのであろう。
母親の分はなかったから、彼女は大いに不満なのだが、なんだか二人はたから見ていると一卵性双生児みたいで、一緒に来るという。亭主はどうなっているのだろう。
孫娘はさらに「おじいちゃんのコロッケと大学芋が食べたい。」
調子がいいのか、甘えているのかわからぬ。たしかに彼女が幼い時そういう物を作ってやったことはある。しかし大学生ともなればそんな泥臭い物を・・・とも思うのだが、御意のまま。
部屋をきれいにしておきたいが、3日ほど前に茶の間の蛍光灯がつかなくなった。
40センチと32センチのサークル型のもの。大工がそれを見て「もうLEDに変えたほうがいいですよ。」というのでそのようにしてもらった。
費用は8000円くらいのようだ。技術の進歩に驚かされる。数年前まで白熱灯に替わるものだけで、それも1個1500-2000円もしていた。蛍光灯の代替えは夢のようであった。それが今では当たり前になり、簡単に取り付けられる。リモコンがついており、常夜灯や明るさの調節も思いのまま。私のものはその機能はついていないがシーンというボタンを押せば照明の色まで替えられるとか。
とにかくそんなことで茶の間は驚くほど明るくなった。
さて料理。午前中に市場に出かけ、コロッケだけでは不足だろうと大きめの刺身用の海老とアサリを買った。家に戻りコロッケの準備。芋を茹でてつぶし、これにひき肉とタマネギのみじん切りを
いためたものを混ぜる。ナツメッグを十分の利かせて・・・・・。これをボール状にし、小麦粉、卵、パン粉の衣をつけ、直前に揚げればいい状態にする。大学芋はつくってしまった。アサリは3%の塩水につけると元気よく砂を吐き始めた。いつの間にか3時、それから一寝入りした。
5時半ころ、仕上げの準備をし、待っているとやってきた。料理はアサリの味噌汁が妙に好評であった。海老の刺身はどうも殻を取ってぬるりと中身が出てくるところが慣れていないのか、孫は残していた。プレゼントは喜んでいたが、娘は不満か、冷蔵庫をあさっていた。亡妻がいつもそうであったが、それをまねたか。
孫娘は「ヨーロッパに行きたい、連れて行って!」「自動車の免許を取ろうと思っている。でもペーパードライバーになりたくない。」「ドイツ語を習い始めた。Ich liebe dichは分かるわ。」等々。親元を離れて一人で生活してみたいとまで考えているとか。少少心配ではあるが、これも成長の証拠か。自分の若いころを思い出す。
食後、何時もガールフレンドと夕食を取った後にするように、カラオケ装置を取り出した。こんなものが家庭にあるのか、と驚いた様子であったが、すぐに調子よく唄いだした。
どうしてこう彼女たちはリズム感と音感がいいのか。幼いことからピアノを習っているせいかもしれぬ。リズムへののりの良さは天性のものか。現代流の早口音楽についてゆけるところもすごい。わが家のカラオケマシンは自働的に点数表示がされるのだが、彼女たちが「今日初めてうたった歌」というものでも90点以上を連発していた。
帰り際に、この前イギリスでの医者のIさんの御嬢さんの結婚式に出席した時の写真を見せた。私は1989年ころイギリスのチェスターに2年留学した。娘は二夏ともやってきた。その時にIさん一家と交流があった。孫娘は知らぬ世界。娘は「お父さんそっくり・・・」ヴァージンロードを歩く花嫁を指さして言っていた。あのころまだ彼女はひどく幼かった。
母と孫娘は「ありがとう、又来るから、カラオケの曲をもっと増やしておいてよ。」そんなことを言いながら、上機嫌で9時ころ去って行った。
母と孫娘が夕方から我が家に来て食事をする・・・・ただそれだけに話であったが、独り身には何か一大イベントが終わったように感じた。二人が消えると直ぐに床に就いた。私の部屋の仏壇は私が寝る和室にある。仏壇には父母と亡妻。彼女たちは亡妻のために思いきり線香を燃やした。そのにおいを感じながら就寝。
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