1308「高尾山に登る」(113日(月)晴れ)

 

文化の日、天気もさわやかと会って家に閉じこもっていたくない。

元気を出しでガールフレンドのAさんと高尾山行き。世界遺産には登録されていないものの、ミシュランガイドなどに宣伝されたこともあって今は大人気。登るのはなかなかきついから、リフトで行こうと決めたが長蛇の列。1時間も待たされてしまった。

ようやく上に登ると昔はなかったお土産やだのビアガーデン、だんごやにそばや、果ては昔は見かけなかった天狗やひっぱり蛸などという置物もでき、さながら銀座通り。

Aさんにあのトンネル騒ぎはどうなったの、と聞かれてスマホで調べてみた。あるサイトに

20123月、この高尾山を貫通する「圏央道高尾山トンネル」が完成。「豊かな生態系を破壊する」として反対の声が大きかった事業だ。そして今年628日には高尾山インターチェンジと相模原相川インターチェンジ間が開通し、東名高速と中央高速が圏央道で繋がった。」

そしてこのサイトの下の方にはその影響が徐々に出ているとして

6号路の途中、琵琶滝近くの稲荷祠の湧水は、何度も水涸れをおこしています。このあたりは直下わずか20mくらいの地点をトンネルが通っているのです。」

などいくつかの環境変化が記されている。

しかし環境変化なら観光業者のもうけ主義の方が問題ではないか、と思うほど。

最初は上に登ったらすぐ降りてこよう、と考えたが、「足が弱くなった」となげいていたAさんが「ここまで来たら頂上まで行かない手はないわよ。」

リフトのおり口から頂上までは途中高尾神社を通り2キロ以上。紅葉には少し早いようだ。しかし秋は十分に感じられ、尾根に吹く風が気持ちいい。神社のお参りなんかせずに、ひたすら目的地に向かう。乳母車や車いすで来るものまでおり、急いで歩く事は物理的にできぬ。Aさんの希望でゴマ団子を買う。それなりの味はする。少し元気が出る。北島三郎が最近出した演歌「高尾山」のポスターがある。

ようやく頂上。昔はここから相模湖までいったものだ。景色はすばらしく、天候もよく気持ちいいが、座る場所を見つけるのに苦労。ようやくベンチの片隅が空いていたのでそこに座り、高尾の駅で買ってきたおにぎりを食う。妙に足もと暖かい、と足下を見ると、親子連れがバーナーを用意し、スープを暖めていた。

戻るには3号路がおすすめ、ゆるやかな坂である、と書いてあったので、そちらに向かう。最初は少しきつい坂であったが後は平たん。平たんだけの道が結構長く続く。ちいさな橋がいくつもある。子供連れも多い。平たん、平たん・・・・そのうちに目的地近くなったらしいが、なんと山のふもとではなく、あのリフト駅あたりに出たのだった。歩いて降りているつもりだったAさんは少々がっかりした様子。

私はどうも登りはある程度いけるが下りが苦手だ。前に転ぶ気がして、足を突っ張ってしまう。子供が飛び跳ねるように降りて行く様子を見ると羨ましくなる。しかしリフトもケーブルも下りというのに中なかの行列。Aさんはまだ「あなたは登りは得意だが下りは苦手、私は逆、下りは楽。」と余裕しゃくしゃく。

「若いのは歩け!」など心の中で呟いてもせんない話。おもしろくないと思いながら1号路を歩きだす。この1号路、何十年も前は細い山道で、ふうふう言いながら登ってきたものだ。もちろん今のようにいろんなルートがあるわけではない時代。それがいつの間にか上にある商店に物資をはこぶために、石をしいた広い道路にしてしまった。こちらも大した環境破壊と思うのだが、そんな声は上がったことが無い。

とにかく風情が無い、足に来る、歩きにくい・・・・・。Aさんに「そっくり返って歩いている。」と言われた。どうも躓きそうで自然そうなるのだ。「これじゃあ、とてもザックの会で山歩きなんか無理よ。山で途中で動けなくなる人もいるのよ。」厳しいご指摘。

ようやくふもとに到着。何と歩数計は20000歩を越えていた。「明日はきっと足が痛くなるわよ。」とAさん。有喜堂?という甘い物喫茶でお汁粉。隣には中国から来たらしい若い女性3人組、ビールを注文している。それはそれでいいのだけれど・・・・。

「おにぎりにお団子にお汁粉・・・・なんだかタンパク質がまるっきりないわね。」Aさんの要望に応じ、帰り吉祥寺でビアホール。うまい、これこそ人生の生きがい、という感じがした。久しぶりに歩いた感じ。これはAさんも同じの様。やっとタンパク質。けれどろくな料理はないな、この店は・・・・。

 

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